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50. ライフコーチングとは?キャリアコーチングとの違いは?

大学院でコーチング・メンタリングの授業を受けていて感じるのは、日本と比べて早くからこの分野の研究が進んでいるイギリスでは、コーチングやメンタリングにおける研究分野がかなり細分化されて発展しているということです。

本日は、日本でも近年広告などでよく目にするようになった「ライフコーチ」について簡単に整理してみました。

キャリアコーチとライフコーチの違いは?


ビジネスの文脈で語られるキャリアコーチングの概要については以前、こちらの記事にて紹介した通りです。キャリアコーチは、全てではありませんが、組織として伸ばしたいと考える特定のスキル・コンピテンシー向上を目的としたコーチングとして運用される場合も多いので、組織が出資元になっていることがよくあります。

一方、ライフコーチングでは、クライアントの人生そのものの質を高める、仕事に限らないキャリアの目標を達成するためのサポートを行うことが目的となっているので、クライアントの所属組織と直接関わりのないフリーランサーなど、独立系のコーチがサポートするケースが多いように思われます。

ライフコーチが主に支援すること

ライフコーチングでは、一般的に以下のような内容に関するサポート行います。キャリアコンサルタントとしての活動と大いに重なる部分もありますね。

・自己肯定感、自己効力感の向上
・キャリアの転換期
・人間関係
・人生の目的、目標の明確化
・人生経験の棚卸し
・心身の健康、ウェルビーング

ライフコーチングのアプローチ


ビジネス系のキャリアコーチングは通常、GROWモデルやSMARTモデルなど、コーチング分野における理論・技法を用います。

対して、ライフコーチングでは純粋なコーチング技法に限らず、心理学や認知科学、占星術、瞑想、催眠など、本当に多岐に渡る考え方が取り入れられています。そういった意味では、ライフコーチングは特定のお作法のようなものが存在しないように見受けられるので、人にとって合うコーチと合わないコーチははっきり分かれそうです。

学べば学ぶほど奥が深く、ますますよく分からなくなってくるコーチングの世界でした(笑)。

とはいえ、5月頃からは本格的に修士論文に向けて動き出さなければならないので、そろそろ論文のテーマを決めなければならない時期になってきました。オンライン学習だけで本当にマトモな論文が書けるのか?指導教員とのマッチングはどうやって行われるの?など、色んな不安はありますが、咲き始めた桜に癒されながら、やるべきことをやって一歩ずつ進んでいこうと思います。

参考文献:
Parsloe, E. and Leedham, M. (2017) Coaching and Mentoring. 3rd ed. London: Kogan Page.

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