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海外FXの取引手数料とは?本当にオトクな口座タイプの選び方をプロが解説
「手数料っていろいろあってよく分からない…」
「FX業者選びはスプレッドと手数料どっちが大切?」
手数料といっても、入金手数料・出金手数料・取引手数料などが存在します。
なかでも注目したいのは取引手数料です。
FXで利益を上げるためには、取引手数料をなるべく抑えることが大原則になります。
そのために、取引手数料とはなにか?をしっかり理解することが大切です。
この記事を読むことで取引手数料を理解し、トータルコストを下げて取引を行うことができるようになります。
主要5社の取引手数料も比較しているため、FX業者を選ぶ際に参考にしてください。
海外FXでの取引手数料とは「トレードするたびにかかる手数料」
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海外FX業者を選ぶ際に、手数料を重要視する方も多いのではないでしょうか。
入金手数料や出金手数料、取引手数料などさまざまな手数料があってなにを重要視すればいいのか分かりませんよね。
入金手数料や出金手数料は支払う頻度は多くありませんが、取引手数料は違います。
取引手数料はトレードを行うたびにかかる手数料のため、トレーダーにとっては最も重要視すべきポイントです。
一般的に取引手数料というと、取引コストのことを指す場合が多いですが、海外FXでは取引手数料にスプレッドは含めないことが一般的です。
取引コスト=スプレッド+取引手数料
というように表現される場合が多いので覚えておきましょう!
スプレッドは為替レートにおける買値と売値の差のことです。
スプレッドは海外FX会社が顧客から手数料として徴収している側面もあります。取引手数料がゼロとはいっても、FX会社はLPへカバー注文を出すときにも当然手数料は発生しますから、LPから提示される買値と売値の差だけでは商売になりません。
そのため、スプレッドの中にもマークアップと言ってFX会社が徴収する分の手数料は含まれています。
さてややこしいのですが、海外FXでは口座タイプによって、スプレッドとは別に取引手数料が発生する場合があります。
大手の海外FX会社だと、XMの「ZERO口座」やBigBossの「プロスプレッド口座」のことです。
これらの低スプレッド特化の口座タイプは、提示されるスプレッドは極めて狭いですが、別途トレードの往復に取引手数料が発生します。
結果的には、低スプレッド特化の口座タイプは「スプレッド+取引手数料」の取引コストはスタンダードな口座タイプより低い場合が多いです。
ちなみに、低スプレッド特化の口座タイプはボーナスが受け取れないなど、相応のデメリットもあるのでご自身のトレードスタイルにあわせて選ぶのがオススメです。
口座タイプによって取引手数料の有無が変わる
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前述の通り、海外FX業者では口座によって、取引手数料がかかる場合とかからない場合が存在します。
ほとんどの海外FX業者は、取引方法としてNDD方式を採用しています。
NDD方式とは、トレーダーの出した注文の約定にディーラーが介入せず、自動的に約定する方式のこと。
そんなNDD方式には以下の2種類があります。
STP方式
ECN口座
2種類の口座について解説していきます。
STP(スタンダード)口座
STP口座は、スタンダード口座とも呼ばれています。
注文を受けた海外FX業者が、インターバンク市場に提示された価格からトレーダーにとって最も有利な金額を自動で選択するシステムです。
STP口座では、取引手数料がかかりません。
ただし、FX業者の報酬がスプレッドに上乗せされています。
そのため、ECN口座と比べてスプレッドが広く設定されています。
最低ロットが小さく、取引コストの計算も簡単という特徴があります。
少額で取引をしたい方・計算の手間を省きたい方・初心者に利用されることが多いようです。
ECN口座
ECN口座は、トレーダーの注文がインターバンク市場に直接流れ、自動的にマッチングする仕組みです。
ECN口座では、スプレッドに加えて取引手数料がかかります。
その分、STP口座よりもスプレッドが狭く設定されています。
トータルコストはECN口座のほうが低く抑えられるため、スキャルピング取引や大きめのロットサイズで取引を行う、中・上級者に利用されています。
取引手数料はFX業者によって異なりますが、1lotあたり平均5ドル(0.5pips)ほど発生すると考えるといいでしょう。
ここで注意が必要なのは、取引手数料が5ドル/1lotと表記されている場合、往復取引(売って買う・買って売る)すると、10ドルの取引手数料を支払う必要がある点です。
海外FX業者5社の取引手数料を徹底比較!
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STP口座と比べて、ECN口座は取引コストが低いということをお伝えしました。 スプレッドが業者によって異なるように、ECN口座の取引手数料もさまざまです。
ここでは、主要な海外FX業者5社の取引手数料をまとめました。
取引手数料を比較していきましょう。
FX業者のECN口座取引手数料
XM(Zero口座):$5 / 1Lot
BigBoss(プロスプレッド口座):$9 / 1Lot
AXIORY(ゼロ口座):$6 / 1Lot
Titan FX(ゼロブレード口座):$3.5 / 1Lot
金額に差があるものの、すべてのFX会社でECN口座は取引手数料が発生します。
海外FXで取引コストを抑えるための2つのポイント
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FXで利益を上げるためには、取引コストを抑えることが重要です。
ここでは、取引コストを抑えるためのポイントを2つ紹介します。
取引コストはスプレッドと取引手数料を合算し算出する
ECN口座を利用する
①取引コストはスプレッドと取引手数料を合算し算出する
FX業者を比較検討するとき、スプレッドと手数料のどちらに重きを置くべきなのか悩みますよね。
スプレッドと取引手数料を合算してトータルコストで考えることが重要です。
トータルコストを考えるときには、取引手数料をpipsに換算して考えましょう。
例として、以下の取引にかかるトータルコストを算出します。
1ロットの取引
STP口座のスプレッド:1.0pips
ECN口座のスプレッド:0.3pips
ECN口座の取引手数料:往復7ドル
取引手数料は1ロットでかかる費用を表しています。
1ロット=10万通貨として、1ロットの往復手数料が7ドルの場合、0.7pipsに換算できます。
STP口座
スプレッド1.0pips + 取引手数料0 = トータルコスト1.0pipsECN口座
スプレッド0.3pips + 取引手数料0.7pips = トータルコスト1.0pips
この結果、トータルコストは同じということが分かります。
取引手数料をpipsに換算すると、スプレッドと合算して計算することができるので分かりやすいです。
スプレッドと手数料どちらかを重要視してFX業者を選びがちですが、どちらも考慮するのが最適と言えるでしょう。
②ECN口座を利用する
ECN口座はSTP口座と比べて取引手数料がかかる分、敬遠されがちです。
しかし、ECN口座はスプレッドも狭く、取引コストの総額もSTP口座よりも安く抑えられるケースが多くあります。
特に大口ロットで注文する人は取引手数料を払ってでも、ECN口座で取引を行ったほうが取引コストは安く抑えられるでしょう。
取引手数料とボーナス、トレードスタイルで総合的にFX会社を判断しよう!
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取引コストを考えたとき、どのようにFX会社を選ぶべきなのでしょうか。
結論から言うと、それはトレードスタイル次第です。
もしスキャルピングをするのであれば、低スプレッド特化のECN系口座を使用するのがオススメです。
スキャルピングトレーダーは取引頻度が多いですから、取引コストが大きいと取引回数を重ねた場合のマイナスも大きくなり、資金効率が非常に悪くなります。
そしてこの場合は、スプレッド+取引手数料の「取引コスト」で比較することが重要ですが、数字だけで決めるのはオススメしません。約定力の低いFX会社だと、簡単にレートが滑ります。不利なレートで約定すれば、いくら表面上のスプレッドは狭くても、実質的な取引コストは上がってしまいます。
取引コストを重視する場合にも、実際にFX会社を使ってみて、実質的な取引コストを把握することが重要です。
一方で、デイトレードやスイングトレードなど、頻度が少ないのであれば、そもそもSTP口座を選択したほうが資金効率が良くなる場合があります。
海外FXにはボーナスという制度があるため、ボーナスが豊富なFX会社であれば、必要証拠金を圧縮することができるため、資金効率が格段に良くなります。しかし、ボーナスは基本的にECN系の口座タイプには付与されません。
ですから、多少取引コストが大きくなることを覚悟しても、取引回数が少ないトレードスタイルであれば、スタンダード口座などSTP系の口座タイプでボーナスをゲットするのがオススメです。
ちなみに、筆者が普段使っている「BigBoss」と「XM」はどちらもボーナスが非常に豊富なFX会社ということで有名です!
おすすめFX会社①:BigBoss(ビッグボス)
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海外FX会社の中で最もボーナスが多く、ハイレバなのが特徴です!
レバレッジ:最大2,222倍
ボーナス:最大200万円
≫BigBossの公式サイトへ
BigBossは現在口座開設ボーナスキャンペーンを開催しています!
詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
おすすめFX会社②:XM(エックスエム)
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言わずと知れた「日本で最も利用者の多い海外FX会社」です!
レバレッジ:最大1,000倍
ボーナス:最大136万円
≫XMの公式サイトへ
まとめ:スプレッドだけではなく取引手数料も考慮してFX業者を選ぼう
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FXで利益を出すためには、いかに取引コストを抑えるかが重要になります
FX業者を選ぶうえでスプレッドだけを重視する方もいますが、スプレッドだけでは足りません。
スプレッドだけではなく取引手数料も合算して検討しましょう。
STP口座かECN口座かによって、取引手数料の有無が決まります。
STP口座
取引手数料なし(スプレッドにFX業者の報酬が含まれる)ECN口座
スプレッド+取引手数料
ECN口座は取引手数料はかかりますが、トータルコストは安く抑えられる傾向があります。
実際に取引を始める前に、利用する海外FX業者の取引手数料を確認しましょう。
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