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自作キーボード入門にオススメすぎるCorne V4について

(こわくないよ……)

自作キーボード

キーボードを作る、という界隈があります。
市販のキーボードに満足できない者たちが、自分だけのキーボードを作っている界隈です。
どういう界隈かというのは、ギズモード・ジャパンのこの動画でわかりやすく解説してくれています。

この動画でも語られていますが、一口に作るといっても「深さ」があって、人によって潜っている深さは色々だったりします。改めてまとめると、こんな感じでしょうか。

  • 作製(入手した部品を組み合わせてキーボードを作る)

    • ハンダ付け(ハンダゴテを使って基板を組み立てる)

    • 組み立て(ネジなどでキーボードの形にする)

  • 改造(部品に手を加えて使い心地を向上させる)

  • 製造(データを工場に送って発注)

  • 設計(CADソフトで電気回路やケースを作る)

下の方が深い。
僕は製造まではやってて、そろそろ設計に潜りたいなーという感じ。

最後の「組み立て」にも段階があるわけですが、一般に「自作キーボード」というと、ハンダ付けが必要なものを指すことが多いです。
ハンダ付けまでは済んでいて、ドライバー一本あれば(あるいは道具なしで)組み立てられるようなものは、普通「ベアボーンキット」と呼びます。これは、ほぼ「好きなスイッチを選んで付けられる」という意味です。

Corne V4の何がすごいかというと、

ドライバー一本で組み立てられるベアボーンキットでありながら、
自作キーボードとしての自由度を持っていて、
そのわりにかなり安い

ということです。

Corne V4を使うのに何が必要で、いくらかかる?

Corne V4には、対応するスイッチの種類によって、「Cherry」と「Chocolate」の二種類がラインナップされています。Chocolateで使えるスイッチの話をし始めるとちょっとややこしくなるので、以下は全てCherryの話だと思ってください。

Corne (Cherry) V4を使うのに必要なものは、以下の通りです。

  1. 本体キット

  2. スイッチ

  3. ケーブル

  • USB

  • TRRS

  1. ドライバー

まずは本体キット。遊舎工房で販売されています。17,600円。

スイッチはAmazonなどでも売っていて、特徴も違えば価格も幅があります。
ここはもう好みとお財布事情次第ですが、多少壊したり無くしたりしてもいいように多めに揃えるなら、WS Quartzの35個セットを2つというのがコスパ高そうかな。これだと2,200×2=4,400円。

ケーブルとドライバーはそれこそピンキリですが、全部100円ショップで揃えることもできます。元々持ってるかもしれませんし、まあ300円としておきましょう。

合計で、17,600+4,400+300=22,300円。

最近コストパフォーマンスで頑張っていると評判のKeychronのキーボードと比べてみると、Keychron K6 Proが21,890円なので、だいたい同じくらい。

「高級感」という意味では、Keychron K6 Proの方が圧倒的に上です。比べ物になりません。Keychron K6 Proは無線接続にも対応しているので、「機能」でも上といっていいでしょう。
しかし、Keychron K6 Proにはない、自作キーボードらしい魅力が、Corne v4にはいくつもあります。

自作キーボードの世界

スモールキーボード

スモールキーボードの魅力というか、小さくないとつらすぎるんだよ!!!という話は前にたっぷりしたので、そちらをご覧ください。

でかいキーボードでタッチタイピングできるわけない。

分割キーボード

分割キーボード、肩凝らない。このへんは天キー7のセッションで色々話してたはず。(まだ聞いてない)

最近は企業も分割キーボードを作ってくれていて、自作しか選択肢がなかった頃に比べると良い時代になりました。KeychronでもKeychron Q11がありますね。

が、しかし、高い。スイッチ付きとはいえ¥42,900。うごごごご

とにかく割れてればいいなら、Kinesis Freestyle2(メンブレンスイッチ版)が一番安いかな。

分割キーボードの中ではCorne V4はそんなに高くないですし、分割すると小さくしたくなるというのは前掲の記事で書いたとおりです。小さいほうが楽だよ。

ファームウェアカスタマイズ

量産品でもHHKBとかNiZとか、以前から「キーマップ」の変更ができるものはありました。どのキー押したらなんの文字が出るとか変えられるやつ。
最近はKeychronとかNuphyとか、クラウドファンディングを活用してこうした自由度の高い製品をリリースしているメーカーもあります。正直、技術的には以前から自作界隈で使われていたもの(QMKとかZMKとか)なんですよね。

じゃあそれでいいじゃんというと、そうでもない。ファームウェア自体がオープンソースなので、気合の入った人なら自分で完全に書き換えられるというのもあるのですが、そこまで気合入ってない僕のようなユーザにとってありがたいのが、Vial対応であることです。

Vialはキーマップを簡単に書き換えられるアプリケーションの一つで、マウス操作でポチポチ変更できます。が、重要なのは、キーボードの設定を変更できること。
具体的には、「何ミリ秒押し続けたらホールド扱いにするか」とか。ここを簡単に書き換えられると、なーんか思い通りに動かないんだよな〜〜〜!というのを大幅に減らせます。

スイッチ・キーキャップ沼

Corne V4にはスイッチとキーキャップがついていません。それはつまり、好みのスイッチやキーキャップを選べるということです。
キー数が少ないので、高価なスイッチでも、色々試しても、費用は少なめで済みます。もっと軽く動くのがいいとか、滑らかなのがいいとか、カチカチ音させたいとか、高さを抑えたいとか、いろんな要望に答えられます。キーキャップも、好きな形、好きな色、好きな柄を選べます。

キーボードのレビュー記事で、でもキーキャップが良くないんだよな〜〜!みたいなのをたまに見ます。じゃあ最初から選べばいいんですよ。東京に行ける人なら、遊舎工房を訪れればいろんなスイッチを試すこともできます。

Corne V4で自作キーボードに入門しよう!

Corne V4は自作キーボードとしては非常にとっつきやすいです。なにせはんだ付けが要らない。
そこには、ふつうのキーボードにはない多くの魅力があります。そして、もっと自分好みのキーボードを探したり、あるいは作ることだってできるのです。

自作キーボード、やってみようぜ!

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