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収入ゼロの主婦が、ベンチャー企業で事業責任者をやることになった
私には夢があります。
それは、年収ゼロだった私が夫の年収を超えるという実績を作って、そのサクセスストーリーを綴った本を出版すること
そして、その本を携えて各地を周り、講演家として人の気持ちを鼓舞することです。
今現在は従業員が5人のスタートアアップの会社で、事業責任者をしています。
経営をしたこともありませんし、マネジメントの経験もありません。
でも、偶然目の前に突如現れた「夢へのチケット」を掴む決意をしました。
私の年齢は2025年2月の現時点で39歳、今年小学生になる息子と2人で暮らしています。(夫は単身赴任で、遠方に住んでいます)
収入ゼロの専業主婦だった私
私はつい数年前まで、収入ゼロで夫の稼ぎに100%頼る専業主婦でした。
元々は大手の医療系メーカーに勤務していましたが、結婚と夫の転勤を機に退職し、専業主婦の道を選びました。
転勤先が海外だったので、手当は充実していて働かなくても十分な収入を与えてくれた(夫に)人生のうち一度くらいは海外暮らしのロングバケーションを楽しめばいいやと思っていましたので、退職するときは清々しい気持ち一色だったことを覚えています。
滞在期間の7年間、子どもも出産し、家事に育児に奔走しながらも色々な挑戦と出会いがあり、大変充実した時間を過ごすことができました。
人気インフルエンサーからの転落
海外暮らしを7年経験した後、帰国。
実は、海外生活中にSNS発信を始めたことをきっかけに色々なご縁をいただいて、メディアに出る経験など大変華々しい経験をさせてもらっていた私。日本帰国後も、その活動の延長で仕事をしていこう・・・そう思っての帰国でしたが、それが甘かった。
海外で有名は、日本で無名なのです。
フォロワーが○○万人います。
外国語が話せます。
動画を見てください。
残念ながら、この時代そんな人はゴマンといるので興味を持ってくれるわけがない。
かつての栄光は「海外に住んでいる」という「土地の利」があったからのご縁であり、日本に住んでいる普通の主婦、少し外国語が話せます、という人が日本で求められることはありませんでした。
「このままだと離婚」崖っぷちの私に夫が要求したことと
かつて華やかな場所にいた喜び、持っていた自信が一気になくなり、得意だったSNSも何を発信していいかわからなくなり、人に話すエピソードがないので人にも会いたくない。そんな負のスパイラルで家に閉じこもって約半年。鬱々と暮らしていたある日、痺れを切らした夫から「人に会いに外に行け」と喝を入れられます。
家に閉じこもって、後ろ向きな気持ちになっている私の口から出る言葉があまりにもネガティブで、人の噂話や愚痴ばかり・・そんな悪循環からどうにか抜け出してくれ、さもなくば結婚関係も維持できない という夫の心のからの叫びだったことは、数ヶ月経ってから明かされました。
全く乗り気ではないけれど、夫に愛想を尽かされては困ると思った私は、とりあえず夫に言われるままに人に声をかけて会う約束をしていきます。大体7−8人程度取り付けたアポイント、その中の一つが今の会社の代表との面談でした。
5つの選択と出会い
社員たった5人のスタートアップ企業を経営する彼女は当時45歳、男の子2人の母である、中国人の女性。
日本で暮らして25年になる彼女は、結婚や子育て、仕事など様々な葛藤と苦悩の中、女性が輝ける場づくりをしたいとの思いを持ち、会社を立ち上げたという方でした。
私の状況や考えを聞くと、突然立ち上がって近くにあるコピー機からA3の紙を1枚取り出し
「会社があなたにしてあげられること」を5つほど書き出したのを覚えています。
オウンドメディアのライター、インフルエンサーとして彼女の事務所所属になる、自社SNSの運営・・など列挙された中の一つが「人材紹介の営業」だったのです(当時は責任者じゃなくて、営業)
かつて医療系の営業をしていたときに営業成績が振るわなかった経験がある私にとって、「これだけは絶対選ばない」と思っていたのですが・・・帰宅後、夫からまた喝を入れられ、「お前がやるべきなのは営業1択」と迫られたのです。
※この選択が大正解だったのですが、これもまた別の記事にまとめます
そんなこんなで、彼女の会社に入社することを決めた私。
当時の月収は、同業界の新卒社員と同率でした。
「稼いだらその分バックするから、結果を出せ」
それだけが彼女からの要求で、訳もわからぬまま走り出して今に至ります。
また華やかな場所に戻りたい、輝きたいという思いだけで藁にも縋り付くように入ったこの会社。これまで経験したことのないジェットコースターのような毎日の幕開けです。
ここから、冒頭に掲げた夢にたどり着くまで何があったのか、どんな思い出向き合ってきたのかを気持ちのままに綴っていこうと思います。