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夜を超える言葉

寝る前に枕元にいくつか本が積んであって、今週から宮澤賢治の「グスコーブドリの伝記」をリトルモアから出ている清川あさみさんの刺繍絵本でゆっくり読んでいる。描かれる、イーハトーブの森を襲う冷害、寒さや貧しさ・孤独の中でグスコー・ブドリという一人の少年のひたむきな働き方、生き方が、胸をうつ。自然は脅威であり、そしてどこまでも美しい。

今年は春はやってきたけれど、いつもと少し違って心が少し風邪をひきそうだから、ゆっくりとした言葉や物語、絵本や絵を眺めるのがいいんじゃないかと思っている。それは、灯をともすようなささやかなことだけれど、自分を確かに照らす、私を守る行為だから。今度は昼間に、声に出して、音にのせて読んでみようと思っている。

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