見出し画像

最高のパフォーマンスを引き出すために

2019年の麹町中学校の研究発表会をみました。当時の工藤校長は学校教育の本質的な課題に切り込み、さまざまな変革をされてきたことで有名ですが、たまたまYouTubeで、研究発表会の動画が公開されているのを目にして見始めたらついつい見入ってしまいました。

学校のみならず、あらゆる組織に応用できるアプローチが数々紹介されていたのですが、その中でも一際刺さったのは脳科学のくだり。

「なぜ、そのうち手にしたのか」という問いに説得力が増していました。

難しい事は専門家でないので分かりませんが、額の内側辺りにある脳の部位が正常に機能すると、意識的な思考/注意、不適切行動の抑制、感情の抑制が可能になるので、そう言う状態を意識的に学校内に作るんだとおっしゃっていたのが印象的でした。これが近年言われている心理的安全状態ですね。とても分かりやすい。


逆にそういう状態でなくなるのはどういう状態かというと、脳の別の部位(扁桃体など)が活性化され、感情がコントロールできない状態になるそうです。

説明の中では扁桃体の説明は時間の関係で割愛されていましたが、あとで調べてみたところ、不安や恐怖という刺激を扁桃体が瞬時に判断し、非常モードに入った場合には、人の行動を、より感情的、反射的にする器官のようです。大自然の中で身を守り生きるために備わった動物的本能で、非常に重要な機能だと思うのですが、正常な思考が不可能になるということで、常にオンになってしまうと、確かに生産的な活動は出来そうにありませんね。
特に、学校で生徒がこのような状態になれば、当然生産的な学習は不可能になります。
先生が、生徒を大声で叱る、プレッシャーを与え萎縮させてしまうというのは、まさに扁桃体を刺激する行動でしかない、つまり心理的危険状態にしてしまっているということですね。

こういう裏付けの上に先生だけでなく、生徒も保護者をも巻き込んで進めていく姿に感動した土曜日でした。

他にも関連動画もありそうでしたので探して観てみます。


ご参考

2020年、オンラインで沢山の方にお会いし、たくさんの価値観に触れ、自分の中の考え方が揺れ動いていることに気づきました。この瞬間に、感じたことを言葉で表現してしてみる事にしました。 子育ての事、教育こと、人に関すること、外国人の上司と働くと言うこと。つれづれなるままに。