きくということ。
29日のショートフィルムの上映会に向けてつらつらと。「二十一世紀百人一首」は、監督の奥田くんが、生まれ育った奈良を中心に各地で出会った人との対話から制作されている。
作品中では、それぞれのとある音楽を頼りに、忘れていた記憶の断片や、小さな言葉が生まれるのを、観客は映像を眺めながら、ゆっくりと待つという不思議な体験をする。
前回、奈良の上映会会場に出演者が参加していて、「作品の映像には写っていないが、実際には長いインタビューの時間があって、なんだか特別な癒しのようだった」と言っていた。
忘れていた音楽を聴いて、小さなこと・とある日のことを想い出すこと。
相手の声、言葉になろうとするものに耳を傾け、ともに過ごし、向き合うこと。
作品の中には、いくつもの「きく」が存在している。
友人や、学校の先生や、旅先で出会った人とのかかわりを更新しながら
そのかけらが、ほんの一部が、作品になって編まれていくのかもしれないなと思う。
「二十一世紀百人一首」上映会@enocoの詳細はこちらhttps://www.facebook.com/events/388631925284200