夜道240916

夜に散歩に行く。それは書いてる小説が行き詰まったりだとか、憂さ晴らしがしたかったりだとか、辛抱堪らんほど腹が減った時だったりする。
今日は最前者だ。書いてる小説に、行き詰まった。よくある話ではある。
ふと、外に出て季節の匂いを嗅いだ。秋だった。この季節が、なんとなく好きです。もともと秋が好きなので。一番夜が深まる季節なような気がする。
小説の考え事とか、設定とかを考えながら近くのセブンイレブンへ行った。俺はこういう時に何かを思いついたり、考えたりするので、何処で暮らすにしろセブンイレブンは近すぎず遠すぎない位置にあるべきなのだと思った。
今日買ったものはコチラ!
・雪印コーヒー
・枝豆ごはん
セブンイレブンの枝豆ごはんが世界一美味しいものだと信じて疑わない。こんなに美味しいものを百五十円とかで食えるのだから、時代は進歩したものだと思う。二日酔いにシジミ汁を飲んでいる時も全く同じことを思う。たった百年前かそこらでは、こんな小銭で自分の食いたいものを食えたはずがない。生活のクオリティが高すぎる。人類はここまで来た。
とまあそんなことを考えて、通り過ぎる家並みの窓の奥に置いてある人形に恐怖心を射抜かれたりしながら歩く。大人になっても、怖いものはある。
そういえば、と思い今公募で送っている賞について調べた。暗闇の中でスマートフォンを見ていると、足がおぼつかなくなる。ふと顔をあげると先まで慣れ親しんでいた仄暗さはもうそこにはなく完全な暗闇だ。数秒して、先ほどまでの視界を取り戻す。
その時、その夜道を見た時だった。場所は全く違うけれど、大学生に住んでいたころの近くの道と全く同じ夜道だと思った。
俺は空想している間は、同じ場所にいる。どこにいたって、空想から抜け出した一瞬の夜道はまったくもって同じなのだ。その役割から、情景の緻密さまで。
俺は本当にビックリした。そして空を見上げて、やっぱり秋の空は高いな、なんてことを思った。夜の雲が高いこと、本当不思議だよ。
では、ノシ。

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