ユメとゲンジツの狭間 I
どくどくと鼓動がうるさい
どたどたと追いかけてくる足音も
何故か分からない恐怖心と、幼い頃から抱いていたものが重なる。
タスケテ タスケテ
何で誰もいないの?
どうして私は父親に追いかけられているの
その包丁はなに?どうするの、それ
やばい。見つかった すごい顔してこっちにくる
瞬間的に逃げた
どこに逃げても道はまっすぐで
2人の距離は縮みも離れもしない
どうしたら?このままだと…
はっと飛び起きると 背中は汗で濡れ
涙が溢れていた
ただ、雨の音をざーざーと聞いていた
すごく、さびしい。
母と弟と夜逃げした後に私が実際にみたユメのハナシです。