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FXの証拠金維持率とは?安全なトレードの目安は?専業トレーダーが解説
FXの証拠金維持率とは、ポジションが口座残高に対して、どのくらい余裕があるのかを示した指標です。
証拠金維持率が低下する(余裕がなくなる)と、ポジションを強制的に決済させられる「ロスカット」のリスクが高まります。
FX取引を行う上で、証拠金維持率やロスカットについて理解するのは不可欠です。
ただ、証拠金維持率を高く保つ方法やどのくらいの数字なら安全なのか、疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで本記事では、レバレッジ・ロスカットとの関係や計算方法、FXごとの比較をわかりやすく解説します。
ロスカットによる無駄な損失を回避するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
FXの証拠金維持率とは
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証拠金維持率とは、現在保有中のポジションが口座残高に対して、どのくらい余裕があるのかを示す数値です。
FXでは秒単位で値動きが発生するため、現在のポジションの状況と口座残高の把握は大切です。
証拠金維持率を把握しておくことで、現状のトレード状況のリスクと資金効率を客観的に把握することができます。
FXはレバレッジをかけた取引が一般的なので、証拠金維持率が低くなると、強制的にポジションを決済させられてしまうため注意が必要です。
常に高い証拠金維持率をキープすれば、相場が大きく動いても、強制的なポジション決済を避けることができます。
この証拠金維持率を知るために、「有効証拠金」と「必要証拠金」という言葉を理解しなければいけません。
次の章では、有効証拠金と必要証拠金の意味について解説します。
有効証拠金とは
有効証拠金とは、取引で実際に使える証拠金の総額です。
わかりやすく言うと、現時点で含み益と含み損、口座で自由に使える資産の合計です。
例えば、証拠金が10万円で含み益が10万円の場合、有効証拠金は20万円になります。
反対に、含み損が5万円の場合は、有効証拠金が5万円です。
ポジションを持っていると、損益が推移するたびに有効証拠金も変動します。
ちなみに、海外FXで受け取れるボーナスクレジットは「口座で自由に使える資産」に該当します。
ちなみに、筆者おすすめのFX会社「BigBoss」は現在、期間限定で口座開設ボーナスキャンペーンを開催しています!
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
必要証拠金とは
必要証拠金とは、実際にFX取引に投じた資金です。
通常、10万円分の通貨を購入したい場合は、10万円分の必要証拠金を用意しなければいけません。
ただし、FXではレバレッジを使うことで、必要証拠金以上の金額での取引が可能です。
例えば、レバレッジ1,000倍の口座があり、その口座に10万円を入金したとします。
1ドル100円の時に10万ドルの売買をすると、運用額は1,000万円です。
この時、1,000倍のレバレッジを使うことで、取引に必要な資金は1万円で済みます。
つまり、この場合の必要証拠金は1万円ということになるのです。
証拠金維持率の計算方法
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証拠金維持率はFX業者のシステムによって自動計算されるため、自分で計算する必要はありません。
ただ、無用なロスカットを避けるためにも、自分でも計算方法を知っておくべきです。
証拠金維持率を求める計算式は、以下のとおりです。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金× 100
例えば、10万円を入金して、現在2万円の含み損が発生しているとします。
この時の証拠金維持率は、以下のとおりです。
80,000円(有効証拠金) ÷ 100,000円(必要証拠金) × 100 = 80
このときの証拠金維持率は、80%ということになります。
別例として、30万円を入金して、現在15万円の含み益が発生しているとします。
この時の証拠金維持率は、以下のとおりです。
450,000円(有効証拠金) ÷ 300,000円(必要証拠金) × 100 = 150%
なお、保有中のポジションの損益によってリアルタイムで証拠金維持率が変動するため、注意が必要です。
証拠金維持率とロスカットの関係性
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証拠金維持率とロスカットは、大きく関係しています。
ここでは、証拠金維持率とロスカット関係性を深く理解するために、以下の4つを解説します。
ロスカットとは
ロスカットの目的は投資家の保護
FX会社によってロスカット水準が異なる
執行が間に合わないと借金のリスクもある
ロスカット水準が低いとポジションを長く持てる
ロスカットとは
ロスカットとは、証拠金維持率が一定以下になってしまった場合に、強制的にFX会社側がポジションの決済を行う仕組みを指します。
レバレッジを使い、元本以上の取引が行えるFXでは、価格変動によって大きな含み損を抱えることがあります。
含み損が大きくなると、口座資金よりも損失が大きくなり、多額の借金を背負う危険性も出てきてしまいます。
そんな時に、トレーダーに代わってFX業者が強制的にポジションを決済する仕組みがロスカットです。
ロスカットは強制的にポジションを決済されるため、「あと少し保有すれば利益が期待できる」タイミングでも損失が確定してしまいます。
ロスカットの目的は投資家の保護
ロスカットは、投資家保護が目的です。
FXではレバレッジを使い、元本以上の取引ができます。
国内FXなら最大25倍、海外FXなら数百倍以上という高いレバレッジが使えます。
レバレッジを使うことで、大きな利益が期待できる半面、逆方向に動くと大きな損失を出すリスクがあります。
ただ、ロスカットがあることで、トレーダーは一定以上の損失を免れます。
強制決済というと、マイナスのイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし実際は、無駄な損失を回避し、トレーダーの安全を確保するために必要な仕組みなのです。
FX会社によってロスカット水準が異なる
ロスカットの基準はFX会社によって異なります。
国内FXは証拠金維持率100%程度、海外FXは証拠金維持率50%以下で設定されていることが多いです。
基本的に海外FXは緩めに設定されていることが多いので、大きな含み損に耐えられます。
執行が間に合わないと借金のリスクもある
本来、トレーダーの資金がマイナスになるのを防ぐのがロスカットの目的です。
しかし、価格変動が激しい場面では、ロスカットの執行が間に合わないことがあります。
特に経済指標発表時などは、なかなか損切り注文が通らないことが多いです。
ロスカットの執行が間に合わずに、入金額以上の損失が発生した場合はFX業者に対して、追加で資金を入金しなければいけません。
このような状態を「追証(おいしょう)」と言います。ちなみに追証は「追加証拠金」の略です。
しかし、借金のリスクがあるのは追証が法律で義務付けられている国内業者のみです。国内では証券会社やFX会社が顧客の損失を負担する行為は金融商品取引法で禁止されているため、必ず追証というルールが存在します。
一方、海外業者では追証がない代わりに「ゼロカットシステム」という仕組みがあります。
ゼロカットシステムとは、ロスカットが間に合わずに、証拠金を超える損失が発生したときに、その分の損失をFX業者が代わりに負担してくれる仕組みです。
海外FXではゼロカットシステムが採用されているため、入金以上の損失を出しても、借金の心配はありません。
「ハイリスク・ハイリターンなトレードをしたいけど、借金が不安…」という方は、海外業者の利用がおすすめです。
ロスカット水準が低いとポジションを長く持てる
ロスカット水準が低いとポジションを長く持ち続けられます。
例えば、入金額が30万円で15万円の含み損が発生した場合、証拠金維持率が50%になります。
ロスカット水準が厳しい国内FX業者では、この時点でロスカットされてしまい、それ以上ポジションを持ち続けることはできません。
一方、ロスカット水準が20%の海外FX業者を利用している場合は、ポジションを持ち続けることができます。
このような理由から、ロスカット水準が低い海外FX業者のほうが、含み損が出ても、長くポジションを持ち続けられます。
ロスカットを避ける方法
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ロスカットは大きな損失に繋がってしまうので、注意しなければいけません。
ここでは、ロスカットを避ける方法を6つ紹介します。
損切りを徹底する
ポジションを長期で保有しない
ポジションを持ちすぎない
マージンコールを見逃さない
両建てをする
追加で資金を入金する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
損切りを徹底する
損切りを徹底することは、ロスカットを防ぐことに繋がります。
損切りとは、含み損を抱えた時にポジションを決済して、損失を確定する行為です。
FXで失敗する人の多くは、損切りができないまたは遅すぎることが原因です。
損失を確定することは精神的に辛いことですが、早めの損切りは、損失を最小限に抑えることに繋がります。
そもそも、想定と逆の値動きをした場合は、その取引は失敗ととらえるべきです。
証拠金維持率を下げすぎないためにも、損切りルールを決めて徹底しましょう。
損切りのタイミングは、取引スタイルや手法によって適正値がことなりますが、総資金の2%の損失が目安です。
FXの経験が浅い方は、総資金の2%の損失が発生したら、速やかに損切りしましょう。
短期売買をする
FXには、さまざまな取引方法があります。
大きく分けると以下の4種類です。
スキャルピング:
数秒~数分で取引を完結させるスタイルデイトレード:
1日以内に取引を完結させるスタイルスイングトレード:
数日~数週間で取引を完結させるスタイルポジション(長期)トレード:
数か月~数年で取引を完結させるスタイル
取引スタイルによって、取引戦略や期待できるリターンが異なります。
数日以上ポジションを保有するスイング・ポジショントレードでは、その期間ずっと価格変動による損失リスクが伴います。
寝ている間に相場が急変動して、朝起きたら、ロスカットされていたということも珍しくありません。
一方、短期売買なら為替変動リスクが下がり、ロスカットのリスクも軽減できます。
特に数十秒〜数分程度のスキャルピングなら、失敗時の損失も最小限に抑えられる可能性が高いです。
常にチャートに張り付いているため、想定外の値動きにも対応できます。
素早い対応が必要なスキャルピングが難しい場合は、その日のうちに取引を終わらせるデイトレードもおすすめです。
ポジションを持ちすぎない
ポジションを持ちすぎないことも、ロスカット対策に最適です。
1つのポジションは小さくても、ポジション数が多いと証拠金維持率が低下しやすいです。
分散投資は投資の基本ですが、ポジションの持ちすぎでロスカットされては意味がありません。
また、投資初心者の方が、複数の通貨ペアを同時に分析するのは難しいです。
まずは、1〜2つの通貨ペアに絞って、ポジション数を増やしすぎないようにしましょう。
マージンコールを見逃さない
マージンコールとは、証拠金維持率が一定以下となり、ロスカット水準が近づいてきたときの通知です。
例えば、筆者の利用している「BigBoss」や「XM」といったFX会社のロスカット水準は20%、マージンコールは50%です。
マージンコールは、口座開設時に登録したメールアドレス宛に届きます。
マージンコールを見逃すと、さらに証拠金維持率が低下して、ロスカットされる可能性が高まります。
そのため、マージンコールが来たらポジションの一部決済や追加入金などを行い、証拠金維持率を引き上げなければいけません。
両建てをする
FXで両建てをすると、ロスカットされる確率を下げられます。
両建てとは、同じ通貨ペアの買いと売りのポジションをどちらも保有する手法です。
同じ通貨ペアの両方のポジションを持つことで、損益が固定されるため、証拠金維持率の変動を抑えられます。
特に値動きが激しい相場では、両建てが効果的です。
ただ、FX会社によっては両建てを禁止している場合があります。またポジション保有時のスプレッドやスワップポイントなどのコストは、たとえ両建て目的であっても発生するので注意が必要です。
追加で資金を入金する
追加入金によって、証拠金維持率を引き上げることも効果的です。
入金によって有効証拠金を増やすことで、証拠金維持率が一時的に引き上がります。
ただし、追加入金はその場しのぎの手段であり、相場が反対方向に動き続けると証拠金維持率が下がります。
また、ロスカットを防ぐために追加入金を何度も繰り返すと、経済的なダメージが大きくなってしまいます。
そのため、追加入金はあくまで最終手段としてとらえて、他の方法でロスカット対策をするのが理想です。
FX会社ごとの証拠金維持率を比較
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ロスカットやマージンコールの基準は、FX会社ごとに異なります。
ここでは、FX会社ごとのロスカット・マージンコール基準をご紹介します。
ロスカット水準・マージンコール基準
ロスカット水準:証拠金維持率20%以下
マージンコール:証拠金維持率50%以下
ロスカット水準:証拠金維持率20%以下
マージンコール:証拠金維持率50%以下
ロスカット水準:証拠金維持率20%以下
マージンコール:証拠金維持率90%以下
ロスカット水準:証拠金維持率30%以下
マージンコール:証拠金維持率50%以下
ロスカット水準:証拠金維持率50%以下
マージンコール:証拠金維持率80%以下
ロスカット水準:証拠金維持率50%以下
マージンコール:証拠金維持率100%以下
ロスカット水準:証拠金維持率50%以下
マージンコール:証拠金維持率100%以下
ロスカット水準:証拠金維持率100%以下
マージンコール:なし
ロスカット水準:証拠金維持率50%以下
マージンコール:証拠金維持率100%以下
上記の表を見ても分かるように、国内業者の場合は、ロスカット水準が比較的高めです。
多くのFX会社で、マージンコールが証拠金維持率100%以下、ロスカットが証拠金維持率50%以下で設定されています。
それに対してBigBossをはじめとする海外業者では、マージンコールが証拠金維持率50%以下、ロスカットが証拠金維持率20%以下と低めに設定されていることが多いです。
これは国内業者と比べて、高レバレッジが使えることが理由になっています。
高レバレッジの取引は少しの為替変動でも影響を受け、ロスカットされてしまうので、安定的にポジションを持つために、ロスカット水準を高めにしているのです。
また、海外業者の多くは、ゼロカットシステムと呼ばれる仕組みを用意しています。
ゼロカットシステムとは、ロスカットが間に合わずに、証拠金を超える損失が発生したときに、その分の損失をFX業者が代わりに負担してくれる仕組みです。
この仕組みにより、入金額以上の損失を出す心配がないのは海外業者のメリットでしょう。
一方、国内業者ではロスカットが間に合わなかった場合、借金のリスクがあります。
FX初心者の方は、落ち着いて取引するためにも、借金の心配がない海外業者の利用がおすすめです。
証拠金維持率やロスカットに関するよくある質問
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証拠金維持率やロスカットに関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
ロスカットと損切りの違いは?
ロスカットされるタイミングは?
証拠金維持率はどのくらいが安全?
ロスカットとマージンコールは何が違う?
ロスカットによって借金が発生することはある?
ロスカットと損切りの違いは?
ロスカットも損切りも、含み損を抱えたポジションを決済するという意味では同じです。
大きな違いは、自分の意志で行うかどうかです。
損切りは、自分の意志でポジションの決済を行います。
一方、ロスカットは自分の意志ではなく、FX業者が自動で執行する決済です。
ロスカットされるタイミングは?
ロスカットのタイミングは、FX業者によって異なります。
基本的には、ポジション保有中にリアルタイムで証拠金維持率が更新され、FX業者が定める水準を割り込んだ時点で、すぐにロスカットが執行されます。
また、証拠金維持率がロスカット水準を割り込んだ翌営業日に、まとめて執行されるパターンもあります。
この場合、それまでに追加入金などで証拠金維持率を回復させれば、ロスカットされずに済むのがメリットです。
証拠金維持率はどのくらいが安全?
証拠金維持率は最低200%、できれば300%以上が望ましいです。
300%を超えていれば、多少の損失にも耐えられます。
短期売買ですぐに決済することが前提なら、多少低くても問題ありません。
長期的な取引を行うなら、300%以上を保ちましょう。
ロスカットとマージンコールは何が違う?
ロスカットと似た意味の言葉でマージンコールがあります。
ロスカット:
証拠金維持率が一定以下になった場合に、強制的に決済を行うシステムマージンコール:
ロスカットされる前に、証拠金維持率低下を知らせてくれるシステム
例えば、BigBossでは証拠金維持率50%でマージンコール、20%でロスカットされます。
証拠金維持率の低下をロスカット前に把握できるのが、マージンコールのメリットです。
ロスカットされないためにも、マージンコールが通知された際には、ポジションの決済や追加入金などの対応が必要です。
ロスカットによって借金が発生することはある?
国内FX業者を利用していると、マイナス分はFX業者に対する借金となるので、返済しなければいけません。
一方、海外FX業者の多くはゼロカットシステムを採用しているため、借金が発生することはありません。
ゼロカットシステムとは、急な為替変動によりロスカットが間に合わず、損失が発生したときに、その損失をFX業者が代わりに負担してくれるシステムです。
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BigBossは期間限定で口座開設ボーナスキャンペーンを開催しています!
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
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