恐怖

 みんながわたしを見てる みんながわたしを無視する みんながわたしを拒絶する 誰もおまえもあなたもきみもわたしもみんなわたしのことを見ている 鈍器のような物差しでわたしを叩き殺そうと近寄ってくる にぶく柔らかくゆっくり殺そうとしてくる

 夢の中で 夢と記憶の破片が私の呼吸器官に穴を開ける いくら酸素を取り込んでも二酸化炭素にならない どこかに消えていく 全然脳みそが回らない タスクをこなすのも、苦しいままで苦しい 会話をしている

 会話を断ち切ってずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきする傷も全部断ち切ってみる さようなら さよなら! もう何もないでしょう 何も無いよ be going to だよ 絶対に 文字にならないものも文字として加算されていく 意識的じゃなくて癖なのに、もどかしい ずきずき ずきずきずきずき にぶいお前らの目線だけが鋭い 柔らかい肉を突き刺して血が流れるからずっと朦朧としている 頭にもやがかかっている 呪いがない のうみそはのろい 新しくなっていかなきゃいけないのにずきずきしている もうそろそろ失血死するころ

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