クロアチアへ!角野 隼斗さんの演奏を聴く為だけに行ってきました
おはようございます🌞Dobro jutro.
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(BiH)の首都サラエボ市からお届けしています。
先ほど、クロアチアのスプリトというアドリア海の沿岸にある小都市からサラエボ市に戻ってきました。
車で片道4時間の見積もりは甘く、山道を5時間かかりました。
角野 隼斗さんに会いに!
まさか!バルカンエリアに角野 隼斗さんこと、Cateen かてぃんさんがいらっしゃるなんて。息子も大ファンなので二人で行くことにしました。
Piano Loop Festivalに出演
ピアノループフェスティバルは、角野さん等世界トップクラスのアーティストの演奏会、また、クラシック音楽のピアノ演奏を中心にマスタークラス、ワークショップなどが行われる若手の才能を支援する場としても注目されている、クロアチアで行われる国際ピアノフェスティバルです。
コンサートのレポート
前半約50分、インターミッション20分、後半約50分でした。
私は前から3列目の真ん中の席だったので、角野さんの呼吸、足音まで聞こえました。ものすごいオーラで今思い出してもゾクッとします。
会場のオフィシャルYouTubeです。
これを観ればもう、
下記の私のつまらないレポートは読まなくて結構です。
前半はバロックから
前半の1曲目はラモー(Jean-Philippe Rameau)クラブサン組曲(pieces de clavecin):la poule, les sauvagesです。チェンバロの曲ですが角野さんの規則的なピアノのタッチはまさに鶏のcococo…でした。ラモーの独特な感覚と新しい表現方法が小曲だけど傑作です。角野さんがバロックの曲を一番初めに弾く感覚がカッコいいなと単純に思いました。
2曲目はバッハ(J.S.Bach) パルティータ第2番(Partita No. 2 in C Minor BWV 826)でした。バロックは姿勢を正しく弾く?角野さんはとても美しいアップライトポジションで足も揃えたまま、カプリッチョをきびきび弾く姿が素敵でした。
ファッションは短めの黒いジャケット、白いドレープがあるシャツ、黒のワイドパンツでした。
3曲目はグルダ(Friedrich Gulda)前奏曲とフーガ(Prelude and Fugue)でした。冒頭のアルペジオは、シンコペーションされたフーガに繋がり最高潮に盛り上がりますが譜面にアドリブと書かれていてピアニストに即興演奏するようグルダからバトンタッチされます。まさにこの曲で角野さんの魅力が最高潮に爆発しました。
角野さんのトーク🎹
前半3曲目が終わり割れんばかりの拍手喝采が客席から沸き起こり、角野さんはピアノから離れてステージ脇のスタンドマイクで英語で爽やかにお話をしだしました。
次の曲はショパンに刺激され、そしてポーランドの事を想ってEtude Op. 10 No. 1、Ballade No.2をベースに作り、さらにヒューマンユニバースというオリジナル曲を作ったと英語で客席に語って下さりました。
これらの曲は情熱的でメランコリック、且つ前衛的、先駆的でジャジーでもあり。素晴らしい曲とテクニックに感動で胸が一杯になりました。
休憩時間にお隣の人から「あなたもピアノを弾くの?」と聞かれました。
そして「角野さんを知らなかったからアメージングな演奏で驚いた」と仰っていました。日本ではYouTubeの登録者も多くて超人気アーティストである事云々をお伝えしていたら、あっと言う間に後半です。
かてぃんワールド炸裂の後半
最初の曲はニコライ・カプースティン(Nikolai Kapustin)Eight Concert Etudes, Op. 40
ウクライナ生まれのロシアの作曲家・ピアニストで、ジャズとクラシック音楽を融合させた作品で知られていますが、まさに角野さんの超絶技巧が光り輝きました。とてもゴージャスでカッコいい曲です。完全にピアノと対話している角野さんの様子に「天才だ」とため息が出ました。
ラストはとんでもないボレロでした
ラヴェル(Maurice Ravel)ボレロBoléroでした。演奏会パンフレットに「OBRADA:Sumino」と書かれていました。角野さんが編曲と訳すよりも、もっと味つけしたニュアンスの概念が相応しいのですが、日本語で思い浮かばず。。
とにかく、天才に天才の上塗りといったボレロでした。
最後のフィナーレはもう10指ではおさまりきらず両腕を鍵盤に押し付けて弾いてました!
カッコ良すぎます。
角野さんの人柄
拍手喝采と歓声が会場中で鳴りやまず、角野さんがクロアチア語で挨拶をすると、また観客の皆さんが大喜び。
角野さんは謙虚な貴公子だと会場の誰もが思ったでしょう。
常に笑顔が溢れていて、凄い拍手にペコっとお辞儀を繰り返したり、けど堂々としていて凛とされていました。
アンコールではショパンのop18をサラッと弾き、
鳴りやまぬ拍手に"Can I play one more song?"と
みずから仰り会場をわかせ、
きらきら星/角野さん変奏曲ver.を弾いて下さりました。
素晴らしい演奏会で、今でも感動に包まれています。
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