新エディタはMarkdown使いたい人の需要を全くわかっていない。本当にエンジニアが作ってるのか?
我は怒っている。よって本記事ではえらそうに書くことにする。そこから我の怒りを感じ、真に人民が求める新エディタが実装されることを切に願うものである。
ウッキウキでプレミアムに入会し、新エディタのMarkdown機能を試した我
我はMarkdownを愛する者である。日常のメモも、たまに書くブログも、全てMarkdownで書いている。
noteの過去記事がちょびっとしかないのは、ひとえに、Markdownが使えないせいで書くのが面倒臭すぎるからにほかならない。
よって、我は新エディタをとても楽しみにしていた。
β公開されてしばらくはEURO2020で忙しすぎたので手を付けられなかったが、それも終わった。早く何か書きたい。
我はnoteプレミアムに加入し、愛用のテキストエディタで記事をしたため(内容は便秘の記事だがまあそれはひとまずどうでもよろしい)、新エディタにえいやと貼り付けた。
そこで我は凍りついた。
ちっがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Markdownは「ショートカット」ではない
note新エディタは、Markdownのペーストに対応していない。
いや、Markdownのというか、根本的にペーストに対応していないといっても過言ではない。
例えば、現在行を見出しに指定した直後に「Ctrl+V」でごく尋常なペーストを行うと、見出しの修飾が適用されないのだ。
なんということだ。何もわかっていないではないか。Markdownとは、マークアップ言語の一種であってキーボードショートカットではない。
とりあえずWikipediaを1回読め↓
マークアップ言語ということは、例えばHTMLと同じだ。というかMarkdownはHTMLのサブセットに対応するものだ。似たようなものはWiki記法とかはてな記法とか色々あるが、とにかくHTMLを簡易に記述したものがMarkdownということになる。
メモ帳で書こうが何で書こうが、同じMarkdownテキストは同じHTMLドキュメントとして解釈されねばならない。実際にはMarkdownにも様々な〝方言〟が存在するが、原則的にはそういうことだ。
だから、noteエディタで直接記述されようが、既に記述されたMarkdownテキストを貼り付けられようが、同じテキストは同じように解釈されねばならないのだ。
しかし、note新エディタは、ペーストされたMarkdownテキストをMarkdownとして解釈することができない。
これは、Markdownをショートカットの一種として解釈する、愚かな勘違いが根底にある。
それを明白に示しているのが、新エディタリリース記事に掲載されている「Markdownショートカット」なる画像だ。
要するに、新エディタのMarkdown機能とは、「#→#→スペース」というキー入力によって該当行を見出しに変更する機能なのだ。
これでは、「Ctrl+Alt+2」というコンビネーションキーの言い換えにすぎない。Markdownでもなんでもない。
なぜ我を貧相なWebアプリに閉じ込めようとする、愚かな人間共よ
ここで主語を大にして語りたいところではあるが、我は怒りの化身ではあれ怒れる人民の代表ではないので、あくまで我についてのみ語ることとする。
我がブログをMarkdownで書きたいのは、単に「B」ボタンとかをポチポチクリックするのが面倒臭いからではない。
いや確かに面倒臭いが、それ以上に、記事の原稿データを手元で自由に管理したいからだ。
我の「新エディタがリリースされたらnoteで発表したい記事」は、MarkdownファイルとしてDropboxに保存され、Visual Studio Codeで管理されている。
ここまで書いて、こんな擦り倒された内容を今更書かねばならないのかと、怒りを通り越して涙ちょちょぎれてきたのだが、致し方ないので書くことにする。
原稿データをMarkdownファイルとして管理することには、以下のような利点がある。
* ブラウザがクラッシュして原稿が吹っ飛んだりしない
* 完全なオフラインでも書ける
* Dropboxに保存すれば、複数デバイスで共有でき、バージョン情報も取れる
* やりたければGitで管理もできる
* 軽量・高機能なネイティブアプリのテキストエディタで書ける
だいたいこんなところだ。本当に、擦り倒された話でしかないが。
はっきり言って、外部からのペーストやファイルオープンに対応しないMarkdownエディタなど存在価値がない。
それなら、ただのショートカットキーで構わない。キーボードのみで操作できることにしか利点がないのだ。
我はnoteエディタでMarkdownを書きたいのではない。noteに投稿はしたいがnoteエディタで書きたくないのである。
それとも運営は、世にあまたある優れたテキストエディタを上回る逸物を、Webベースでフルスクラッチするつもりでもあるのだろうか?
我が怒りを知れ。そして悔い改めよ
我はがっかりしている。本当にがっかりしている。
まさかここまで何もわかってないものがお出しされてくるとは想像の埒外であった。使えないを通り越して、将来に絶望するレベルのピント外れだ。
この新エディタは改善点を論ずるに値しない。設計思想からして間違っている。とっとと破棄して1から作り直せ。
その際には、ぜひQiitaのエディタを参考にしてもらいたい。Qiitaはエディタだけ見るなら世界最高のサービスだ。我は世の中のブログサービスのエディタが全部Qiitaになってほしいと切に願っている。
――と、まあ、ここまで怒りに任せて書き綴ってきたが、noteはやはり我向きのサービスではないのだろう。
我もキラキラしたマネタイズの世界に行きたかったが、我の如き闇の住人には、はてなブログとかが相応なのだろう。
コードエディタとか使っちゃうおじさんも迎え入れる気持ちになったら呼んでくれ
(追記)普通にペーストができている!!!!
2022年07月04日現在、普通にペーストして普通に解釈されることを確認した。
本当に助かる! 今後は、Obsidianとかで書いて貼り付けるだけでよいのだ。やっと我のnoteライフが始まった!
(さらに追記)条件次第ではペーストできない!!!!!!
2022年8月17日現在、画像記法が含まれているテキスト全体が、貼り付け時に正常に解釈されないことを確認した。
また、記法をテキストで入力した場合も、正常に解釈されなかったり、記号がレンダリング結果に反映されてしまったりする。
ええかげんにせえよホンマ。
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