こころがずきっと、きゅっと、秋。
秋は、そこまで深い理由もなく
こころがズキズキしたり、
きゅっとしたり、
どことなく物悲しくなる。
幼稚園の頃。
「この落ち葉が、来年も、再来年も、ずっと毎年毎年落ち続けたら
わたしも、みんなもいなくなっちゃうんだね」
と涙ながらに語ったことがあるらしい。
どんな5歳児だ。
そう、秋はそんな季節。
まだ、落ち葉を踏んではいないけれど。
物悲しいのは急に冷えたからだ、と
温かい着ぐるみみたいなパーカーを羽織って
キャラでもないハーブティーとか飲み始めた。
コーラとかの気分じゃない。
しまいには。
昔のだれかが聴いていた曲とか聞き始めた。
もう、強がりたくはない。
あきらめが肝心とは、いいこというよね。
靡いたほうがいい、そんなときもある、そんな気もする。
悲しみを受け入れられるのは、自分だけと
基本は言い聞かせて生きている。
でも、寂しい、そんな日もある。
とことん、潜りたい、そんな日もある。
今のBGMは、シャ乱Q。
こうして、切なさに潜るのも、悪くはない。
普段は精一杯、強がって生きているので
たまには解放するのも悪くない。たぶん、きっと。
幼稚園のころと、根っこはちっとも変っていない。
対して強くもない、別にしっかりしているわけでもない、
ただのひとりの、人間なのだ。
背中を預けられる誰かがいてくれたら、いいのだけど。
向き合うんじゃない、
隣を歩くのもなんかしっくりこない、
背中を預けられる、だれか。
出会いと別れは、きっと人間を強くたくましくする。
きっともうすぐ、秋は終わり、冬が来る。
もうすこしかな。