岸ちゃんの「アルケミスト」
アルケミストは、20代の頃出会った本だ。世界的ベストセラーだから手に取ったわけではない、当時同じビルで働いていた岸ちゃんが教えてくれた。
岸ちゃんは、会社は違うけれど、同じ業界の同期で、彼女は会社を辞め、今からイギリスにアロマの勉強で留学するのだと言っていた。
そんな頃に「この本を時折、手にとっては、開いたページを読むんだ」と彼女は教えてくれた。小説や物語の順を追った読み方以外に、そんな言葉との出会い方があるのだと驚き,すでにそれを知っていた彼女のまなざしがまぶしく、うらや