スーパーボリンジャーの見方と使い方|スキャルピング手法も徹底解説
スーパーボリンジャーは、ボリンジャーバンドに遅行スパンを加えたカスタムインジケーターです。
エントリーポイントやトレンドの強さを判断するのに向いており、スキャルピングを行う際のテクニカル分析にも役立ちます。
この記事では、スーパーボリンジャーの見方と使い方をはじめ、スキャルピング手法も徹底解説していきます。
スーパーボリンジャーとは
スーパーボリンジャーとは、元ディーラーのマーフィーこと柾木利彦氏が開発したインジケーターです。
MT4やMT5に標準搭載されているボリンジャーバンドをアレンジし、トレンドの状況や勢いなどをさらに細かく分析できるようにしています。
ちなみに、YouTubeで人気のひろぴー氏もスーパーボリンジャーを使用していることで有名です。
さて、国内FX業者の一部のMT4に標準搭載されており、海外FXでもMT4対応している業者ならダウンロードして無料で使うことができます。
MT5については外部インジケーターがなく、MT5対応でスーパーボリンジャーが標準搭載されている業者のみ利用できます。
ボリンジャーバンドとの違い
MT4/MT5に搭載されているボリンジャーバンドは、移動平均線とその上下1本ずつの標準偏差からなるインジケーターです。
真ん中のラインが移動平均線、上のラインが+1σ、下のラインが-1σになります。
スーパーボリンジャーは、移動平均線とその上下3本ずつの標準偏差に遅行スパンを加えたインジケーターです。
真ん中のラインが移動平均線、上のラインが+1~3σ、下のラインが-1~3σで紫色のラインが遅行スパンになります。
1~3σの標準偏差には以下のような違いがあります。
±1σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差×2
±3σ=n日の移動平均 ± n日の標準偏差×3
標準偏差はボラティリティ(相場変動の強さ)を計る目安で、各σラインとの位置関係から市場参加者の勝ち負けが大まかに分かります。
そして遅行スパンとは、当日の終値を26日前に遡って記録した補助線です。
遅行スパンとローソク足を比較したときに遅行線がチャートラインを上回っていると買い、下回っていると売りと判断できます。
ボリンジャーバンドにσラインと遅行スパンを足して、さらに細かな分析ができるようにしたのがスーパーボリンジャーです。
スーパーボリンジャーのメリット
スーパーボリンジャーには以下の3つのメリットがあります。
トレンドの把握がしやすい
単体だけでエントリーや売買ポイントを探れる
ボリンジャーバンドよりもダマシが少ない
それぞれのメリットを詳しく紹介します。
トレンドの把握がしやすい
スーパーボリンジャーは、トレンドの有無・トレンドの強さ・トレンドの向きなどの把握に強いメリットがあります。
トレンドの把握方法も1つではなく、「移動平均線とローソク足の関係」、「σラインとローソク足の関係」、「遅行スパンと移動平均線の関係」など、さまざまな視点から解析できます。
単体だけでエントリーや売買ポイントを探れる
相場分析するときは複数のインジケーターを用いるのが一般的ですが、スーパーボリンジャーは単体だけで十分に相場分析を行うことができます。
また各ラインとローソク足の位置関係からエントリーのタイミングや売買のタイミングなどを判断することも可能です。
ボリンジャーバンドよりもダマシが少ない
スーパーボリンジャーは、遅行線や複数のσ線を組み合わせて使うため、ボリンジャーバンド単体で分析するのに比べてダマシが少ないメリットがあります。
トレンドの見極めが難しい、シグナルに不安があるような場合は、スーパーボリンジャーで分析する方がよいでしょう。
スーパーボリンジャーのデメリット
スーパーボリンジャーのデメリットは以下の2つです。
レンジ相場に不向き
分析手段が多く複雑
それぞれのデメリットを詳しく紹介します。
レンジ相場が不得意
スーパーボリンジャーはトレンド系のインジケーターです。
トレンドの分析には強いですが、単体ではレンジ相場で本領発揮することができません。
レンジ相場ではRSIやストキャスティクスなどオシレーター系のインジケーターを併用することをおすすめします。
分析手段が多く複雑
スーパーボリンジャーのデメリットは分析手段が多く初心者には複雑に感じることです。
ボリンジャーバンドの応用になるため、ボリンジャーバンドの使い方が分かっていないと分析は難しくなります。
実践で使うのであれば、いきなりスーパーボリンジャーから始めるのではなく、まずはボリンジャーバンドから慣れていくことをおすすめします。
スーパーボリンジャーの構成要素と見方
スーパーボリンジャーはセンターライン(移動平均線)と6つのσライン、そして遅行線の計8つのラインで構成されています。
それぞれのラインと見方を紹介します。
センターライン(移動平均線)
σライン
遅行スパン
センターライン(移動平均線)
センターラインは単純移動平均線(21日)になります。
単純移動平均線とは一定期間の平均価格を計算して算出するもので、21日の単純移動平均線だと21日分の平均価格です。
移動平均線を使うことによって日々の大きな価格変動に振り回されることなく、相場の方向性を判断することができます。
σライン
σラインは標準偏差で、±1~3σラインで構成されています。
標準偏差とは一定期間の終値などのデータから平均値を算出し、もとになったデータにどれくらいばらつきがあるのかを示す数値です。
これによって価格変動の大きさが分かります。
1~3σラインの違いは以下の通りです。
±1σライン
統計上、平均から約68.3%のデータが入る距離±2σライン
統計上、平均から約95.5%のデータが入る距離±3σライン
統計上、平均から約99.7%のデータが入る距離
これらの確率や数値を参考にして価格を確認することで相場の値動きの予想ができます。
たとえば、価格が±2σラインをはみだしたら高い確率で反転すると判断できます。
遅行スパン
遅行スパンは終値を26本前に戻して表示されているラインで、他のラインと違って計算式があるわけではなく、「遅行スパン=26本先の終値」と見ます。
遅行スパンとローソク足の関係からトレンド方向や転換を見極めることができます。
スーパーボリンジャーのシグナルとエントリーポイント
スーパーボリンジャーのシグナルやエントリーポイントを見つける方法はいくつかありますが、遅行スパンを使用しなければボリンジャーバンドでも事足ります。
ここでは遅行スパンを使ったシグナルとエントリーポイントを見つける方法を紹介します。
買いエントリー&決済のポイント
遅行スパンがローソク足を上に抜き、なおかつローソク足の終値が+1σを下回ったタイミングで買い注文
再び遅行スパンがローソク足を下に抜く、もしくはローソク足の終値が+1σを上回ったタイミングで決済注文
売りエントリー&決済のポイント
遅行スパンがローソク足を下に抜き、なおかつローソク足の終値が-1σを下回ったタイミングで売り注文
再び遅行スパンがローソク足を上に抜く、もしくはローソク足の終値が-1σを上回ったタイミングで決済注文
MT4でスーパーボリンジャーを表示させる方法
ここでは、MT4でスーパーボリンジャーを表示させる方法を紹介します。
ダウンロード&インストール方法
海外FXのMT4で使えるスーパーボリンジャーは以下のサイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルの中にある「spanmodel_installer.zip」を開いて、中にある「SpanModelInstaller.exe」を起動してください。
インストール画面になるので、手順に沿って進んでください。
お使いのパソコンにインストールされているMT4に自動的にダウンロードされます。
MT4に表示する方法
MT4でスーパーボリンジャーを表示する手順は次の通りです。
チャート
定型チャート
Super_bollinger
定型チャートとして登録されており、カスタムインジケーターの中には格納されていない点に注意してください。
スーパーボリンジャーはカスタムインジケーターではなく定型チャートとして登録されています。
スーパーボリンジャーを活用したスキャルピング手法
5分足とスーパーボリンジャーを使うとスキャルピングにも使えます。
エントリーのタイミングは、遅行スパンがボリンジャーバンドの±2σを超えたタイミングになります。
買い注文の場合は、遅行スパンが+2σを上抜いたタイミングで買い、次に+2σを下回ったタイミングで売り決済を入れます。
買い注文の場合は、遅行スパンが-2σを下抜いたタイミングで売り、次に-2σを上回ったタイミングで買い決済を入れます。
このように遅行スパンとスーパーボリンジャーを使えば、簡単にスキャルピングのシグナルや決済のタイミングを見つけ出すことができます。
なお、筆者がオススメしているFX会社「BigBoss」と「XM」はどちらもMT4/MT5を採用しています!
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