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サバ食@名店探訪 福岡観光・出張の朝は至福の「サバ朝食」を!【さばたろう:福岡市中央区】

猛暑、酷暑に続いて迷走台風にも振り回され、例年にも増して秋の訪れが待ち遠しいサバやしです。
秋はなんといってもサバの旬!年中旨いサバがいつにもまして旨い季節ですからね!!

・・・というわけで、新コーナーです。
いずれやりたいと思っていましたが、サバやしが勝手に認定する“サバを本当に美味しく食べさせてくれる飲食店”を紹介していきます。サバやし的 推しサバ店です。
仕事でよく行く「サバ食文化」地域には当然、新鮮で旨いサバを食せるお店がわんさかあるので、そんなお店はもちろんですが、ホームである東京とその周辺でもサバを楽しめるお店は案外たくさんあるんですよ。飲食店や商品の紹介記事はそこたら中にありますが、有名店・隠れた名店問わずぼくのサバ食指が動くまま紹介していこうと思っとります。

第1回目の今回は、先日訪れた福岡のサバ名店をご紹介。

福岡はグルメタウンとしてつとに名高いですが、こと「サバ」を食べに行こう!という方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
しかし!名だたる天然・養殖のブランドサバが九州中から集結するため、量・質ともサバ食天国といえる街でもあるんですね。
サバやしも唐津(佐賀県)でのサバ仕事の帰りに無理くり時間をつくって福岡市内に移動し1泊しました(唐津⇔福岡は意外に近いのです)。なぜ1泊(前泊)が必要だったか? それは、極上の「サバ朝食」にありつくため!

そのお店は、「さばたろう」。
2023年2月にオープンした人気店だそうで、福岡在住の「ごまさば」を偏愛するライターさん(読みサバ@ごまさばを参照のこと)からの情報で、前々から行ってみたかったんですよね。
場所は福岡市の中心部、赤坂。福岡にも赤坂って地名があるんですね。九州一の繁華街・天神にほど近く、官公庁やオフィスが密集するエリアで、大通りを一歩入ると狭い路地にさまざまな飲食店が並ぶグルメ激戦地でもあるとのこと。「さばたろう」のご主人は、このエリアですでに繁盛店を2店舗営んでいる実績のある方なのだとか。

そして、こちらのお店は完全予約制で、スタート時間厳守です。時間に合わせて炊き立てご飯と焼き立てのサバが提供されますので!
当日朝、近くのビジホをチェックアウトし予約時間のちょい早めに到着。
お店は大通りから入った細い道のマンション1階ですが、門構えや暖簾、そこから覗く植栽など風情のあるたたずまい。すでに何組かの予約客が外観写真を撮ったりしてたのでサバやしも心置きなく撮りまくりました(笑)。

外観。サバ柄暖簾!!サバ愛が感じられ、期待感がいや増します
ステンドグラスもサバとごはん柄。シャレてる!

時間ぴったりに案内された店内は、意外にもシンプルモダンなインテリア。ほどよくカジュアルで気楽に朝食を楽しむにはピッタリな気がしました。

着席すると、まず運ばれてきたのは木製の二段重。
蓋を取ると、一段目には小鉢に入ったご飯のお伴がぎっしり。それも自家製明太子、がめ煮(博多の郷土料理で筑前煮みたいな煮物)、高菜など地元の名物が盛り合わせてあり、福岡初心者にとっても嬉しいラインナップ。
二段目は、オードブルっぽく上品サイズで並んだサバの刺身。当然のようにぷりぷりで光ってます。
そして、別に添えられた小さなすり鉢に入った白ごまと、小さなすりこぎが。
ほほう、これで銘々にごまをすって、別の器に入ったたれを混ぜ込んで、サバの刺身にかければ「ごまさば」の出来上がり。その「ごまだれ」を自作するという趣向ね。なるほどなるほど~

一の重開けたところ
二の重開けたところ
ごますり
活さば 胡麻さばのごまだれ

ごりごりすりすり・・・店内全員で無心にごまをすっていると、存在感のある赤い土鍋が一人前ずつ運ばれてきます。
蓋を取ると皿になっていて、焼き目がパリっと旨そうな焼サバとたっぷりの大根おろし、出汁巻き卵。
その皿を取ると、ふわぁ~っと立ち上る炊き立てごはんの湯気がたまりません。お米が立ってるよ!

見てくださいこのツヤ。やっぱ炊き立て土鍋ごはんは最強だな。

ごまだれも完成し、ごはんをよそったらあとは喰うのみ! 迷い箸するほど品数が多いのでなかなかサバに辿りつけないが焦ることはありません。ごはんは茶碗に2杯分はあるのでひたすら喰うのみ!

朝食にちょうどよいサイズ感、脂がのっていてとっても美味しいサバでした。
白米を呼ぶ!塩サバ

一の重・二の重をあらかた楽しんだらいざ本丸! ご飯の上に焼サバをそのまま載せていただきました。
この食べ方、実はサバやしのこだわりでして。ご飯の上でサバをほぐすことにより、サバの脂を余すことなくご飯に染みわたらせることができ、サバの旨みを受け止めたご飯がまた最高なんです!!ぜひ一度お試しを!

無心に食べていると、頃合いを見計らってスタッフの方がテーブルを廻り土鍋を回収。「おこげ」の部分をきれいにこそげ取って、ほうじ茶と一緒に持って来てくれました。
なるほどなるほど~
3杯目はこれでお茶漬けを楽しむのね!
このシステムを知らなかったのでこの時点でおかず(ごはんのお伴)をほぼ食べ切ってたサバやし(笑)、明太子や高菜などをちょっと残しておけばよかった。。あ~生サバ残しておいてごまさば茶漬けもよかったな。。。

おこげ
焼き海苔の袋にもサバ。いちいち心憎いなあ。
〜素晴(サバ)らしい1日になりますように〜
カウンターの中はごはんを炊く土鍋から立ち上る蒸気で霞んでいます。視覚からも旨そう感が爆上がり。

好奇心を押さえきれないサバやしは次の回の仕込みに忙しいご主人(写真中央)をつかまえてちょっとお話しさせていただきました。お邪魔してすみません!
そうこうしてると水産会社のいけすトラックが新鮮なサバを納品に来ました。この日は長崎・五島列島で獲れたマサバでした。

サバを焼いているところ
焼きあがったサバ。つまみ食いしたい。

「さばたろう」さんでは福岡産や九州産の食材にこだわっていて、メニューにしっかり産地が書いてありました。
福岡は言わずと知れた西の食の都、食を目当てに多くの観光客が全国、そして海外からも訪れます。その底力は、九州中の美味しいものが集積されるからでもあるんですね(もちろんサバもその一つ!)。

メニュー

さらに、博多名物として欠かせない明太子も自家製で、各テーブルに置かれた自家製蜜柑胡椒なども含め、お土産に購入することもできます。

物販コーナー

「どんな方がよく食べに来られますか?」とスタッフの方にお聞きしたところ、なんと今は外国人の来店が非常に多く、特に地理的にとても近い(東京より近いよ!)韓国からのお客さんが多いのだそう。伺った回は見たところ皆さんアジア系(サバやし含む)で国籍はわかりませんでしたが、一様に静かに幸せそうに料理を味わう和やかな雰囲気が印象的でした。やはり旨い飯、旨いサバの前に国境はない!!
福岡滞在でできるだけ多くの地のもの・旨いものを食べたいと思ったとき、朝食でかなりの種類が食べられてしかもクオリティが高い。ホテルのビュッフェをつけずに「さばたろう」さんへ伺うのは賢い選択肢だよな~と思いましたね。ご馳走サバでした!!

また、この赤坂界隈には「さばたろう」さんのほかにもサバ料理を専門とする飲食店が多くあり、実際お店のはす向かいにもそれらしき看板の店があったり、徒歩すぐのところにもごまさば専門店があったりしました。やはり福岡はサバ好きの聖地だった!もう3食この界隈でいいじゃないか!
・・・と、後ろ髪を引かれる思いで福岡空港に移動したサバやしなのでした。ぜひ今度はゆっくりと巡りたいです。待ってろ福岡!!

「さばたろう」さんの朝食は7:30~、8:30~、9:30~の3部制で完全予約制。その後11:30~の昼食でもほぼ同じセットがいただけます。この日、サバやしが伺った平日8:30~の回はほぼ満席。2週間ほど前に予約を入れたとき9:30~の回はすでに満席でした。なので、旅行や出張の予定が決まったら早めに予約サイトをチェックするのが吉です。

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