3月23日 ミラノ
「イタリアは大変なんだってねー。大丈夫?」と友人知人から連絡が入るのですが、イタリアのスーパーには物が溢れ、不足する物もなく、至って元気です。
新聞で報道されるコロナウイルス による死者の数。「イタリアでの致死率が高い!」と世界的に問題になっていますが、イタリアは、その他の疾患のためにお亡くなりになった方まで、陽性であればコロナウイルス による死者としてカウントされています。仮にその方が末期癌の患者であろうと。。。仮にその方が、心臓発作でお亡くなりになったとしても、陽性であれば+1!
現状、イタリアで純粋にコロナウイルス だけで、お亡くなりになった方は、全体の0.8%と言われています。3月18日のこの新聞では、12人。本日の新聞では、死者数は5476人なので、0.8%として計算すると、たったの44人。
報道というのは、本当に怖い。仮に、「イタリアの本日までの時点で、コロナウイルス でお亡くなりになった方の合計は44人になりました。ただし、本日までで、お亡くなりになった方の陽性者の合計は7024人です。」そう報道されたとしたら、誰もが、これほどの危機感を持たないのでは?
本当のことを、きちんと伝える報道は難しいことなのだろうか?正確な情報を理路整然と伝えることのできる報道機関が増えれば、きっと、今よりもっと住みやすい世の中になることでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?