全体に声が届くように伝えよう

みなさんこんにちは
和歌山市で放課後等デイサービスの運営サポートとメンタルヘルスケアを行なっている臨床心理士・公認心理師の大浦政幸です。わたしたち株式会社Mind Compassは、ノーマライゼーションの実現を目指して活動しています。

さて、今日は全体に声が届くように話をするために、どういったところに気をつければいいのか、について話したいと思います。

放課後等デイサービスで活動していると、集団に対して話を伝えなければならない場面ってありますよね。その時に、とてもよく伝わる時と、全く伝わらない時ってないでしょうか。その違いはどこにあるのでしょう。

最初に思い浮かぶのは声の大きさですよね。全体に話を伝えたい時に、一人と話す声量で声を出していては、全体に声を届けるのはとても難しくなります。人によって声の大きさはそれぞれですので、すごく大きな声を出せる人から、なかなか大きな声を出せない人までいるかと思いますが、自分が出せる大きな声を出してみましょう。
ただ、その時も喉がつぶれるくらい大きな声を出す必要はありません。全体に聞こえるように自分の声量に応じて声を出せれば十分です。

次に大切になってくるのは、立ち位置です。
前で話をするのと後ろから話をするのでは、伝わり方が全く違います。やはり、前に立って話をした方がよく伝わるのです。もし、前に立って話ができない場面だったとしても、真後ろから話すのはできるだけ避けて、横に移動したり、斜め後ろに移動したりして、できるだけ利用者の方の顔が見れる位置にいきましょう。それだけでも、利用者の方は「あ、今から何か話すのかな」「何か伝えようとしているな」など気づいてくれます。そうやって、「今から話しますよ」ということを、立ち位置によって伝えるのです。

3点目は、注目を集めることです。
2点目のところでもお話しましたが、利用者の方が気づいているか、そうでないかで話の伝わり方は全く違います。そのため、できるだけ利用者の方に「今から話しますよ」「聞いてくださいね」ということを、注目を集めることで非言語的に伝えていきます。注目していない時に話をしても、声は聞こえるけど何を言っているかはわからない、違うことを考えていて聞いてなかった、なんてことにもなりますので、話をする前には利用者の方が注目しているかどうかをよく見ておきましょう。

また、屋外で話をする時にはできるだけ遮蔽物が利用者の方の後ろに来るように話をすると声が拡散せず伝わりやすくなります。なにもないところでは、支援者の方が利用者の周りにぐるりと立って、遮蔽物代わりになることもいいでしょう。屋外は特に声が拡散しやすく、周りの雑音もあるため、話が聞こえにくくなります。そのため、声を拡散させないで話ができる工夫をしていきたいですね。

今回は、全体に声が届くように、3つのポイントをお話しました。
1.声の大きさ
2.立ち位置
3.注目を集める
これらに注意して話をすることで、全体に声が届いて話が伝わりやすくなりますよ。

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