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FXのティック(Tick)とは?超高速スキャルで荒稼ぎする方法と注意点
テクニカル分析に役立つツールとしてティックチャートがあります。
FX業者が配信している1つ1つのレートをティックと言い、ティックを時系列に表したチャートを使った超短期の分析も可能です。
世界的に採用されているFXの取引プラットフォーム「MT4・MT5」でもティックチャートを表示することができます。
この記事は、FXのティックの表示方法や使い方をはじめ、ティックチャートを使ったFXトレード手法や注意点などを解説しています。
ティック(Tick)とは
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FXにおけるティックとは、FX業者が配信している1つずつのレートのことを表しています。
「配信されるレートの最小単位」と言い換えることもできます。
ちなみに、ティックを日本語に訳すと「時計のカチカチ音」という意味になります。
レートは、140.012円、140.010円、140.014円のように小刻みに変動しています。
この1つ1つの価格がティックです。
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市場が活発だとレートの動きが大きくなってティック数は増加するのに対し、市場が閑散しているときはレートの動きが小さくなってティック数は減少する傾向にあります。
MT4/MT5に表示できるローソク足の最小単位は1分足です。
一方、ティックはローソク足の時間軸に関係なく、レートが更新されるごとに1つずつ表示できるため、1分足よりもさらに細かな値動きの把握ができます。
ティックの動きをまとめたものを「ティックチャート」と言い、MT4やMT5をはじめ、専用のインジケーターを使って表示することも可能です。
短期間の細かな値動きの把握ができるので、スキャルピングの相場分析に用いられます。
また、「ティックが増えると取引が活発」、「ティックが減ると取引が減少」という関係性から市場の活発度を分析するのにも役立ちます。
MT4/MT5でティックチャートを表示する方法と使い方
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MT4/MT5でティックチャートを表示する方法と使い方について以下の順番で紹介します。
<PC版>MT4のティックチャートの表示方法
<PC版>MT5のティックチャートの表示方法
スマホ版MT4とMT5のティックチャート表示について
<PC版>MT4のティックチャートの表示方法
MT4のティックチャートを表示するためには、まず気配値の画面を開きます。
手順は次の通りです。
MT4上部の表示を選択
気配値表示を選択
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気配値が表示されるので、ティックチャートを表示したい通貨ペアを選んでください。
次に右下にあるティックチャートタブを選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1735884323-rZfJWB9qzv3A71kjPFT8Lp5R.jpg?width=1200)
赤色で表示されるのが売値のティックチャート、青色で表示されるのが買値のティックチャートです。
ティックチャートの設定は右クリックで行うことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1735884336-k8cwWszoXmYtTKS7MA0jabpq.jpg?width=1200)
新規注文:発注画面に切り替わる
チャート表示:ティックチャートで表示している通貨ペアのチャートを表示
Ask:買値のティックチャートを表示
グリッド:ティックチャート内のグリッド線の表示・非表示を設定
MT5
MT5でティックチャートを表示する方法と使い方を紹介します。
MT5を起動し、上部の「表示」から「気配値画面」を開きます
MT5上部の表示を選択
気配値表示を選択
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気配値が表示されるので、ティックチャートを表示したい通貨ペアを選択します。
次に右下にあるティックタブを選択してください。
![](https://assets.st-note.com/img/1735884548-wEYuSrNZGFeRby5PaIc7Qxqf.jpg?width=1200)
赤色のラインが売値のティックチャート、青色のラインが買値のティックチャートです。
ティックチャートの設定は右クリックで行うことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1735884558-RQ5hunjtVNGYH3E6cMU47wvq.jpg?width=1200)
新規注文:発注画面に切り替わる
チャートウィンドウ:ティックチャートで表示している通貨ペアのチャートを表示
自動スクロール:ティックチャートのオートスクロールを設定
クロスヘアー:ティックチャート上に十字カーソルを表示し、チャートに十字カーソルを合わせると、特定の時間の買値と売値が分かる
買いライン:ティックチャート内の買値を表示・非表示にする
売りライン:ティックチャート内の売値を表示・非表示にする
最新行:直近の取引価格を表示・非表示にする
グリッド:ティックチャート内のグリッド線の表示・非表示を設定
MT4に比べると、MT5の方がティックチャートの細かな設定ができるようになっています。
なお、筆者がオススメしているFX会社「BigBoss」と「XM」はどちらもMT4/MT5を採用しています!
特にBigBossは現在、特大級のボーナスキャンペーンを開催しています!
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詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
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スマホ版MT4/MT5のティックチャート表示について
スマホ版MT4/MT5にはティックチャートを表示する機能が備わっていません。
ただし、スマホ版MT5についてはティックボリュームを表示する機能があります。
ティックボリュームとは、レートの変動回数を記録した値で、ティックボリュームが大きいほどレートの更新が多い(市場が活発になっている)ことを表します。
スマホ版MT5におけるティックボリュームの表示方法は次の通りです。
チャートを表示
チャート上でタップして設定(歯車)をタップ
出来高を選択
ティックボリュームをタップ
画面下部にティックボリュームが表示される
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以上の設定でティックボリュームの表示ができます。
ティックチャートを使って分析したい場合はPC版のMT4やMT5を使いましょう。
ティックチャートを使ったFXトレード手法
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ティックチャートを使ったFXトレード手法として以下の2つを紹介します。
レンジ相場の超短期スキャルピング
トレンドを狙うトレード
1つずつ解説します。
レンジ相場の超短期スキャルピング
超短期スキャルピングは、数秒間隔で取引を行うトレード手法です。
ドル円やユーロドルなどスプレッドが小さい通貨ペアがおすすめですが、値動きが小さいときはポンドドルや豪ドル円などの通貨ペアでも問題ありません。
やり方としては、レンジ相場を狙います。
直近の高値にレジスタンスラインを引き、直近の安値にサポートラインを引きます。
エントリー&決済ポイントをレジスタンスラインとサポートラインのレンジ幅の間に絞り、急激に価格が上がったところから下降に転じたところで売りエントリー、急激に価格が下がったところから上昇に転じたところで買いエントリーをします。
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ティックチャートが動き出して勢いが出てきた瞬間が狙い目です。
数秒の遅れが利益の取り損ないにつながるので、分析能力よりも瞬時に判断できる感覚の方が重要になります。
目標利益は5pips以上、値動きが小さいときは3pips以上に設定します。
そしてサポートライン、レジスタンスラインをブレイクしたあたりに損切ラインを設定しておきます。
超短期スキャルピングは損切りもかなり多くなるので注意してください。
確実に損切りするためにも注文時に逆指値を入れておきましょう。
トレンドを狙うトレード
ティックチャートでトレンドの発生が分かる場合もあります。
明らかにトレンドが発生している場合、上昇トレンドなら直近の安値2〜3点にサポートライン、下降トレンドなら直近の高値2〜3点にレジスタンスラインを引きます。
買値と売値をブレイクしたあたりをトレンド転換と判断して注文を入れます。
あとはスプレッドの損失を回収しながら3〜5pipsの利益を狙います。
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時間軸が短いことから、ブレイクしても価格が反転しないこともあるので注意してください。
注文ごとに必ず損切りできるように逆指値を入れておきましょう。
ティックチャート利用時の注意点
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ティックチャート利用時の注意点として以下の3つがあります。
高い集中力と分析力が必要
ティックチャートのみの取引だとスプレッドのコストが大きくなる
ティックチャートとローソク足は異なる
ティックチャートはノイズが多く、テクニカルが効きにくい
高い集中力と分析力が必要
ティックチャートはMT4/MT5のローソク足で一番短い1分足よりも、さらに短い時間軸で価格が更新されています。
1分足のスキャルピングでも高い集中力や分析力が求められるので、秒足のティックチャートだと集中力はすぐに途切れてしまいます。
特に初心者は集中力の低下から取引が雑になりやすいので注意が必要です。
最初からティックチャートの分析を行うのではなく、まずは1分足や5分足などのローソク足を使って分析に慣れておくことをおすすめします。
ティックチャートのみの取引だとスプレッドのコストが大きくなる
ティックチャートのみを使った超短期スキャルピングを行う場合、1分足や5分足を使って行うスキャルピングに比べて取引回数が多くなります。
ティックチャートを眺めていると、数秒単位で価格が大きく上下しているように感じます。
しかし、実際には価格が大きく動いているように見えても1pipsを下回るような値動きの場合がほとんどです。
FXの取引には1回あたり1.0pips前後のスプレッドがかかるため、1.0pips前後の利益を狙っているようでは勝つことができません。
ティックチャートを使って超短期スキャルピングを行うなら、「利幅を5.0pips以上」、「損切り幅を3.0pips以上」のように、スプレッドのコストを十分に回収できるくらいの利幅や損切り幅に設定しましょう。
ティックチャートとローソク足は異なる
ティックチャートとローソク足は異なるものです。
ローソク足は、1分足なら1分間の始値・終値・高値・安値などがチャート上に1分間隔で描画されていきます。
一方、ティックチャートは価格が更新されるごとに描画されるため、ローソク足のように間隔が一定ではありません。
またティックチャートは瞬間的な価格を連続して描画するチャートなので、ローソク足のように高値や安値などの情報もありません。
ティックチャートはローソク足よりもシンプルなチャートであり、時間軸の異なることからローソク足とは別物として考える必要があります。
ティックチャートはノイズが多く、テクニカルが効きにくい
短い時間足は、小さな値動きが観測できるので、細かくスキャルピングで取っていけば非常に資金効率の良いトレードになります。
しかし、短期トレードの大きな問題点として、上位足と比較した際の「ノイズの多さ」が挙げられます。
ノイズが多いということは、それだけテクニカル指標が効きにくいということでもあります。特に遅効性のテクニカル指標などは、過去の値動きの信頼性によって予測精度が変わるため、ティックではあまり効きがよくありません。
まとめ
高い集中力があれば、ティックを使ったスキャルピングトレードは非常に資金効率が良いです。
つまり、資金効率が良いということは、短期間に小さな元手で大きな利益を出すことができるという意味です。
ただ、ティックはノイズも多いので、できるだけシンプルかつ信頼性の高い手法を使うことが重要です。上の項目で紹介している水平線手法は、FXで特にテクニカルが効きやすい手法の一つであり、スキャルピングとの相性がとても良いです。
またティックはレート更新の最小単位であるため「常に値が飛んでいる」状況です。この値の飛びを利用して逆張りをする手法もあるのですが、これはFX会社から嫌われるケースが多く、NDDを採用しているFX会社では取引コストの観点からそもそも実現が難しいので紹介していません。(いわゆる秒スキャというやつです)
ティックを利用するとしても、分スキャ程度にポジション保有時間を抑えておくと、FX会社の利用規約的にも、取引コスト的にもそんなに痛手にはならないと思います。
スキャルピング手法については、他の記事でも詳しくまとめているので、ぜひ読んでみてください。