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Weekly Pick UP! 2021/10/15
毎週金曜日は、気になる3つのニュースを取り上げます。
今週は「デジタル化・自動化」をテーマに選びました。
ナレッジベース構築プラットフォーム「Toposoid」がオープンソース化
人工知能を用いたデータ分析等を行っているLinked Idealがナレッジベース構築プラットフォーム「Toposoid」をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開しました。
ナレッジベースとは、人の知識を可視化できる形で蓄積し、検索できるようにしたデータベースのことです。Linked Idealが開発しているToposoidは、通常の文章を入力するだけで、その文章構造を解析し、グラフ構造データに変換して論理構造を持ったデータベースとして蓄積してくれます。また、Toposoid上では文章を入力することで、その文章を命題としてナレッジベースを基に真偽判定を行うことができます。(判定結果には論理的に支持される理由の説明も付いてくるようです。)
ナレッジベースの開発と活用が進めば、個々の知識が真にノウハウとして活用されるようになるかもしれません。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
デジタルの日 オンラインイベント開催
日本のデジタル化を推進するために設立されたデジタル庁が新たに制定したデジタルの日を記念して、YouTube上でオンラインイベントを開催しました。
デジタル化の進捗を振り返り、新しく出てきた技術等を広く紹介することを目的として毎年開催される予定です。
オープンな場で進捗を確認すること、フランクなスタイルで門戸を広げることは、これまでずっと政府に求められていたことではないでしょうか。
日本のDXがどのように進んでいくのか見守っていきましょう。
札幌市が児童手当の支給認定業務にRPA導入
北海道札幌市は子ども未来局が受け持っている児童手当支給認定業務に関連する申請内容の審査・登録業務に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを導入しました。RPAツールによって審査・登録処理の業務が1件あたり20秒で可能になったといいます。
私たちの身の回りにもまだまだ自動化できる業務が眠っているかもしれません。
このような行政の業務の自動化は作業の負担減だけに留まらず、人件費の削減による税金の有効活用に繋がることが期待されます。加えて、申請条件の簡素化や申請のデジタル化等を通じて、「申請する側」の負担軽減も進むと市民にとってより良い政策になると思われます。