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映画館で席をたった後のように

誰かと一緒に映画を見て席を立ち、ホールに出て、周りにいる人たちがバラけるまでの間。目力や表情筋だけでざっくりとした感情を伝え合った経験はありませんか?

これから映画を見る人が近くにいるかもしれない。
だから声にするとしても「せつないね」「ラスト、やられた」くらいの短さで、ヒソヒソ言葉を交わしたりして。

あの遠慮がちな時間に、心地よさを感じるのは、どうしてだろう? 数年ぶりに映画館に行ったとき、そんなことを考えました。

同じような心地よさを、引用にも。

著作物の引用量についても、同じような心地よさを求めたい。私が文章を書くときは、引用ひとつにつき30文字くらいが理想的。最大80文字くらいに抑えよう。という目安を持つことにしました。

帰りたい町が見えた。
正しく言うと、
帰れない町が見えた。

---引用元 「最新約 コピーバイブル」 仲畑貴志さんのコピーより---

これで27文字です。みじかい。

引用したいと思えるような元記事や本には、「目から鱗」「知ることができてよかったな」「心に響いたな」「おまもりにして持ち歩きたい言葉だわ」と思う箇所がたくさんあります。

だからこそ、元記事や本へのリスペクトの気持ちをnoteに込めたい。読んだ人が元記事を読みたくなるようにしたい。引用を最小限にするにあたり、前後の文章を工夫しなければとも思いました。

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catinthehead
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