狂気の誘惑

 

ふ、と、思った。

曲がりなりにも私が正気を保てているのが不思議。


久しぶりにコミックに引きずられた暫く後にそう思った。

そう、私は時に正気を保とうとしている。 半ば無意識に。


でもそれは何のため誰のため ?


何も考えず何も意図せずに自分を解放し発散するならもっと自由で居られるのでは ? とも思うんだ、けど。


どの蟻が私の壁に穴を開けどの愚公が私の山を崩しどのジェイソンが海の底の蓋を開けるんだろう ?

スピードの向こう側(箱崎健)を見た私は戻ってこれるんだろうか ? 見ずに終えるんだろうか ?

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