IFD注文・OCO注文・IFO注文とは?メリット・デメリットやMT4/MT5でのやり方を徹底解説
FXはさまざまな注文方法に対応しています。
その中でも、注文や決済の自動化になる予約注文がIFD注文・OCO注文・IFO注文です。
24時間相場を見続けることは難しいです。
しかし、IFD注文・OCO注文・IFO注文を活用すれば、相場を見なくても注文から決済まで、希望価格での注文が可能になります。
この記事ではIFD注文・OCO注文・IFO注文のメリット・デメリット、MT4/MT5でのやり方、コツを実際の取引画面を使って、徹底解説します。
様々な予約注文を使いこなして、注文や決済を自動化していきましょう。
IFD注文とは
IFD注文とは、新規注文と決済を同時に発注できる注文方法です。
IFDは、「IF」+「Done」の略で、「もし米ドル/円が110円になった時に買い注文を行い、120円になったら決済をする」という注文ができます。
もちろん、利食いだけでなく、100円になったら決済するという損切り注文を設定することも可能です。
IFD注文のメリット・デメリット
それでは、IFD注文のメリット・デメリットをご紹介します。
IFD注文のメリット
相場に張り付く必要がない
感情を無くした機械的なトレードができる
IFD注文のデメリット
注文が約定されないリスクがある
IFO注文と比べると使い勝手が悪い
IFD注文は、新規注文から決済まで自動化できます。
成行注文の場合、基本的にチャートに張り付いて、新規注文や決済注文を出します。
IFD注文なら一度設定をしておけば、新規注文から決済注文まで自動で取引できるので、相場に張り付く必要がありません。
忙しくて相場に張り付く時間がない人でも、チャンスを逃さないのは大きなメリットです。
一方で、IFD注文は注文が約定されないリスクがあります。
指定した価格まで為替レートが動かないと注文が約定せず、機会損失を生む可能性があるので注意が必要です。
また、後ほど紹介する、IFO注文よりも使い勝手が悪いというデメリットもあります。
IFO注文は、新規注文、利食い注文、損切り注文の3つを同時に設定できる注文方法です。
IFD注文は、利食い注文、損切り注文のどちらかしか設定できないので、IFO注文と比べると使い勝手が悪いと感じてしまいます。
IFD注文の使い方・やり方
それでは、MT4/MT5でのIFD注文の使い方・やり方をご紹介します。
1.MT4/MT5のメニューバーにある「新規注文」をクリック
2.注文発注画面が表示されるので、注文内容を入力して発注
「通貨ペア」と「取引数量」をそれぞれ入力します。
「決済逆指値(S/L)」または、「決済指値(T/P)」を入力します。
損切りラインを設定したい場合は、「決済逆指値(S/L)」に価格を入力してください。
一方、利食いラインを設定したい場合は、「決済指値(P/L)に価格を入力してください。注文種別を「成行注文」を「指値注文」に変更します。
注文種別や価格を入力して発注します。
注文種別は、以下の4つから選択してください。
Buy Limit(指値買い):
現在価格よりも低い価格で買い注文を行うSell Limit(指値売り):
現在価格よりも高い価格で売り注文を行うBuy Stop(逆指値買い):
現在価格よりも高い価格で買い注文を行うSell Stop(逆指値売り):
現在価格よりも低い価格で売り注文を行う
注文種別を選択したら、新規注文の価格を指定してください。例えば、127.000円でBuy Limit(指値買い)を設定した場合、決済逆指値は127.000円未満、決済指値は127.001円以上で設定しないと、注文できないので注意しましょう。
全て入力できたら「発注」ボタンをクリックすれば、注文完了です。
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IFD注文の注意点
IFD注文で逆指値注文を入れないと、損失が大きくなります。
IFD注文では決済注文が1つしか出せないため、利食い注文か、損切り注文かを選択しなければいけません。
一般的には、利食い注文を選択します。
しかし、利食い注文を選択すると、利益は確実に決済できますが、逆方向に動いた場合に、損失が大きくなってしまいます。
そのため、基本的には「損切り注文」を選択して、利食いするときは成行注文をするのがおすすめです。
なお、IFD注文でポジションを持った後でも、注文を取り消せば、決済タイミングを変更することもできます。
OCO注文とは
OCO注文とは、「One Cancels the Other」の略で、エントリー時に決済のルールを設定しておき自動で決済する注文方法です。
注文と決済のどちらでも利用できますが、一般的には決済で適用されます。
例えば、ドル円100円の時に買い注文をした時に、OCO注文で「110円で利食い、90円で損切り」を設定したとします。
そうすれば、指定した価格に到達した際に、自動で決済をしてくれるのです。
OCO注文のメリット・デメリット
それではOCO注文のメリット・デメリットをご紹介します。
OCO注文のメリット
決済の手間が省ける
損失を最小限に抑えられる
OCO注文のデメリット
利益を最大限まで伸ばせない
ポジションの一部決済に対応していない
OCO注文のメリットは、なんと言っても決済の手間が省けることです。
成行注文の場合、相場を見てリアルタイムで決済する必要があるため、身体的にも精神的にも負担があります。
一方で、OCO注文なら利食い、損切りどちらでも指定した価格に到達したら決済されるので、負担が軽減されます。
さらに、含み損を抱えたときに、損切りの決断をするのはかなり勇気が必要です。
実際に、FXで大損をしている人の多くは、損切りができずに大きな損失を抱えています。
OCO注文は損切りも自動化するので、感情的なトレードをせずに、損失を最小限に抑えられるというメリットがあるのです。
逆に、OCO注文のデメリットは、あらかじめ利食いのタイミングを設定するため、利益を最大限まで伸ばせないことです。
上手くトレンドに乗ることができれば、設定した利益よりも大きな利益が取れる場面も多くあるでしょう。
ただし、OCO注文で設定した金額で必ず決済されるので、設定した金額以上の利益は得られません。
OCO注文の使い方・やり方
それでは、MT4/MT5でのOCO注文の使い方・やり方をご紹介します。
1.保有しているポジションを右クリックして、「注文変更または取り消し」を選択
OCO注文の使い方・やり方
それでは、MT4/MT5でのOCO注文の使い方・やり方をご紹介します。
1.保有しているポジションを右クリックして、「注文変更または取り消し」を選択
注文画面が表示されたら、決済逆指値(S/L)と決済指値(T/P)に値を入力します。
決済逆指値(S/L)は「損切り設定」、決済指値(T/P)は「利食い設定」です。
注意点は、損切りなら現在価格よりも不利な価格、利食いなら現在価格よりも有利な価格で注文できないことです。
例えば、現在127.000円の買いポジションを保有している場合、損切りなら126.999円未満、利食いなら127.001円以上でなければ注文が変更できません。
それぞれの価格を入力して、変更を確定すれば完了です。
OCO注文の注意点
OCO注文では、設定したレートで約定しないときがあるので注意が必要です。
特にレートが大きく動いた場合には、スリッページが発生することがあります。
スリッページとは、注文した時のレートと実際に約定したレートに差が生じることです。
例えば「米ドル円110円で損切り注文を出していたのに実際には109円で約定された」というのがスリッページです。
スリッページの発生によって、想定していた損失よりも大きな損失を抱える可能性もあるので、余裕を持って損切り注文をしておきましょう。
IFO注文とは
IFO注文とは、OCO注文とIFD注文を組み合わせた注文方法です。
〇〇円で注文をし、〇〇円で利確注文、〇〇円で損切り注文を行います。
OCO注文と似ている注文方法ですが、OCO注文は決済の予約注文のみを設定するのに対して、IFO注文は新規注文から、決済まで全て自動化する注文です。
IFO注文のメリット・デメリット
それではIFO注文のメリット・デメリットをご紹介します。
IFO注文のメリット
全ての注文を自動化できる
感情に左右されない取引ができる
IFO注文のデメリット
注文が約定されずチャンスを逃すリスクがある
利益を最大限伸ばせない
IFO注文は、新規注文から決済まで全ての注文を自動化できます。
為替チャートは、平日24時間変動し続けるため、チャートに張り付いていなければ相場の変化に対応できません。
IFO注文は全ての注文を自動化できるので、チャートに張り付くことなく、指定した価格に到達すれば、自動で取引できます。
兼業トレーダーなど、時間がない方にとっては大きなメリットです。
また、感情に左右されない取引ができることもメリットです。
誰しも感情をトレードに反映させると、正常な判断ができなくなります。
IFO注文のように全ての注文を自動化できれば、ルール通りにトレードができるのです。
一方で、注文が約定されずにチャンスを逃すリスクがあるというデメリットがあります。
少しでも有利な価格でトレードしようと、現在の価格から離れた価格で注文すると、その価格に到達せずに、注文が約定しないということがあり得ます。
注文が約定しないとせっかくのチャンスを逃す可能性があるので、注意が必要です。
IFO注文の使い方・やり方
それでは、MT4/MT5でのIFO注文の使い方・やり方をご紹介します。
IFO注文は、IFD注文のやり方と一部異なるだけで、基本的な操作は同じです。
1.MT4/MT5のメニューバーにある「新規注文」をクリック
2.注文発注画面が表示されるので、注文内容を入力して発注
「通貨ペア」と「取引数量」をそれぞれ入力します。
「決済逆指値(S/L)」と「決済指値(T/P)」を入力します。
IFO注文は、決済逆値値(S/L)と決済指値(T/P)どちらも設定します。
ここが、IFD注文との大きな違いです。
決済逆指値(S/L)は損切りライン、決済指値(T/P)は利食いラインを入力してください。注文種別を「成行注文」を「指値注文」に変更します。
注文種別や価格を入力して発注します。
注文種別は、以下の4つから選択してください。
Buy Limit(指値買い):
現在価格よりも低い価格で買い注文を行うSell Limit(指値売り):
現在価格よりも高い価格で売り注文を行うBuy Stop(逆指値買い):
現在価格よりも高い価格で買い注文を行うSell Stop(逆指値売り):
現在価格よりも低い価格で売り注文を行う
新規注文と利食い注文、損切り注文の価格には十分注意してください。
例えば、127.000円で売り注文を行った場合、利食い注文なら126.999円以下、利食いなら127.001円以上でなければ注文が変更できません。
全て入力できたら「発注」ボタンをクリックすれば、注文完了です。
IFO注文の注意点
IFO注文は使いこなすのが難しい注文方法です。
その分、新規注文から利食い注文、損切り注文まで、全て設定できるので完全に自動化できるのがメリットです。
しかし、3つの注文を同時に行うので、想定通りの値動きをしなければ、上手く利益を出すことができません。
特に、新規注文は少しでも有利な価格で注文するために、現在価格から離れた価格に指定する傾向にあります。
そのため、チャンスがあっても注文が約定されずに、機会損失を生む可能性があるのです。
全て自動化できるのは大きなメリットですが、せっかくのチャンスを逃すリスクもあるので、特に新規注文は成行注文で行うことをおすすめします。
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