「試験の乗り越え方」について聞かれた
音大生のビックイベントこと【実技試験】です。
ある日一年生に「試験の乗り越え方」について聞かれて、内心試験ほど適当にやってたものはないんだけどなとも思いつつ、いろいろ挙げてみました。みなさんは何考えていますか?
返答第一声
○その曲ほんとに好きなの?
厳しい言葉を投げかけたと思います。でも高校の時から実技試験をして思ったのは、やっぱり自分がその曲好きじゃないと人に伝わらないよねという。
そして演奏していく中でだんだん好きになっていく、だけではなく、私の当noteの【個人的にここが好き♪シリーズ】のように、この曲のこういう部分が難しいけども他の楽器との絡みであったりこういう部分が面白いんだよとお客さんに伝えられているかなと言うお話をしました。
○試験といえども、いつもの演奏会と変わらない。
試験官怖いんですと言うお話の返答ですね。そもそも弦楽器はそこまで殺伐としていなかったので、ラフな感じで試験ができていたと思います。ただ私の場合は大学だけではなく高校でも試験を行っていました。その時はステージと客席の間が30センチだったのでガタガタでしたね笑
それに比べたら10メートル離れてる大学の試験なんか1人で弾いているかのような錯覚を覚えました。
1つ目と共通することですが、この曲のここを伝えたいと言う熱い思いがあれば試験でもリサイタルでも変わらないはずです。本質は自分の思いを伝えることなのではとお伝えしました。
○自分の中で本番は3日前に終わっている。
本番前日夜当日のように意外と時間がなかったり、体力的に厳しいことも当然あります。そんなカツカツな予定の中で練習をするのも時間的にも精神的にもよろしくないので、期日を早めに設定しておいて、試験当日は試験時間の1時間前に楽器のふたを開けるという生活をしていました。
後は、試験前日は試験曲1本と言う精神状態ではなく、オーケストラなど他の活動を挟むことによって精神に揺らぎができ、結果試験当日のパフォーマンスは向上すると思います。ずっと気が張っていても疲れますからね。
余談ですが、高校の試験が終わった後の公表で言われたことで今でも覚えてることが、最後の最後まで頑張り抜きなさいと。
本番3日前理論がお見通しになっていたそうです笑
だいぶ気楽に弾いていたように見えたのでしょうか?
○結局は日々の積み重ねでしかない。
これも本番3日前理論に通ずるところもあるのですが、今の自分を評価してもらう機会なわけだからもっと自信持ってやってみたらみたいなことを言った記憶があります。
○最後に
果たして私なんかの、特に音楽家脱落した私なんかがアドバイスするようなことなんかはないのですが、聞かれてしまったので回答してみました。果たしてその方の参考になったのでしょうか。試験と言う意味ではうちのコントラバス研究室は割とゆるい感じだったのかなと思います。
アニメとかドラマとかの世界ではお風呂中入らずひたすらさらうと言うイメージがありますが現実ではそんな事はないですね。本当に頂点の一握りの存在位だと思います。私もそういう存在でありたかったなと思いつつ(受験の時だけその生活でした。さすがにお風呂入りなさいと言われましたけど。1日だけ24時間山小屋にこもって練習に明け暮れたのは今でもいい思い出です。)
余談で、よくやっていたのは(今でもやっているのは)ビデオに撮るですね。自分のことよくわからないので客観視してました。落ち着いて聴いて、直すみたいな感じで、まるでレコーディングのようにしていましたね。それくらいしかできないのも実力ですが・・