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FXのプロが選ぶ最強インジケーターまとめ!勝率が爆上がりする手法・組み合わせを解説

FXでテクニカル分析を行うために欠かせないのがインジケーターです。

相場の状況を分かりやすく可視化してくれるため、使わずに取引するのは無謀であるとも言えます。
インジケーターには非常に沢山の種類がありますが、逆に多すぎてどれを使ったらいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では、世界的に利用されているMT4/MT5で使える、おすすめの無料インジケーターを紹介します。
どれも初心者からベテランまで幅広い人に利用されている、代表的かつ最強のインジケーターです。

また、上手な活用方法やおすすめの組み合わせ、利用時の注意点などもお伝えします。
初めてインジケーターを使う方もぜひ参考にしてください。


ちなみに、MT4・MT5を利用している方向けに、最強の無料カスタムインジケーターについても以下の記事で詳しく解説しています。

ルール化しやすく勝率の高いサインインジケーターも取り上げているので、ぜひチェックしてみてください。


インジケーターとは

インジケーターとは、FXで取引をする時、売買の重要な根拠となるツールです。
主に過去の値動きを元にして、様々な計算方法を用いて相場の分析を行います。
その結果は値動きのチャートの中や、チャートとは別のサブウィンドウで表示されます。

ここではインジケーターについて詳しく説明していきましょう

FXでインジケーターが必要な理由

チャートをぱっと見ただけでは、現在の相場がどのような状況にあり、ここからどのような値動きをしていくか判断するのは簡単なことではありません。
ローソク足などから一定の傾向は分析できますが、人によって解釈のブレもあるでしょう。
特に初心者の場合、ベテランのように正確に読み取ることは難しくなります。

そこで役に立つのがインジケーターです。
インジケーターを使うことで、相場の流れや、価格の方向性が転換するポイントを見つけやすくなります。

相場に勢いがある相場なら、トレンドの強さや持続性を測る目安になるでしょう。
また価格が一定の条件を繰り返すレンジ相場なら、買われすぎや売られすぎの状態を判断するのに役立ちます。
そのためエントリーや決済など、売買をするタイミングを掴むために欠かせないツールなのです。

インジケーターは、過去のデータや数式を元に結果を導きます。
そこに人の感情やセンス、経験などが入り込む余地は殆どありません。
そのため誰が使っても同じような結果が得られ、かつそれが視覚的に分かりやすく表現されます。
それがインジケーターがFXで必要となる理由です。

テクニカル分析で欠かせない

インジケーターによる分析はいわゆるテクニカル分析の1つに相当します。

テクニカル分析は、チャートの過去の値動きから現在の相場状況や今後の値動きを予想する手法です。
例えば水平線や斜めに伸びるトレンドラインなどから、価格の反発点を探ることができます。

単純なラインであれば、価格の動きから手動で引くこともできるでしょう。
しかし複雑な計算を必要とする分析となると、手動では難しいため、自動で行う必要があります。
これを実行してくれるのがインジケーターとなるわけです。

そのためインジケーターを使わないと、テクニカル分析に必要な情報量が極めて不十分となります。
逆に、インジケーターを使えばそれでいいと言うものでもありません。
他の様々なテクニカル分析の手法と組み合わせて使うことが必要です。

インジケーターを上手に使えば、それだけ相場分析の精度が上がり、負ける要素を減らして勝率を高めることができます。

自動売買が可能になる

MT4/MT5では、プログラムによる自動売買がサポートされています。
この機能を使うと、24時間365日、決められた指定に従って売買を自動で実行してくれますが、この時必要となるのがインジケーターです。

インジケーターを導入することで、相場の状況に応じた自動売買の導入が可能になります。
するとチャートに張り付く必要がなくなり、放置していても自動で取引が続くので、相場に訪れたチャンスを逃しません。

インジケーターを使わないと一般的な手動の取引に頼るしかなくなるため、取引の応用度が狭くなってしまいます。
今すぐではなくとも、将来的に自動売買を利用したいと思っているなら、インジケーターに関する知識を深めておいて損はありません。

インジケーターの種類

インジケーターの種類は非常に多く、ある程度知られているものだけでも数十種類は数えられます。
それ以外のものも含めると数千種類、あるいはそれ以上が流通しており、正確な数はもはや掴めません。

しかしそれらの多くは、次の2つの大きな種類に分けられます。

  1. トレンド系

  2. オシレーター系

これらを組み合わせることで、相場がどのような状態にあっても一定の対応を取ることができるのです。

また実際には、そのどちらにも当てはまらない、第3のインジケーターもいくつかあります。
ここではそれぞれのインジケーターの特徴や注意点などを説明していきましょう。

トレンド系

トレンド系のインジケーターは、相場が一定の方向に進む動きをしている時、その流れの強さや方向性を予測するのに役立ちます。
方向性が決まっているため流れには逆らわず、動きに沿った順張りでの取引をするのに向いているのです。

FXにおける売買の基本は、このようなトレンドに沿ってエントリーを行う「トレンドフォロー」です。
トレンドフォローでは相場の流れを掴み、ある程度の期間の中での価格差を使って利益を上げます。

そのためトレンド系のインジケーターを使う場合、相場が上昇傾向であることを確認しつつ、まだ安い時点で買っておきます。
そこから高値を付けた後、下降傾向に切り替わった時に売るのが最適となる使い方です。

もしくは相場が下降している局面で、まだ価格が高い時点で売りから入り、底値を付けて反転したら買い戻します。

いずれにしても相場がトレンド状態にあることを確認した上で、価格に対して反対方向に売買しないことが原則です。
基本的には、中長期の目線で使うのがふさわしいでしょう。

なお、これらの傾向を示すトレンド系のインジケーターは、チャートのローソク足の上にラインを重ねて表示します。
そのため価格との関係性がすぐにわかるのが特徴です。

一方、チャート上に複数のラインを重ねるため、あまり数を増やしすぎると、画面が煩雑となります。
どれを見たら良いか分からず混乱してしまうことも考えられるので注意が必要です。

オシレーター系

オシレーターには「振り子」という意味があります。
振り子のように相場が一定の範囲で上下するような動きをしている時、いわゆるレンジ相場で強みを発揮するということです。

オシレーター系のインジケーターは、振り子の端に当たる、価格の反発点を探るのに向いています。
そこを狙って、値動きとは逆方向に売買する、いわゆる逆張りでの取引に向いているということです。

価格の方向性がコロコロ変わる相場で使うのに向いていることから、基本的には短期の目線で使うのがふさわしくなります。
トレンド系のインジケーターとは使い方が異なり、またトレンド系が機能しにくい場面でも使えるため、補完関係にあると言えるでしょう。

オシレーター系のインジケーターは、相場が売られ過ぎにあるか買われ過ぎにあるかを、グラフにして可視化します。
売られ過ぎであれば、そこから上昇しやすくなり、買われ過ぎなら下降しやすくなるということです。

また一般的には、チャートのローソク足などを表示するメインウィンドウとは別に、高さの低いサブウィンドウで表示されます。
そのためトレンド系と違い、多くの種類を表示させても、メインチャートの中が煩雑になる事はありません。

その代わり、サブウィンドウの数が増えてしまうのが難点です。
メインチャートの高さが低くなって見にくくなったり、どのサブウィンドウを見れば良いか分かりにくくなったりするでしょう。
トレンド系と同じく、数を増やしすぎると混乱の元になってしまいます。

それ以外のインジケーター

殆どのインジケーターはトレンド系とオシレーター系のいずれかに大別できますが、どちらにも入れにくいインジケーターもいくつかあります。

例えば、通貨ペアごとの値動きの相関関係を示したり、通貨ペアの出来高を示すインジケーターが挙げられるでしょう。
これらは直接的にトレンドやレンジの状態を表すものではないため、相場環境に関係なくいつでも活用できるのが特徴です。

またMACDというインジケーターは、トレンド系とオシレーター系の中間にあるとされています。
そのため、明確な分類がしにくいインジケーターです。

トレンド系に分類されることも多いのですが、世界的な取引プラットフォームであるMT4/MT5ではオシレーター系に登録されています。
先ほどのインジケーターと同じく、トレンド相場とレンジ相場の双方で使いやすいと言えるでしょう。

MT4/MT5におけるインジケーターの使い方

MT4/MT5は世界的に使われている取引プラットフォームです。
多くのインジケーターが標準で用意されており、カスタマイズ性も優れています。
また自作を含めたカスタムインジケーターが使え、プログラムによる自動売買もサポートされているなど、極めて高性能のツールです。

ここではMT4やMT5をベースに、インジケーターの使い方を説明していきます。

チャートにインジケーターを追加する

MT4/MT5のチャート画面にインジケーターを追加する方法です。
ここではMT4を使って説明しますが、MT5も操作のやり方はそれほど変わりません。
追加には2つの方法があります。

■メニューの「挿入」から追加する

画面上部のメニューにある「挿入」から「インディケーター」を選択しましょう。
すると種類別にいくつものインジケーターが用意されているので、お目当ての対象を探してください。

例えば「トレンド」に進むと、下記のようなメニューが表示されます。

いずれかのインジケーターを選択すると、そのインジケーターに関する設定画面が表示されるので、「OK」をクリックしましょう。

すると、チャート上にインジケーターが表示されます。

■ナビゲーターウィンドウから追加する

チャートの左側に表示されている「ナビゲーターウィンドウ」からインジケータを選ぶことも可能です。

ナビゲーターウィンドウでも、分野ごとにインジケーターが収納されています。
先ほどと同様、「トレンド」フォルダを開くと、多くのインジケーターが表示されるので、いずれかを選択してください。

対象のインジケーターをダブルクリック、またはそのままチャートにドラッグ&ドロップすると先ほどのように設定ウインドウが出てくるので、「OK」をクリックしてチャートにインジケーターが表示されます。

画面にウィンドウが表示されていない場合は、上部のメニューにある「表示」から「ナビゲーター」を選択しましょう。

もしくは「Ctrl + N」でも表示させられます。

インジケーターの設定を確認、変更する

インジケーターを表示させる時、先ほどはそのまま「OK」ボタンを押しましたが、そこで設定を確認したり変更したりすることもできます。

後から変更する場合は、表示されているインジケーターの上で右クリックしてください。
もしくは上部のメニューから「チャート」を選択、あるいはチャート画面の上で右クリックをすると「表示中のインディケータ」が表示されるので、そこで対象のインジケーターを選択します。

インジケーターによって設定できる内容や範囲は変わってきますが、概ね下記のような操作が可能です。

■線や色の設定

多くのインジケーターでは、ラインを使って相場の状況を可視化します。
そのラインについて、種類や太さ、色などを設定変更することができます。

色については、多数用意されているカラーパレットの中から、好きなものを選択します。

線については、太さや形状をプルダウンメニューの中から選択しましょう。
自分が分かりやすく判別しやすい色に変更することで、インジケーターがより見やすくなります。

■期間の設定

インジケーターの多くは過去のチャートの値動きを使って、ラインなどの指標を描写します。
そこで使う期間の設定も変えることが可能です。

基本的には、それぞれのインジケーターで初期設定されている値が、最も使いやすい数字となっています。
ただ、いつでも初期設定のままで良いということではありません。

例えば移動平均線というインジケーターでは、複数の期間を使って、異なるラインを表示させるのがセオリーとなっています。
そうすることで、より複合的な判断ができるため、初期設定以外の数値を設定することもあるのです。

■表示させる時間足の設定

値動きを示すチャートは、様々な時間足を使って表示させられます。
その中でどの時間足にインジケーターを表示させるかも、選択することが可能です。

初期設定では全ての時間足で表示されるようになっていますが、チェックボックスを外すことで、特定の時間足だけに表示されるようになります。
例えば5分足だけにチェックを入れた場合、5分足のチャートでのみインジケーターが表示され、それ以外の時間足では表示されないということです。

相場の大局を見るために長期の時間足で行う分析と、具体的な売買のタイミングを掴むために短い時間足で行う分析とでは、使うインジケーターが異なることもあるでしょう。
そこで時間足ごとに表示させるインジケーターを選別することで、 必要な情報を取捨選択することができ、分析もやりやすくなるのです。

■上限や下限の設定

オシレーター型のインジケーターは、値動きを示すチャートの上に表示を重ねるのではなく、別のウィンドウで相対的な数値を使って表示させるパターンが多くなります。
その場合、表示させる範囲の上限や下限を設定することも可能です。

例えばRSIというインジケーターでは、初期設定では上限が100%、下限が0%となっています。
この状態では、グラフは常に0%から100%という、固定の範囲で上下していくということです。

これに対し、設定に関するチェックを外すと、数値の変動に合わせて上限や下限の範囲が変化します。
そのため小さな動きであっても、状況の変化を確認しやすくなるのです。

この辺の設定は、好みによる面も大きくなります。
全体を確認したいときは数値の範囲を固定し、細かく見たい場合は自動調整に切り替えるといった使い方があるでしょう。

カスタムインジケーターを追加する

MT4やMT5の大きな特徴は、標準で用意されているものの他に、個人などが開発したインジケーターを自由に取り入れられることです。

これらのインジケーターを、カスタムインジケーターと言い、インターネット上で無料で公開されていたり、有料で販売されていたりします。
また、自分で作ることも可能です。
こうしたカスタムインジケーターを使うことで、相場分析の可能性が大きく広がっていきます。

MT4やMT5にカスタムインジケーターを追加する方法について、簡単に説明しましょう。

■カスタムインジケーターをダウンロードする

使いたいインジケーターが見つかったら、自分のパソコンにダウンロードします。
ファイルが圧縮されている場合は、解凍しておきましょう。

ダウンロードの際は、拡張子に注意してください。
MT4とMT5では、使えるバージョンが異なるからです。

MT4では「.mq4」や「ex.4」、MT5では「.mq5」や「ex.5」が対応します。
異なる拡張子の場合、ダウンロードしても使えません。

■MT4やMT5にインストールする

次に、ダウンロードしたインジケーターをMT4やMT5にインストールします。
と言っても、何からのツールを使うわけではありません。

メニューバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択。

続いて「MQL4」>「Indicators」と選択していきます。
ここに、ダウンロードしたインジケーターを追加すれば終了です。
追加する方法はドラッグ&ドロップの他、コピー&ペーストでも問題ありません。

■チャートに表示させる

最後に、インジケーターを実際にチャートに表示させてみましょう。
インジケーターを先ほどのフォルダに入れただけでは表示されないので注意してください。

インジケーターを追加したら、チャートの上で右クリックし、更新ボタンをクリックします。

もしくはナビゲーターウィンドウの上で同じように右クリックし、更新ボタンをクリックしても大丈夫です。
どうしてもうまくいかない場合は、MT4やMT5を再起動してください。

これらの操作によりインジケーターの読み込みが更新され、新しく追加したインジケーターが表示されるようになります。
実際に選択して、チャートに反映されるかどうか、確認しましょう。

インジケーターを消去する

画面に出したインジケーターを消す場合は、下記のようにしてください。

インジケーターが表示されているチャートやサブウィンドウの上で右クリックし、「表示中のインディケーター」を選択します。

そこから消したいインジケーターを選び、右側の「削除」ボタンをクリックしましょう。

もしくは、表示されているインジケーターのラインなどの上で右クリックし、そこから「削除」を選択してください。

するとチャート上から表示が消えたり、サブウィンドウが閉じて表示ごと消去されます。


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おすすめのトレンド系インジケーター

ここでは誰にでもおすすめできる、強力なトレンド系のインジケーターを4つ紹介いたします。

  1. 移動平均線

  2. ボリンジャーバンド

  3. 一目均衡表

  4. ADM

移動平均線

移動平均線は、全てのインジケーターの中でも最も基本となるもので、かつ重要なテクニカル指標となるものです。
何をおいてもまず、このインジケーターは使うべきと言えるでしょう。

移動平均線では、過去の一定期間の価格を平均した結果が表されます。
例えば期間を「10」に設定した場合、直近10本のローソク足の終値の価格を平均した数値が、現在の移動平均線の値となるわけです。

期間の設定は自由に設定できますが、短いほど短期の傾向を示し、長くなるほど長期の傾向を示します。
そのため、おおまかなトレンドの状態を把握するのに役立つのです。

移動平均線には、過去の値動きを単純に平均した「単純移動平均線」の他、最近の値動きを重視して数値化するものもあります。
それが「指数平滑移動平均線」や「加重移動平均線」で、 最近の価格を重視することで、相場の変化に敏感に反応するのが特徴です。

いずれの方法でも、移動平均線ではローソク足と移動平均線の位置関係から、相場の状況を分析するのが基本的な使い方となります。
具体的には、下記のような見方です。

  • 移動平均線に角度が付き、ローソク足より下で推移している場合
    >次第に値が上がっているので、上昇トレンド

  • 移動平均線に角度が付き、ローソク足より上で推移している場合
    >次第に値が下がっているので、下降トレンド

  • 移動平均線が水平に近く、ローソク足と絡みながら推移している場合
    >値動きに方向性がないので、レンジ

また1本の平均線ではなく、複数の平均線を組み合わせて使うことで、相場の流れや転換をより厳密に判断できます。
期間の異なる2本以上の平均線を使うと、それぞれ長期と短期の傾向を示すことになりますが、そのラインの交錯によって値動きの変換を判断できるのです。
具体的には下記のような2つの交錯が対象となります。

  • ゴールデンクロス:
    短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜く。下降から上昇に転じたので、買いのサイン

  • デッドクロス:
    短期移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜く。上昇から下降に転じたので、売りのサイン

  • パーフェクトオーダー:
    複数の移動平均線が同じ方向に揃っている。値動きの方向性が明確なので、それに乗る

これらは非常に見やすく、誰にでも判断がしやすいので、初心者の方でも使いやすいテクニカル分析です。

また移動平均線の特徴は、それ自身がサポートラインやレジスタンスラインになりやすいということもあります。
価格がラインに接触すると、そこで反発する可能性が高いのです。
すなわちそこがエントリーや決済に望ましい場所となる可能性が高いと言えます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは標準偏差や正規分布などの統計学を取り入れて作られ、移動平均線と同じく多くの人が利用しているインジケーターです。

ボリンジャーバンドは、中心線とバンドという、2つの要素で構成されます。
中心線は、先ほどの移動平均線そのものです。
標準では「21」に設定されています。

そして、中心線の上下に表示されるのが、標準偏差から導かれたバンドです。
一般的に使われるのは1σ〜3σのバンドで、それぞれの中にローソク足が収まる確率は、下記のようになっています。

  • ±1σの中に価格が収まる確率:68.27%

  • ±2σの中に価格が収まる確率:95.45%

  • ±3σの中に価格が収まる確率:99.73%

短期の取引では、確率論に従って、バンドを超えそうになったら逆張りするのがセオリーです。
しかし中長期の取引では、バンドを超えそうになったらそれだけトレンドが強いと解釈し、順張りするのが有効となります。

ただ実際には見極めが難しいため、下記の状態を重視するのが特徴です。

  • スクイーズ:
    バンドの幅が狭くなり、横方向に伸びている状態。方向性がないレンジ状態

  • エクスパンション:
    バンドの幅が急に拡大し、上下に動きが出た状態。強いトレンドが発生する予兆

  • バンドウォーク:
    バンドの縁に沿って価格が大きく伸びて行く状態。実際に強いトレンドが発生

一目均衡表

インジケーターは海外で開発されたものが多いのですが、その中で一目均衡表は、日本発として有名なインジケーターです。
その名は「一目見れば相場状況がわかる」ことから付けられています。
しかし本当に理解しているトレーダーは殆どいないと言われるほど、非常に奥の深いテクニカル指標です。

一目均衡表は、下記のような要素で構成されています。

  • 基準線:
    今を示す、中期的なトレンド

  • 転換線:
    今を示す、短期的なトレンド

  • 先行スパン1:
    未来を示す、短期的な見通し

  • 先行スパン2:
    未来を示す、長期的な見通し

  • 遅行スパン:
    過去から見た、トレンドの勢い

一目均衡表の特徴は、何と言っても先行スパンの2本に挟まれたスペースを「雲」と呼ぶことでしょう。

雲は抵抗帯と見なされ、厚みがあるほど抜けにくくなります。
ローソク足が雲の中に入ると方向性を見失いますが、雲を抜けると、そこから先は大きな値動きが始まると捉えられるのです。

その他、下記のような見方もできます。

  • 転換線が基準線を下から上に抜く:買いのサイン

  • 転換線が基準線を上から下に抜く:売りのサイン

  • 雲と遅行スパンがクロスする:強いトレンド

ADM

ADMは、Average Directional Movement Indexの略で、日本語では平均方向性指数と呼ばれます。
トレンド系では珍しく、0〜100の数値でトレンドの強さを示すインジケーターです。

結果は下記の3本のラインで表示されます。

  • ADX線:
    トレンドに方向性があるかどうかを示す

  • +DI線:
    上昇トレンドの場合に、その強度を示す

  • -DI線:
    下降トレンドの場合に、その強度を示す

この3本線の数値を元に、ADX線でトレンドの方向性を、+DI線とDI線から強度を判断するのです。
数値は40を超えると高いとされ、強いトレンドが形成されてることを示します。
数値が20を下回ると低いとされ、トレンドは弱い、もしくはレンジになっていると見なすのです。

ここから、ADX線が40を超え、+DIが-DIの上にあれば買いのサイン、逆に+DIが-DIの下にあれば売りのサインとなります。

おすすめのオシレーター系インジケーター

次に、オシレーター系でおすすめできるインジケーターを3つ紹介します。

  1. MACD

  2. RSI

  3. ストキャスティクス

MACD

MACDは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、読みは「マックディー」、日本語では「移動平均収束拡散手法」と呼ばれます。
Moving Averageは移動平均線のことですが、それを元に相場の買われ過ぎや売られ過ぎを可視化し、価格の転換点を示してくれるインジケーターです。
移動平均線をさらに詳細に分析してみせたものと言えるでしょう。

移動平均線には、短期と中期のEMA(指数平滑移動平均線)が使われます。
EMAは直近の価格の比重を高めてラインを引くので、比較的短期のトレードに向いているのが特徴です。

MACDでは下記のような算出がなされ、基本線(MACD線)とシグナル線、2種類の線の推移で分析をします。

  • MACD線:
    短期EMAから長期EMAを引いた差分

  • シグナル線:
    MACD線自体のの移動平均線

  • ヒストグラム:
    MACD線とシグナル線の差分

また中間に「ゼロライン」が固定で表示されているのも特徴です。
ラインがゼロラインより上にあれば、相場は強気で上昇傾向、下にあれば弱気で下降傾向と読めます。
つまりMACD線やシグナル線がゼロラインを超えると、そこで相場の方向性が切り替わると判断できるのです。

またゼロラインより下の位置でMACD線とシグナル線がゴールデンクロスしたら、強い買いサイン。
ゼロラインより上の位置で、デッドクロスをしたら強い売りサインになります。

ヒストグラムは2本の線の差分であり、インジケーターを見やすくするための工夫です。
ヒストグラムが0を示すということは、そこで2本のラインがクロスしたことを意味します。

MT4やMT5では、このヒストグラムを表示する代わりに、シグナル線の表示がありません。
これは相場の強さをより強調して把握するのに役立ちます。
ヒストグラムが大きくなるほど、勢いが強くなっていると判断できるでしょう。

RSI

最も「オシレーター系」らしいインジケーターと言えば、RSIが挙げられるでしょう。
RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」と呼ばれます。
直近の上昇変動幅と下落変動幅を比較し、どちらの勢いがあるかを教えてくれるインジケーターです。

RSIも買われ過ぎや売られ過ぎを表しますが、結果を0%〜100%の範囲でシンプルに返してくれます。
下記のように、数値を見るだけで相場の状況を誰でも簡単に把握できるのが特徴です

  • 70%〜80%以上:
    買われ過ぎの状態=売りの準備サイン

  • 20%~30%以下:
    売られ過ぎの状態=買いの準備サイン

  • 50%付近:
    もみ合っている状態=待機のサイン

RSIが効果を発揮するのはレンジ相場であり、そこでは価格の反発点での逆張りが有効となります。
つまり数値が70%以上や30%以下になったら、売買の準備を始めた方が良いということです。

それに対し、価格が一方的に動くトレンド相場では、70%以上や30%以下のまま数値が張り付くことも珍しくありません。
トレンド相場には大きな勢いが生まれるため、たとえ買われ過ぎの状態でも、そのまま価格が上昇してしまうことが多いからです。
あくまで方向性がない中で、買われ過ぎや売られ過ぎを見るために使ってください。

ストキャスティクス

ストキャスティクスもRSI同様、レンジ相場で効果を発揮するインジケーターです。
過去の一定期間の値動きの中で、現在の価格がどの位置にいるかを示し、買われ過ぎや売られ過ぎといった相場の過熱感を判断します。

RSIが1つの数値で買いや売りのサインとなるのに対し、ストキャスティクスは2本のラインを使ってサインとするのが違いです。
そのため、売買のサインはクロスで確認することになります。

また一般的なインジケーターは、ローソク足の終値を使って計算しますが、ストキャスティクスは高値と安値を使って計算するのも異なる点でしょう。

ストキャスティクスで使われるのは、下記のラインです。

  • %K(短期線・メイン線)

  • %D(中期線・シグナル線)

RSIと同じく、数値は0%〜100%の範囲で推移します。
2本の線が20%を割ると売られ過ぎとなり、その状態で%Kが%Dを下から上に抜けたら、ゴールデンクロスで買いサインです。
また80%を超えると買われ過ぎで、そこで%Kが%Dを上から下に抜けたら、デッドクロスで売りサインとなります。

またストキャスティクスには、「ファースト」と「スロー」の2種類があるのも特徴です。
ファーストは相場の動きに素早く反応しますが、その分、数値への信頼性は下がってしまいます。
一方のスローは、応答性では一歩ファーストに遅れますが、クロスした場合の信頼性は高まります。
初心者の場合はスローストキャスティクスを使う方が確実でしょう。

便利なインジケーター

最後に、トレンド系やオシレーター系の中には入りませんが、便利に使えるインジケーターも3つ紹介しておきます。

  1. ZigZag

  2. Volume

  3. 通貨ペアの相関関係を示すインジケーター

ZigZag

ZigZagは、チャートの値動きから高値や安値を自動で検知し、その間を直線で結んでくれるツールです。
引かれたラインは文字通りジグザク状の形状となり、価格の上下の転換点をうまく示してくれます。

FXではこうした重要な安値や高値が、それ以降の値動きにも影響を与えることがあるため、それが可視化されるのは好都合です。
また大局的な傾向も掴みやすくなります。

通常、このようなラインは手で引くものですが、それが自動化されるため、効率性も高まるのがメリットです。

Volume

ボリュームは、相場における出来高を指します。
現在、どの程度の取引が行われているかを教えてくれるインジケーターです。

出来高が多いほど、多くのトレーダーが取引に参加し、市場が盛り上がっていることを示します。
数値的な裏付けがあるため、例えばその時点でトレンドが発生していれば、そのまま勢いを持って伸びていくことが期待できるでしょう。

逆に出来高が少ない場合、トレンドが発生していても、勢いを支えるだけの明確な裏付けがありません。
一時的にフラフラと価格が変動しているだけで、すぐにまた元の価格帯に戻ってしまう可能性が高くなります。

ただし、FXでの出来高は株式市場とは異なり、実際の相場の出来高を正確に反映させた数値ではありません。
FX市場では、取引の仕組みの問題から、出来高の数値を取得することができないからです。

その代わりFXにおけるボリュームは、通常、価格が変動した回数を元にします。
注文が約定すると相場の価格が変動することから、価格変動回数=注文数と受け取り、注文数が多いほどそれに比例して出来高も多くなっていると推測しているのです。

通貨ペアの相関関係を示すインジケーター

通貨ペアの中には、互いの値動きが似通う組み合わせがあります。
通貨ペアAが値上がりしたら、同じように通貨ペアBも値上がりする、という関係性です。

そこで2つの通貨ペアの間に、どれくらいの相関関係があるかを示すインジケーターがあります。
中でも、1つの画面の中に複数の通貨ペアのチャートを表示させられるタイプでは、互いの関係性が一目瞭然です。

こうしたインジケーターはMT4やMT5では標準装備はされていませんが、無料で公開されているものがいくつかあります。

インジケーターの上手な活用方法

インジケーターはそれだけでも十分な効果を発揮しますが、ここではさらに上手に活用するための方法をいくつかご紹介いたしましょう。

  1. 複数の時間足で確認する

  2. トレードスタイルに合った使い方をする

  3. 数値の設定を調整する

  4. 複数のインジケーターと組み合わせよう

複数の時間足で確認する

FXではいくつかの種類の時間足を使ってチャートを見ることができます。
この機能を活用して相場分析を行うことをマルチタイムフレーム分析と言いますが、インジケーターの利用においても、複数の時間足を使った確認は重要です。

例えば5分足でサインが出ていても、それより長い時間足でのチャートを見ると、大きなトレンドが逆行するように進んでいることがあります。
そうした場合は、エントリーを控えた方が良いでしょう。

理想的なのは複数の時間足で同じような傾向をインジケーターが示すことです。
そうなれば、売買を行うのに的確なタイミングになっている可能性が高いでしょう。

トレードスタイルに合った使い方をする

FXにおけるトレードは、いくつかのスタイルに分類できます。

まず期間に関しては、ごく短い期間で取引を終了するスキャルピングから数週間以上の期間をかけてじっくり取引に取り組むポジショントレードまで、様々な期間が考えられるでしょう。
相場環境で言えば、トレンド相場を得意とする人もいれば、レンジ相場でコツコツと積み上げることを得意とする人もいます。

それに対しインジケーターにも、それぞれ得意とする環境は様々です。
例えばMACDは中長期より、短い期間でのチャート分析に効果を発揮します。
ですから長期目線で取引を行っている場合、MACDを使うことに大きな優位性はないでしょう。

環境が違えば、それに適したインジケーターの種類も異なってきます。
自分のトレードスタイルを確立するほど、それに適したインジケーターが見えてくるでしょう。

逆に、実際に使ってみてとても相性の良いインジケーターがあった場合、そのインジケーターが得意とする環境を中心に取引を組み立てるやり方もあるでしょう。

数値の設定を調整する

インジケーターは数値や見た目等をカスタマイズすることができます。

一般的には初期設定として指定されている数値が最も良いパフォーマンスを発揮するとされるので、むやみに変える必要はありません。
しかし使ってみて実際のチャートとの間に微妙な差を感じる場合、時にはそれらを調整することで、良い結果に繋がる可能性もあるでしょう。

ただし同じインジケーターの指標を多くの人が見ることで注目が集まり、それが売買への行動に繋がることが多いため、数値を大きく変えることにはリスクもあります。
例えば移動平均線での期間の指定を変更すると、それによってゴールデンクロスやデッドクロスが発生するタイミングが変わってしまうのです。

設定を変えると見た目の違いが大きくなることも多いため、大胆に変えるのではなく、少しずつ調整してみると良いでしょう。

複数のインジケーターを組み合わせよう

インジケーターには、それぞれ長所と短所があります。
そこで複数のインジケーターを同時に使うことで、互いの欠点を補い、より良い成果に結びつけることが可能です。
ここでは実際に組み合わせて使うと効果が高いと思われるインジケーターの組み合わせをいくつかご紹介いたします。

■移動平均線とMACD

MACDはオシレーター系のインジケーターですが、トレンド相場でも一定の使い方ができることが特徴です
そこでトレンド相場に強い移動平均線と組み合わせることで、予測の精度を高めることが考えられます。

移動平均線を使う場合、基本となるのはゴールデンクロスやデッドクロスです。
しかし、どうしてもサインが出るタイミングが遅れてしまうという欠点があります。

それに対しMACDは、非常に早いタイミングで価格の転換点を教えてくれるのが長所です。
移動平均線でトレンドの方向性を確認し、その上でMACDのクロスを元にエントリーすると、的確なタイミングを捉えやすくなります。

■移動平均線とRSI

同じく相場の過熱感を示すRSIも、移動平均線と相性の良い組み合わせです。

完全なトレンド相場になってしまうと、RSIの精度は落ちてしまいます。
しかしその前の段階では、レンジ相場になっていることも多いものです。
そこで、レンジ相場からトレンド相場に切り替わるタイミングを見つけられたら、大きな優位性に繋がります。

この組み合わせでもトレンドの発生を確認するのは、移動平均線の役目です。
その上でRSIの数値を確認し、数値が過熱感を示していれば、売りや買いのタイミングであると判断できます。

この組み合わせのもう一つの良いところは、見た目がシンプルで済むことでしょう。
初心者の場合、多くの情報をまとめて処理するのは大変です。
しかしこれらのインジケーターは、いずれも1本のラインで市場の状況を表現するため、パッと見ただけで状況が掴めます。
まずはこの2つの組み合わせから始めてみても良いのではないでしょうか。

■ボリンジャーバンドとRSI

次に紹介するのは、ボリンジャーバンドとRSIです。

ボリンジャーバンドは情報量が多いため、どこでエントリーや決済をすればいいか、分かりにくくなるのが欠点となります。
そこでRSIを使うことで、タイミングを計りやすくなるのです。

具体的には、ボリンジャーバンドで価格がバンドにタッチした時、RSIの数値を確認します。
そこで数値が70%以上や30%以下という、買いや売りのゾーンに入っていったら、エントリーを決めると言う方法です。

もともとこのゾーンは、売り買いのサインとなっています。
重ねてボリンジャーバンドでもサインが出れば、そこで反発する可能性が高くなるでしょう。

この場合、エントリーは逆張りとなるため、使うとすればレンジ相場となります。
しかしそこでバンドウォークが発生してしまうと、価格が狙った向きと反対に伸びてしまうので、迅速に損切りをするようにしてください。

■MACDとRSI

最後に紹介するのが、MACDとRSIの組み合わせです。
ともにオシレーター系のインジケーターですが、同時に使うことにはメリットもあります。
レンジ相場で両者が共に同じ結果を示していれば、強いサインになるからです。

具体的には、次のような基本的な考え方となります。

  • RSIが50%以下、MACD線がゼロラインより下の時にゴールデンクロス:
    買いのサイン

  • RSIが50%以上、MACD線がゼロラインより上の時にデットクロス:
    売りのサイン

これを基準として取引を行えば、ダマシにあってしまう可能性を減らせるでしょう。
さらにエントリーした後、MACD線が中央のラインを越えていけば、そこから大きく伸びていく可能性が高まります。

インジケーター利用時の注意点

インジケーターは誰でも簡単に導入でき、表示も見やすいため、ついつい頼りきりになってしまうこともあるでしょう。
しかし相場はそんなに簡単なものではありません。
インジケーターを使って利益を出すため、注意した方が良い点をいくつか指摘しておきましょう。

  1. 有名なインジケーターを使おう

  2. 1つのインジケーターに頼り過ぎない

  3. インジケーターを増やしすぎない

  4. インジケーターを100%信用しない

有名なインジケーターを使おう

カスタムインジケーターを含めると非常に多くの種類があるため、ユニークなものを探し出すと、止まらなくなってしまうこともあるかもしれません。
いかにも効果がありそうなインジケーターを発見したら、使ってみたくなるでしょう。

しかし初心者のうちは、あまりマイナーなインジケーターは使わないのがおすすめです。
あらかじめ用意されているインジケーターを使う方が良いでしょう。

それは相場においては、同じテクニカル指標をたくさんの人が見て、そこが意識されることが重要だからです。
マイナーなインジケーターを使うと、そのインジケーターが出したサインを見ている人が少ないため、そうした関係性が働きません。
インジケーターを使う時は、そのインジケーターがどれだけ大きな影響力を持っているかを優先しましょう。

また有名であればあるほど、そのインジケータは長い期間に渡ってたくさんの人に使われています。
その間に無数の検証がされ、その結果、効果が高いと言う評価を得て今に至っているわけです。

それに対しマイナーなインジケーターは使っている人が少ないため、評価される期間や回数が少なく、本当にこの先も有効に使えるかどうか不透明な部分があります。
つまり、メジャーなものほど信用がおけるということです。

1つのインジケーターに頼り過ぎない

先ほどインジケーターの有効な組み合わせをいくつかご紹介しましたが、そもそも1つのインジケーターに頼り切ってしまうのは危険といえます。
1つのインジケーターで分析できる範囲には限りがあります。
特定の環境では効果が高いが、違う環境では効果が薄れてしまうこともあるでしょう。
何か1つのインジケーターが、それ単独で最強になると言う事はないのです。

少なくともトレンド系とオシレーター系、それぞれの インジケーターを使い、相場分析をしていく事は不可欠でしょう。
最低でも、2つか3つ程度のインジケーターを使うようにしてください。

インジケーターを増やしすぎない

先ほどの内容と矛盾するようですが、インジケーターをたくさん使いすぎるのも問題です。
画面の表示範囲には限界があるため、あまりたくさんのインジケーターを表示してしまうと、どこを見ていいか分からなくなってしまうでしょう。

また、それぞれを補完する良い関係になれるインジケーターでも、数を増やしすぎるとそれぞれが出すサインが増えすぎてしまいます。
すると、常に何かと何かが矛盾するような結果が生まれてくるため、どの情報を使っていいか分からなくなってしまうのです。

画面の表示範囲を考えたとしても、サブウィンドウは多くても3つ以内に収めた方が良いでしょう。
また、チャートに重ねるタイプのトレンド系のインジケーターでは、その表示方法にもよりますが4つから5つ位までが妥当でしょう。

例えば移動平均線を3本出しているなら、それ以外のインジケーターは1つか2つに収めた方が良いと言うことです。

多くのインジケーターを使いたい場合は、全てを一気に表示させるのではなく、分けて見るようにしましょう。
いくつかのテンプレートを作って画面を切り替えたり、時間足ごとに表示させるインジケーターを切り替える、などのやり方です。

インジケーターを100%信用しない

ここまで読んだ方であれば分かるでしょうが、インジケーターを100%信用してしまうのも問題です。
あくまでいくつかある分析手法のうちの1つとして、活用するのが良いでしょう。

特に長期的な取引を行う場合、テクニカル分析で説明できる事は一定の範囲にとどまります。
それより金融政策や各国の政治経済状況など、ファンダメンタルズ分析の重視が大切でしょう。

ごく短期間で取引を終えるスキャルピングの場合も、同様です。
大局的なファンダメンタルズ分析はさほど重要ではありませんが、経済指標の発表などに合わせて相場が大きく乱高下することもあります。
そのため、いつそのような発表があるか、事前に把握することが必要です。
つまりどのような取引でも、ファンダメンタル分析に関する関心は持っていなければなりません。

またなんでも自動化に頼らず、自分の手で水平線などのラインを引いたり、過去の値動きから自分なりに予測を立てることが重要です。

インジケーターは非常に強力で見やすい反面、必要以上に影響を受けて、トレードが左右されてしまう危険があります。
かといって、全く利用しないというのも問題です。
特にエントリータイミングを図る時には、使わないわけにはいかないでしょう。

インジケーターでのよくある質問

インジケーターに関して、よくある疑問をまとめました。

ランキングを付けるとしたら最強のインジケーターは?

このようなタイトルの記事はネットによく溢れていますが、インジケーターにはそれぞれに特徴があります。
そのため一口でランキングを決めたり、何が最強かを決める事は現実的ではありません。

結局のところ、自分に合ったインジケーターが、自分にとっての「最強のインジケーター」となるわけです。
まずは今回ご紹介したインジケーターを使い、自分なりに活用方法を試行錯誤するようにしてください。

無料と有料の違いは?

MT4やMT5などに最初から搭載されているインジケーターは、全て無料で利用できます。
しかし、それ以外に有料で販売されているものも、たくさんあるでしょう。

それらの違いは基本的にはありません。
作成者が無料で配布していれば無料であるし、有料で販売したいと思えば有料となるからです。
ただ有料で販売されているものは無料に比べ、機能が豊富だったりカスタマイズできる範囲が広いなど、有利な面が多いことも確かです。

それでも初心者の場合、いきなり有料のインジケーターを購入しても、有効に使い回せる保証はありません。
まずは無料のインジケーターを使って、できる所まで活用してください。
それでも足りないと思うところがあれば、有料インジケーターの購入を検討すれば良いでしょう。

絶対に勝てるインジケーターはある?

結論から言えば、絶対に勝てると言えるインジケーターは存在しません。
どのような場合でも、過去の値動きから将来を予測する以上、それと反する結果になってしまう事は避けられないからです。

ただし複数のインジケーターを組み合わせたり、特定の環境に絞って活用することなどで、勝率を上げていく事は十分に可能です。

また、初心者の方がよく考える事に「最強の設定数値があるのではないか?」というものがあります。
例えば移動平均線では複数のラインを使って、ゴールデンクロスなどを確認しますが、それらに使う期間の組み合わせは無限に考えられるでしょう。
その中に「絶対に勝てる」組み合わせがあるのではないか?と考えてしまうのです。

しかし残念ながら、どんな状況でも絶対に勝てる数字の組み合わせはありません。
実際には、手の込んだ独自の組み合わせを編みだすより、みんなが使っている数値の方が効果が高い可能性の方が高いでしょう。

上級者にはインジケーターはいらない?

チャート分析にたけた上級者であれば、インジケーターがなくても取引を行う事は可能でしょうか?

FXでは、どんな方法で売買を決めても自由です。
インジケーターを使わずに取引をしても、特に問題はありませんし、実際にそれで勝っている人もいるかもしれません。

しかしインジケーターは、自分でやると煩雑な計算を自動で行い、その結果を表示してくれる便利なツールです。
そうした客観的な指標がないままだと、取引に必要な根拠が少なくなってしまう可能性が高まります。

そのため上級者であっても、インジケーターは必要ないと言い切ってしまえる人は、ほとんどいないでしょう。
実際に使ってみて、必要ないと思ったならば、その時点で外せば良いのです。

インジケーターは後から追加できますか?

MT4やMT5はシステムとしての仕様が公開されているため、それに準じれば、後から開発したインジケーターを自由に追加することができます。

それに対し国内の多くの会社で使われているのは、自社開発の取引プラットフォームです。
その場合、管理や運営を全てその企業が行っているため、後から自由にインジケーターを追加することはできません。

MT4やMT5では、自由な発想で作られたインジケーターが多数公開されていますが、それだけではありません。
広く使われているインジケーターを見やすくしてくれるタイプも、たくさんあります。
それらによってチャート分析をしやすくなることが、世界的な取引プラットフォームを使う、大きなメリットとなるでしょう。


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