企業業績の向上に役立つメンタルヘルス対策:認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
健康経営の推進により、各企業が対策に取り組み始めている。従業員の健康投資は、生産性向上や離職率改善など企業にとってもメリットがあるとされる。その中でもメンタルヘルス対策は重要だとされている。具体的な取り組みとして、全国健康保険協会によるとメンタルヘルスケアについての研修・情報提供、職場環境の把握と改善、メンタル不調への気づきと対策、職場復帰支援などが実施されている。今回は一般的にやられている対策についてではなく、認知行動療法を専門とする弊社ができるであろう企業業績の向上に役立つメンタルヘルス改善について検討する。
企業業績に影響するであろうメンタルヘルス要因
まずは業績に影響するであろうメンタルヘルス要因について検討する。今回は下記2点を中心に検討する。
1.コミュニケーション:報連相、ハラスメント、接客
コミュニケーション不足、ハラスメントなどの不適切なコミュニケ―ションは、業務上の連携を阻害し業務効率の低下やミスの増加に影響し業績低下につながる。またコミュニケーション上の問題は離職の原因にもなりえる。離職者数の増加は採用コストや人材育成コスト増加にもつながる。職場内だけでなく、顧客とのコミュニケーションによるトラブルも業績に影響する。コミュニケーションはただ増やせば良いというものでもない。最近は心理的安全性が注目されているが上下関係がある中でお互いに意見を言い合える関係性を保つのはなかなか難しい。
2.メンタルヘルス不調:抑うつ、不安、強迫、パニックなど
メンタルヘルス不調はさまざまな要因が絡み合って生じるため、原因の特定は難しい。メンタルヘルス不調になると効率の低下、ミスの増加、遅刻や欠勤の増加、コミュニケーショントラブルなど仕事上さまざまな影響がでる。
認知行動療法がお役立てできるであろうメンタルヘルス対策
1.コミュニケーション
まずは社員一人一人に面談を行い、どこでコミュニケーション上の問題が生じているかを明らかにする。社外かつ守秘義務のある専門家が対応することで、社内の人間が面談を行うのに比べて正直な意見が出やすくなる。例えば、仕事上ミスをした際に叱責が怖くて報連相ができない状態が続ていることが明らかになったとする。その場合は、実際にどのようなコミュニケーションが行われているかまずは振り返る。通常、ミスが発覚した際に必要以上に叱責をすると、報告行動は抑制される。まずはどのようなコミュニケーションが業績に影響する行動を抑制しているのかを明らかにして対策をとる。対策の一つとして、仕事上のミスが発覚した場面において管理職としてどのように振舞えば良いかを検討し実践を繰り返してもらう。余興で終わらせないために反復的な練習を行う必要もある。
報連相について管理職と従業員の認識の違いによりエラーが生じている場合もあるので、その際は、報連相について明確なルールを作成する。「一般的には」「常識的に考えて」は通用しないのが現代社会である。
2.メンタルヘルス不調
メンタルヘルス不調については、社内研修やメンタルヘルスについての冊子を各所に配置することで目に触れる機会を増やす。メンタルヘルス不調が疑われる従業員がいる際に管理職が行うこともマニュアル化し何度かロールプレイを行うと良い。従業員自身も自らの不調に気づけるようになることと、安心して相談できる仕組み作りをしておくことが大切となる。場合によっては不調を訴える社員にカウンセリングを実施することも可能である。いずれにしろ早期発見、早期対策が重要となる。
上記対策を行うことで離職者の減少、コミュニケーション改善による生産性向上などの効果により結果として業績向上に役立つことができると考えた。
認知行動療法カウンセリングセンター
認知行動療法カウンセリングセンターは昨年開設したばかりのカウンセリング機関です。そのため企業におけるメンタルヘルス対策が実際にどの程度成果を出せるかの業績がまだありません。ですが、個人に役立つ認知行動療法は組織改善にも役立つと私は考えています。もしよろしければ、一度ぜひ面談のうえご相談させてください。