グロース株鑑定団

IPOセカンダリー中心。業容の評価を通じ、短期割安修正が起こりうる銘柄の抽出を目指しています。

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マガジン

  • IPO 2ndary

    上場後に短期割安修正が起こりうる、と考える銘柄についての内容整理。

  • IPO Monthly

    上場予定銘柄のP/Lに関するインプレッション。

  • IPO reach to ATH

    上場年数が浅いものから。新値街道に入りうる、と考える銘柄についての内容整理。

最近の記事

グロービング(277A)

🖊 大企業向けの戦略コンサル。 実質2021年の事業開始ながら、少人数でのチーム組成モデルにより採用競争力と高稼働率を実現し外資系から続々とコンサルタントを引き抜いている DX推進、戦略策定などの大企業向けコンサルティング。 プロジェクト責任者レベルの経験を有するコンサルタントが出向などで深く入り込むことを軸に、少人数でのチーム組成を行うモデルを「Joint Initiative型」と呼称し、注力している。 少人数化の一方、クライアントに対し、 ①軸となるコンサルタント

    • IPOのP/L一覧 23.11

      DAIWA CYCLE 5888自転車と関連商品の販売、及び同分野のPB商品企画 🖊 PERは低位妥当ではあるが低すぎる+25.1は出店効果期待 吸収15億 <構造> ・増収は出店に伴うところが主 ・出店はロードサイドにドミナントで行う ・増資資金で来期、再来期と出店を加速する計画 ・マージン向上中 ・利益率のよい電動アシスト車の構成比向上がマージン向上に寄与 ・それでもマージンは同業のあさひより低い ・PBの構成比向上を企図しているが、ここ3年は35%ほどでの横ばい ・

      • IPOのP/L一覧 23.09

        ライズ・コンサルティング・グループ  9168本部管理・「コアメンバー+他+外部活用」のチーム形式が特色のコンサル 🖊 VCの打ち返し警戒が強そうだが、成長構造が明快で割安感も強い 吸収124億(海外20%) <構造> ・売上はプレイヤー数*稼働率*単価 ・採用にフォーカスしている ・高いマージン→高い給与→その給与水準及びリファラル/即決採用により仲介者を省略可能とすることで採用費を圧縮 ・本部による管理+専門領域外人員を注ぎ込む形式で高稼働率を企図 →高稼働率が高

        • IPOのP/L一覧 23.08

          JRC 6224屋外用ベルトコンベヤ部品の製販・メンテ 🖊 堅牢な売上構造、原価上昇問題なし、公開価格にはやや割安感あり ・吸収79億 ・屋外用ゆえ交換頻度が高く、メンテ品販売もあり売上はブレにくい ・原価上昇には直ちに値上げを行っており、利益率はやや向上 ・新規事業としてSIも。中小の顧客向けに自動化をSIとしてサポート (同事業は貢献度低くクオリティは疑問であるがゆえ成長率の高さは眉唾、あくまでもカタリスト=オプション要素としての認識) ・売上構成の堅牢さ、原価上昇

        マガジン

        • IPO 2ndary
          8本
        • IPO Monthly
          12本
        • IPO reach to ATH
          2本

        記事

          SMALLCAP World Fund(米キャピタルグループ)組入日本企業

          SMALLCAP World Fund GENDAに対し「27億1100万円相当の株式を取得することへの関心を有していると表明」している。 資産9兆円ほどのファンドで、スモールキャップといっても組入平均時価総額は6,000億円ほど。 日本の構成比は7.3%。 以下は5/23半期報告書における日本企業の組み入れ。 (数値は上記時点株数×7/18終値の概算総額。ほかに見落とし可能性あり) スモールキャップといえどもそれなりに規模感のあるネームも多く、投資ユニバースはグロ

          SMALLCAP World Fund(米キャピタルグループ)組入日本企業

          IPOのP/L一覧 23.07②

          GENDA 9166投資会社、現状の収益はほとんど旧セガエンタテインメント 🖊 同事業に対しては妥当、M&Aプレミアム期待とプライム昇格期待あり ・吸収156億 ・ミダスグループの投資会社 ・収益の柱はクレーンゲーム主軸のゲームセンター運営(旧セガエンタテインメントを20年12月に買収)で、会長の片岡氏(元イオンファンタジー)が指揮 ・コロナ前比で4年で実質CAGR1.5%程度と、現状は低成長 ・ラウンドワンやイオンファンタジーに比べると街中の店舗が多いためインバウンド

          IPOのP/L一覧 23.07②

          IPOのP/L一覧 23.07①

          Aero Edge 7409最新航空機エンジン「LEAP」用タービンブレードを2社独占生産 🖊 需要増がほぼ明示され、設備投資済み、増収で利益率が伸びる構造 ・吸収15億 ・最新エンジン「LEAP」用タービンブレードを生産(世界で2社のみ) ・LEAPの特性は省エネ ・エアバス、ボーイングの中小型機2種で最終使用 ・納入先はエンジンメーカーであるサフラン社 ・同社需要の35%をドル建てで供給する契約 (13.11に母体の菊池歯車が同社と取引契約を締結し、15.9に分社化)

          IPOのP/L一覧 23.07①

          IPOのP/L一覧 23.06

          ABEJA 5574DX支援(ABEJA-PFによるAI開発安易化で差別化) 🖊 特定客向けのフロー売上だがカタリスト強い、VC売りが好機に ・吸収22億 ・フロー中心、22.8期から損保HDを軸に大幅なアップセル続く ・今期は「基盤開発完了」により開発コスト激減 ・増収時に利益率が向上するフェーズ ・22年7月に三菱商事と地域DXに関し提携 ・17年にNVIDIAと技術パートナー ・1.5倍解除170万株、90日解除50万株、売却時報告義務2社 ・24.8は増収額と粗利率

          IPOのP/L一覧 23.06

          テラプローブ (30%Exit)

          (追記) 本文サマリーに記した評価EPS350×アップサイドPER12=4,200円でExit、5/9寄付3,225円 サマリー 20年10月にPTIから譲受した台湾でのウエハテスト事業が利益のほとんどを占めている。ゆえに20.12までの業績は参考外。 経常利益と最終利益の乖離が大きいのは上記事業を行う子会社の持ち分が51%であるため。 いちよしが新規に23.12予想をリリース。会社計画は上期のみで微減益計画。月次あり。1-3月は概ね計画線。 PERが相対的に低いため、下

          テラプローブ (30%Exit)

          ヌーラボ (▲12%Exit)

          (追記) サマリーに記した通り、本決算内容を受けExit。期末時点での解約はそれほど増えておらずガイダンスとしても解約増加を見込んでいないものの、49あたりで出すと見込んでいたガイダンスEPSは25.7であった。 5/12終値でPER44倍。値上げを除く成長率が低い状況では高すぎる。 この差異は売上ではなくコスト面で、解約挽回用にS&Mを引き上げることは想定通りだがその幅とR&D増加が想定を大きく超える。 4/26終値942円→5/15寄付833円(▲11.5%) サマリ

          ヌーラボ (▲12%Exit)

          楽天銀行 (5%Exit)

          (追記) 本文結論に記したTOPIX組入となる5/30大引け1,941円でExit、初値1,856円 ■業績と内訳 22.3までは緩やかな成長にとどまっていたが、23.3計画は15%増収、27%経常増益と伸びる。 21.3から預金残高の伸び幅が非常に大きくなっていたところ、23.3に預貸率を大きく引き上げたことが要因。 22.12時点では22.3までの2年間に比べると預金残高の伸びはやや鈍化している。 運用先は貸出金と金銭債権。前者は投資用マンションを含む不動産会社経由の

          楽天銀行 (5%Exit)

          IPOのP/L一覧 23.04

          ispace 9348・今期の売上急増はミッション1完了時点における多額の売上計上 ・4月末頃に着陸後14 日間程度してミッション完了 ・ミッション1&2はR&Dであって商業化を見込むのはミッション3以降 ・ゆえに「資金調達が今後も先行していく」という段階 (今回の上場も公開 << 親引け、と実質は第三者割当) <過去の資金調達> (1)約431円×2354万株 (2)851.3円×352万株 (3)851.3円×58万株 (4)1,203.55円×351万株 <公開株とロッ

          IPOのP/L一覧 23.04

          ココルポート (35%Exit)

          (追記) 本文結論に記した5,580円(1年後個人予想EPS186×PER30倍)でExit、初値4,135円 3/31上場 障害者の就労支援を行い、国民健保から支援に応じて報酬を受け取る。 報酬制度が大きく見直された2018年にリクルート出身の3者が経営の中枢(現任の佐原社長、及び2部門トップの取締役)に入り、それ以降の増収率は年換算で50%を超える。半期を経過した今期の計画は25%。 就労に至るまでの道のりは下図の通り長く、出店してから十分な売上に至るまでに時間がか

          ココルポート (35%Exit)

          IPOのP/L一覧 23.03

          ▼ SHINKO 7120・10%弱の増収続く(18.3-23.3のCAGRは7%) ・販管費率が良化、原価率が悪化、結果営利率は概ね横ばい ・今回はMBOの出資者である役員達のうち、社長以外の出口となる ・配当性向30%計画 アイビス 9343・今期は極端に増収率が低下する(巣ごもり需要の喪失による?) ・前期は四半期毎の売上が横ばい。21.12に逓増的に伸び横ばいの形か ・公開規模から初値は高そう ハルメクHD 7119・前期は編集長が「プロフェッショナル仕事の流儀

          IPOのP/L一覧 23.03

          サンクゼール (45%Exit)

          (追記) 本文に記した「1年後個人予想EPS128×アップサイドPER25倍」である3,200円でExit、初値2,210円 12/21上場予定 久世福商店がメイン。「地方に埋もれている商品を売れる商品に作り替えていく」とのコンセプトで調味料やご飯のお供、お酒のつまみといった食品をさまざまな地方メーカーによるOEM生産を行ってセレクトショップのように販売している。 店舗はショッピングモールなどに出店しており、直営店、FC店が半々。前期以降はFC店だけが増加している。 コ

          サンクゼール (45%Exit)

          アルファパーチェス

          12/26上場予定 MRO(maintenance, repair and operations)を主に大企業向けに、顧客先のERPシステムと連携させたうえで販売。システム連携しない中小企業に関しては親会社であるアスクル経由で販売している。 取扱商品が修理や維持に供する消耗品中心であるがゆえ、売上推移は長期的に安定している。かつ、長期的な成長も遂げている。 2017年~2020年は増収率が鈍化しているが、20年についてはコロナ下、19年以前については「東アジアにおける現

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