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機能をつくり、壊し、再建する ... すぐやる、まずやる、勝つまでやる ... で、やることは多くなったけど心は軽くなった話

はじめに

こんにちは、宮脇(@catshun_)と申します!

あらゆる業務をAIエージェントで変革する べく、Algomatic というスタートアップで自社サービス開発や法人向けのAI導入支援に取り組んでいます!

NEO(x) 事業部に所属して180日が経ちまして、そろそろ思考が習慣化され始めた頃(参考)かなと思ったのと、BASE さんの 在籍エントリ がとても良いなと思ったので、本記事を #在職エントリ として書き起こしました ✍️

弊社では 生成AIでプロダクト開発したいエンジニアを積極採用しています!本記事を通して弊社のプロダクト開発の雰囲気が少しでも伝われば幸いです!

【おことわり】

  • 私が所属している NEO(x) 事業部の話です

  • あくまで所感であり、所属や肩書きで見方が変わるかもしれません

  • ステルス事業進行中のため、何に取り組んできたではなく、どのように取り組んできたに焦点を当てています

【この記事には何が書いてある?】

  • どういう開発体制でプロダクト開発をすすめてきたか

  • 事業部内/社内でいいなと感じたこと

機能をつくり、壊し、再建する 🧑‍💻

NEO(x) 事業部では現在、自社プロダクトをエンジニア5.5名で開発しています。事業としての方向性を決めてからおよそ5~6ヶ月が経ちまして、いまは一週間のスプリント単位でプランニングや振り返りなどを行う スクラム体制 で開発しています。

これまでの開発を振り返ると、とくに開発の初期段階では「機能をつくり、壊し、再建する」を繰り返していたと思います。とはいえ一般的なメテオフォール型開発と異なり、理解力のある神、お告げの合理性、強くてニューゲーム という点で、一段ずつ丁寧にプロダクト開発を進めてきたかなと。


崖の上から飛び降りながら飛行機を開発する 🐣

初期段階では 開発速度にフルコミットした体制 でした。いわゆる「機能設計は頭の中にある」というエセ発明家のような状態で、一人でも欠けたらプロジェクトが終わってしまう… そんな体制です。

そのためプロダクトを俯瞰する詳細な設計書はありません。当時のプロジェクト「真夏のAIバカンスプロジェクト ~ Vacances or Die ~」という名のとおり「みんなでバカンスに行くか死ぬか」という感じの開発体制で、再現性を犠牲に開発のギアを上げていました。

真夏のAIバカンスプロジェクト ~ Vacances or Die ~

「機能をつくり、壊し、再建する」を繰り返していると、完成した機能が、一ヶ月前に構想していた内容と大きく異なる、なんて事象が頻発します。

特に事業開発の文脈では 着地する前に飛行機を組み立てる ことが重要だと感じました。再現性の担保を軽視するつもりはありませんが、滞空時間や気象、紙飛行機かジェット機かといったような 開発種別や組織体制、タイミングなどによって柔軟に前提を変えながら開発方針の優先度を決める ことが重要だということです。


基本設計は常に共有、 詳細設計は開発しながらこまめに共有 🗣️

開発初期において、詳細設計を記さないといっても、迷路を右手に伝って進むような深さ優先の探索をするわけではありません

実現したい機能を達成するための 基本方針や思想、優先度付けを含む基本設計は、朝会や slack で小さく頻繁にすり合わせを行っています。

基本方針等はこんな感じに slack で共有します。

小さく頻繁に共有されるといっても、繰り返しの共有はなるべく減らします。例えば開発においては、コーディング規約やコードレビュー、デプロイなど運用の一部は、開発メンバーが GitHub Actions, Terraform を用いて積極的に自動化してくれています。

また 重要な意思決定をともなう機能方針は、開発メンバーの AND をとるように臨時会議を開き、開発メンバーが集まって詳細を固めます。


合理的な意思決定 × 柔軟な開発体制 🫱‍🫲

NEO(x) 事業部では 合理性のある提案はすぐに採用する(NoじゃなきゃGo)というチーム方針があり、これが「機能をつくり、壊し、再建する」という無茶な開発を可能にする 高い組織変容 を実現してきたと思います。

例えば チケット管理 でいえば、これまで Notion で管理していましたが、ステータスの更新や GitHub との細かな連携(PR の紐付け等はあるが、複数の紐付けやイシュー管理が難しいなど)が難しく、手作業で紐付けが難しいという課題から Linear に乗り換えたタイミングがありました。

このとき私がいいなと思ったのは 乗り換え時の意思決定スピード です。開発メンバーが Linear の合理性を提案してから、提案したメンバーと PM がすぐに使い始めた ことで、乗り換え判断が実現しました。

NoじゃなきゃGo というチーム方針が成立するのも、リーダー陣の 柔軟で熱量あるサーバントリーダーシップ によるところが大きく、これがチーム全体にも表面化されていると思います。


まずやる、たくさんやる、勝つまでやる💪

80% でもうまくいく仕組み 💫

Algomatic を牽引する BizDev の方々がすごいのは、技術に対する距離の取り方 だと思います。普段から技術に触れているために、何がどこまで出来るのかの線引きに対する解像度が高く、80% の完成度でも回る事業を常に考えてくれている点 にある、と開発メンバーとよく話します。

とはいえ 80% で満足するという訳ではありません。

ストレッチ目標は 120% で掲げ(目標値8割達成で 96% となる)、毎日の朝会で 月/週/日の業績指標と実測値を追跡し、課題に対するリフレクションとネクストアクションの設定を行います。


背中預けと組織支援感の両立 👫

NEO(x) 事業部では小さな権限委譲をたくさん発生させ、個人が 移譲された領域で裁量を発揮できるシェアドリーダーシップ制 をとっています。

そのため普段から「あなたがこの機能の技術責任者だった場合に、どう考えて、どのように実現するか」という前提でコミュニケーションをとっており、合理的な判断には組織全体で従い支援する 意思決定をしています。

壊して再建するという体制が成立したのも、各メンバーが 機能に対して自責を成立させ、背中預けをともなう意思決定や開発を快速に進めてきた のが大きいのかなと思います。

同時に「なぜあなたか」「あなたのここが役立っている」といったバイネームによる言語的説得 も多く発生しており、リーダーシップを伴った行動に対して、きちんと振り返りをする機会が与えられます。


ちいさな wow! をチーム全員で派手に 🎉

Algomatic は 生成AI時代を代表する企業になる というミッションを掲げ、5年で1000億円、10年で1兆円企業になる という中長期目標を置いています。

こうした大きな目標を掲げている一方で、足下 n=1 の成長も、多くのメンバーで派手に祝います。

弊社では、おめでたいイベントがあると銅鑼が鳴ります。また、すごいデモは slack チャンネルで共有され、プロダクトわいわいシェア会という社内LT会では事業部ごとにプロダクト成果や知見が共有されます。

大きな目標に対して 勝つまでやる

ちいさな wow! をチーム全員で派手に祝うことで、代理体験による組織効力の醸成につながっている と感じます。


思考の変化

学習性楽観主義による受容への柔軟性 😆

「機能をつくり、壊し、再建する」と「すぐやる、まずやる、勝つまでやる」により、やることは多くなりましたが 不必要な心配事が減りました

体験としては『イエスマン』のカールような思想変化が近いと思います。

限られた工数の中で優先すべきこと、保守的に考えるべきことはたくさんありますが、これまでの私はプロダクトを短期的な目線で捉え「技術的には可能だが…」と、できない理由を饒舌に並べることが多くありました。

最近では「まずやる、すぐやる」「壊し、再建する」の心理的ハードルが低くなったことで、改善やメンテナンスを大前提として、誰でも動かせるプロトタイプをつくってはじめてスタートラインに立てる と感じています。

プロダクトは生き物 です。メンテナンスをしないと死にますし、その時々に応じた修正が必要となります。チュールをあげると喜びます。

LLM によって高速な試作が容易に実現できるようになったことで、遭遇するか分からない懸念についてあれこれ思考するよりも、プロダクトを改善するための思考に時間を使えるようになり、受容に対して柔軟性を持つことで機会損失を減らすことが可能になりました。


ピンチこそチャンスに、逆境こそ熱狂に 🔥

前向きな思考が表面化されるのは、親会社である DMM.com の亀山会長、弊社リーダー陣の考え方がその空気感を形成しているためと感じます。

よい組織の特徴として「上司が会社の (後ろ向きの) 悪口を言わない」がよく挙げられますが、リーダー陣である彼らはピンチな場面でも、逆境こそ熱狂 と謳っており、楽しんでいるようにすら感じます。

これは主観ですが、弊社では 自分の前提を柔軟に否定することができる 相互発達段階の人が多いと思います。

マウントによる潰し合いでなく、互いの成長を促すコミュニケーション は、まさに「日々使う言葉が組織文化の最小単位」を体現していると感じます。


きみは毎朝毎晩死んでいいんだ 🍀

正直なところ、まわりが優秀で自分に自信がなくなることが何度かあります。私の場合、Podcast 収録の後日チェックで何度か死んでます。

きみは毎朝毎晩死んでいいんだ
新しい詩をみつけるために
むしろ新しい詩にみつけてもらうために

谷川俊太郎「新しい詩」より抜粋

ただ私が辛いなと感じるときは、「自身が感じる不安は、思っているよりも大した問題ではない」という透明性の錯覚に陥っていることが多いです。

そういう場合こそ「まずやる、とにかくやる、勝つまでやる」ことで解消されたりします。

歩く前に感じた心理的ハードルは「まずやる」ことで大した問題ではなかったことにできる。

ハイキングの場合を考えると「山頂まで遠すぎ…。」と不安に思うことがありますが、「歩いてみると意外と近かったな」と感じることが多いです。

そうして同じような経験を重ねることで、麓で感じていた心理的ハードルを「なんだかんだ行ける距離だ!とりあえず歩こう!」と下げていく。

結果、スピードと行動力は、再現可能な達成経験を生み、勝った姿を想像できできるようになり、自己効力の再現性を加速させます。

そうして「自分は弱いが成長段階にいる」と安心して逆境を熱狂に変え、心を軽くすることができるようになったと思います。


一緒に事業を大きくしませんか?

「生成AIで心躍る未来をつくる」を実現する🚀

Algomatic では、自然言語に加え、画像、音声、動画などのマルチモーダルな領域で、生成AI×事業開発 を行っています!

現在では DMM 動画翻訳/GAME翻訳 などのプロダクトに加えて、受託やコンサルなどを行うAI Transformation、また水面下のプロダクトが4事業部で走っています 🏃

また生成AIに関するイベントも積極的に開催/登壇しており、エンジニアコミュニティに向けた技術発信も積極的に行っています。


NEO(x) 事業部について 🤖

NEO(x) 事業部では AIの力で労働集約型業務の構造を変えることで「働く人たちの一日の価値を100倍にする」をミッションとしています。

プロダクトはステルス進行中のため詳細はお伝えできませんが、我々は業務効率化ではなく、その先の 成果に着目した業務変革 の実現に本気で取り組んでいます。


なぜ今ジョインするべきなのか🔥

創業1年余りのスタートアップへの参画は、多くの人が不安を抱えると思います。私も不安でした。

現在でも安定期は恐らくまだ先で、やらないといけない課題が山積みです。また小さな組織だからこそ裁量を持って自足できている部分も正直あると思います。

でもこれ、熱狂的じゃないですか?

我々は「Algomatic を5年で1000億円、10年で1兆円企業にする」を掲げ、勝ち馬に乗るではなく、勝ち馬にする ために本気で事業に取り組んでいます。

生成AI×事業開発という活況の潮目にいるイマだからこそ、取り組めること、できる経験がたくさんあります。

毎日の小さな wow を派手に感じたい顧客インパクトの高い事業を実現したい という方は、ぜひ一緒に挑戦していきましょう!


全方位積極採用中です 🙌

Algomatic では、逆境も熱狂に変えられる方を積極採用しています!技術やヒトに誠意ある情熱を注げる方、ぜひ一緒に事業を大きくしていきましょう!

またいきなり採用応募はハードルが高いという方でも、もし少しでも興味がある方はぜひお話ししましょう!

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