成行注文とは?メリット・デメリットやMT4/MT5でのやり方を解説
成行注文は、指値・逆指値注文と並ぶFXの注文方式です。
細かい指定が不要なので初心者はもちろん、スピードを重視したい時に使用するのに向いています。
基本的な注文方法なだけに、細かいところまでしっかりと理解し、使いこなしたいものです。
そこでこの記事では成行注文のメリットやデメリット、他の注文方式との違いや使い分け方などを詳しく説明しています。
特に思った価格で約定できない「スリッページ」については注意が必要です。
またMT4やMT5でのやり方や、注文ができない場合の理由や解決策なども紹介しています。
成行注文とは?
成行注文とは、FXで通貨の売買をする際、約定される価格を特に指定しないで注文する方法のことです。
現在の市場価格を元に、その場での成行に任せて最終的に決済価格が決まることから「成行注文」と呼ばれています。
実際の呼び方には他にも種類があり、FX業者によっては「リアルタイムトレード」「マーケット注文」「クイックトレード」などの名称を使っていることもあります。
成行注文は、FXを始めたばかりの初心者から上級者まで幅広く利用されており、FX取引では最も代表的な注文方法と言えます。
価格の指定や面倒な操作も不要で「今すぐ買いたい・売りたい」という時に使えるのがメリットです。
実際に注文がされると、その時点での最良の取引相手とのマッチングが自動で行われます。
他の注文方法に先駆けて処理する優先措置が取られており、取引の上で大きく不利になることもありません。
買いたい場合、最も安い価格で売りに出している人との売買が成立し、売りたい時は最も高い値段で売りに出している人との売買が成立するということです。
実際の約定価格は成行で決まるため、注文した時点ではその価格を予測したり、指定したりはできません。
価格を指定して注文する方法は「指値注文」や「逆指値注文」と言い、成行注文と並ぶFXの注文方法となります。
成行注文と他の注文方法の違い
FXでの注文方式は大きく分けると、成行注文と指値・逆指値注文の2つですが、指値・逆指値注文には沢山の種類があります。
まずは成行注文とそれ以外の方法の違いを確認していきましょう。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、うまく使い分けるのがポイントです。
指値注文
逆指値注文
OCO注文
IFD注文
IFO注文
トレール注文
指値注文
指値注文は、広い意味では、約定する価格を具体的に指定して注文する方法です。
ただ実際のFXでは「今よりも有利な価格」を指定する場合を指して、指値注文と呼んでいます。
通貨を買いたい時は今より安い価格を指定し、売りたい時は今より高い価格を指定するということです。
これは非常に大事なことなので、最初に踏まえておきましょう。
例えばドルの価格が1ドル100円の時「価格がもう少し安くなったら買いたい」と思ったら、1ドル99円50銭などで買いの指値注文を発注します。
すると、価格が実際に下落して99円50銭になった時点で、買いの新規注文を自動で発注してくれます。
売りたい時も同様です。
ドルの価格が1ドル100円で「価格がもう少し高くなったら買いたい」と思ったら、1ドル100円50銭などで売りの指値注文を発注しておきましょう。
その後、価格が上昇して100円50銭になれば、売りの新規注文が自動で発注されます。
このように指値注文では売買価格を自分で指定できるため、買いであれば指値より高い価格で注文が約定されることがありません。
また売りであれば、指値より安い価格で注文が約定されることもないのが特徴です。
これはメリットでもありますが、価格が指定された水準にならない限り約定されないため、ポジションを持つ機会を逃してしまうことも考えられます。
逆指値注文
逆指値注文は指値注文とは逆に、「今よりも不利な価格」を指定する注文です。
つまり通貨を買いたい時は今より高い価格を指定し、売りたい時は今より安い価格を指定することになります。
条件が悪くなったら行う注文のため、利益の確定時に使うのが効果的です。
例えば1ドル100円の時に買ったポジションがあり、現在の価格が101円の場合を考えてみましょう。
できればもっと利益を伸ばしたい所ですが、下落して100円を割ってしまっては意味がありません。
そこで今より少し条件が悪くなる100円80銭の所に、ポジションを解消する売り注文を予約しておくのです。
もちろんエントリーにも使うことができます。
今より条件が良くなったら売買をするのが、先ほどの指値注文でした。
1ドル100円なら、99円50銭の所に予約注文をしておくことで、有利な条件でポジションを持てます。
しかし価格がそこまで下がらなければ、エントリーの機会を失ってしまうでしょう。
最終的に相場が上昇するという確信があるなら、それは避けたい所です。
そこで逆指値注文が役に立ちます。
期待通りに価格が下がるとは限りませんから、逆に価格が上がった場合に備えておくのです。
この場合であれば、1ドル100円50銭になったところに、買いの逆指値注文を入れておきます。
それにより条件は少し悪くなりますが、確実にエントリーできるようになるのです。
その他の注文方法
FXには、シンプルな指値注文と逆指値注文の他にも、いくつかの注文方法があります。
ここで簡単にまとめてご紹介しておきましょう。
■OCO注文
OCO注文は、同時に指値注文と逆指値注文を発注する方法です。
いずれかが約定した時点で、もう一方は自動的にキャンセルされます。
例えば1ドル100円の時、指値での買い注文となる99円50銭と、逆指値での買い注文となる100円50銭の所に予約を入れておくという使い方です。
これにより、相場がどちらに動いても確実にエントリーすることができます。
■IFD注文
IFD注文は、同時にエントリーの注文と決済の注文を発注する方法です。
エントリーと注文とも、指値か逆指値のいずれかを選択し、エントリーが成功した場合に決済の予約が稼働します。
例えば1ドル100円の時、99円50銭に指値の買い注文を入れておき、100円50銭で売り決済を入れておくという方法です。
また、100円50銭に逆指値の買い注文を入れておき、100円の所に損切り用の売りを予約することもできます。
エントリーから決済までシンプルに計画したい時におすすめです。
■IFO注文
IFO注文は、OCO注文とIFD注文を組み合わせた方法です。
IFD注文では、決済方法を指値か逆指値のいずれかから選びましたが、IFO注文では両方を指定できます。
例えば1ドル100円の時、99円50銭に指値の買い注文を入れたとしましょう。
そのエントリーが通った場合、100円50銭に利確の売り決済を入れると同時に、損切りとして98円50銭に逆指値の買い注文も入れられるということです。
OCO注文と同様、決済用の指値注文と逆指値注文のどちらかが約定した時点で、もう一方はキャンセルされます。
■トレール注文
トレール注文は、固定の金額を指定せず、価格の変動に合わせて決済価格(逆指値の損切りライン)も移動していく注文方式です。
どの程度の幅で追跡していくかは自由に設定でき、これをトレール幅と言います。
一度変更された決済価格は、それ以降は変わることがありません。
例えば保有中の買いポジションにトレール幅を50銭で設定した場合、価格が50銭上がるたび、決済価格も50銭ずつ上がっていくということです。
1ドル100円で買ったとすると、100円50銭・111円・111円50銭・112円と節目の高値を更新したタイミングで、利確用の逆指値価格もアップしていきます。
そして最終的に112円を超えた所で価格が反転し、追跡してきたトレールの決済ラインである111円50銭まで下がると、そこで売り注文が執行されるという流れです。
成行注文と指値注文の使い分け
このように、成行注文と指値・逆指値注文は単独で使われるだけでなく、組み合わせて使うこともよくあります。
エントリーは指値・逆指値注文だが、決済は成行注文
エントリーは成行注文だが、決済は指値・逆指値注文
IFD注文など事前に指値・逆指値注文で取引全体を予約したが、決済は設定を解除して成行注文にした
ポジションの半分は成行注文で決済し、残りは指値・逆指値注文で予約したなど、どちらも深く理解して使いこなすことが必要です。
2つの注文方式の大きな違いは、その場で約定させるか将来のこととして予約するかですが、それにより下記のような違いが生まれます。
成行注文がおすすめの場面
「今、確実に売買を約定させたい」という逼迫感がある時は成行注文の出番です。
相場が急激に逆方向に動いてしまい、含み損がどんどん大きくなっていくような時は、すぐに決済しないと損失が膨らんでしまいます。
そのような時に予約注文をしていては間に合わないので、成り行き注文がおすすめです。
また急にトレンドが発生し、目の前でみるみる価格が変動していくような場合も、今すぐエントリーする必要があるでしょう。
予約注文を使うとエントリーし損ねる可能性もあるので、チャンスを得るには成り行き注文でエントリーすることです。
指値・逆指値注文がおすすめの場面
「売買したい価格で確実に約定させたい」場合には、指値・逆指値注文がおすすめです。
また成行注文とは異なり予約で対応できるので、自分が立ち会えない時間に取引したいのならば、指値・逆指値注文しかありません。
ただし相場が設定した価格に至らないと約定されないため、緊急性はあまり高くない取引が良いでしょう。
価格を設定できるメリットは、リスク・リワードの管理にも役立ちます。
リスク・リワードは利確幅と損切幅の比率を指し、数値が大きいほど1回の取引での期待利益が膨らみますが、勝率は下がるという関係です。
この比率を一定に揃えることは、安定した売買に繋がります。
特に長期的な資産形成においては軽視できないでしょう。
特にIFD注文やIFO注文、決済用に使うOCO注文では、リスク・リワードが厳密にコントロールできます。
成り行きと指値、どっちの約定が優先される?
最後に豆知識的な情報ですが、各方式によって約定における優先度が決まっています。
実は、成行注文と指値・逆指値注文ではその優先度が異なるので、ここでご紹介しておきましょう。
買い注文の場合、優先度は下記のようになっています。
成行注文
高い価格で設定された指値・逆指値注文
安い価格で設定された中で、先に出されていた指値・逆指値注文
安い価格で設定された中で、遅れて出されていた指値・逆指値注文
売り注文の場合は、次の通りです。
成行注文
安い価格で設定された指値・逆指値注文
高い価格で設定された中で、先に出されていた指値・逆指値注文
高い価格で設定された中で、遅れて出されていた指値・逆指値注文
このように、いずれも成行き注文の方が指値・逆指値注文よりも先に処理されるため、売買が高確度で成立します。
一方、指値・逆指値注文はその後になってしまうので、約定しないまま終わってしまうことがあるのです。
成行注文のメリット
ではここで、「現在の価格で買いたい・売りたい」という成行注文のメリットについて、あらためて見ていきましょう。
相場の状態をリアルタイムで確認しながら注文できる
設定が簡単なので、すぐに確実に注文できる
ポジションを分割して決済できる
約定がすぐに確実に成立する
すぐに現金化できる
相場の状態をリアルタイムで確認しながら注文できる
成行注文は目の前で動いている価格で注文できるため、直感的で分かりやすいのが特長ですが、その場で注文できるということ自体も大きなメリットです。
リアルタイムでチャートを見ながら取引できるので、状況に変化があっても素早く対応できます。
例えば価格が大きく動いてローソク足に長いヒゲが出たら、そこからの反発を狙った逆張りが出来るでしょう。
また強固に見えたトレンドラインを価格が突然ブレイクし、相場に転換の兆しが出たら、それもエントリーのチャンスです。
予約注文ではこのような急変があっても、事前にそれを予想しない限りは対応することができません。
特に、一瞬の値動きを活かして薄く利益を積み上げていくスキャルピングでは必須とも言えるでしょう。
設定が簡単なので、すぐに確実に注文できる
いざ注文をしようと思っても、設定に手間がかかってしまったら時間のロスが生まれるでしょう。
しかし成行注文は指値・逆指値注文に比べて、決めなくてはならない項目が少なく、より迅速に注文の手配ができます。
成行注文で指定が必要なのは、「通貨ペア」「買いか売りか」「新規エントリーか決済か」「取引数量」の4要素です。
このうち「通貨ペア」は、チャートを開いていれば自動的に設定されます。
そして新規のエントリーであれば新しい取引画面を開きますし、決済するのであれば対象のポジションを選択して取引画面を開くので、こちらも何か設定があるわけではありません。
さらに「買いか売りか」も、ボタンで選ぶだけで済みます。
成行注文で入力する必要があるのは、取引したい通貨ペアの数量だけです。
これに対し指値・逆指値注文では、幾らで売買注文を出すのか、事前に考えて価格を入力しなければなりません。
さらにOCO注文やIFD注文では、複数の取引条件をまとめて設定することになります。
それぞれに「買いか売りか」「指値か逆指値か」などを決め、売買価格も登録する必要があるのです。
注文に必要な入力項目が少ない成行注文では、発注のミスが起きにくいのもメリットでしょう。
さらに発注履歴が残る取引ツールであれば、前回発注した数量が入力された状態で注文画面が立ち上がるので、必要な操作は「買う」か「売る」の選択だけです。
ポジションを分割して決済できる
エントリーや決済を1回で行うのはシンプルで楽な方法ですが、ベストのタイミングを掴める保証はありません。
そこでよく使われる手法が、分割して行うことです。
このうちエントリーについては、複数の予約に分けることで指値・逆指値注文でも行うことができます。
しかし保有中のポジションについては、一般の指値・逆指値注文では、分割処理ができません。
最初から分けてエントリーし、それぞれに決済予約を入れることは勿論できます。
ただ、1つのポジションのうち半分を指値で決済し半分を手動で決済する、というような設定はできないのです。
成行注文ならば、決済したい分の数量を指定すれば、ポジションを自在に小分けして処理できます。
例えば、目標とする利確ラインの少し手前で全体の1/4を決済し、目標数値に達したら1/2を予定通りに利確。
残りの1/4はさらに利幅を伸ばすために残しておく、というような運用が可能です。
約定がすぐに確実に成立する
FXでは売買の注文を出して終わりではありません。
実際に約定してこそ、注文をした意味があるというものでしょう。
トレンドの起点であれば、少しでも早く注文が約定されるほど有利な位置でエントリーが出来ます。
決済の場合でも、約定が早ければ早いほど有利な条件を得られるでしょう。
その場で注文できるだけでなく、約定も一瞬で済んでしまうのが成行注文です。
これには、先ほど説明した優先度も関係します。
指値・逆指値注文より先に成行注文の売買が処理されるからです。
また「いくらでもいいから買いたい・売りたい」という条件の少なさも、すぐに注文が通る理由でしょう。
価格の指定があると、どうしても売り手と買い手がマッチングできない場合があります。
成行注文なら、そのような心配は無用です。
すぐ現金化できる
最後に紹介する見逃せない成行注文のメリットが、「すぐ現金にできる」ということです。
FXは口座にいくら残高があっても、保有中のポジションは決済しない限り、現金としては引き出せません。
予約型の注文の場合、その予約がいつ約定するかは分かりません。
しかし価格を指定しない成行注文なら、市場価格ですぐに売買が成立するため、いつでも現金にして引き出すことが可能です。
成行注文のデメリット
便利で使いやすい成行注文ですが、注意すべきデメリットもあります。
その内容も踏まえて、指値・逆指値注文との使い分けを心がけましょう。
チャートに張り付く必要がある
約定した価格が想定外のことがある(スリッページ)
チャートに張り付く必要がある
成行注文はリアルタイムで行う取引のため、注文の際には必ずチャートを見ている必要があります。
しかしエントリーや決済のタイミングは、そうそう頻繁にはやって来ません。
むしろ「待つのが仕事だ」と言われるくらいです。
また初心者に多い問題が、常にポジションを持ちたがる「ポジポジ病」であり、そうそう気軽に取引するものではありません。
理想的には、起きている間は常にチャートに張り付き、数少ないチャンスを有効に探すことでしょう。
しかし実際にはそのような生活を送れる人はほとんどいませんし、いたとしてもあまりにも大変です。
また寝ている間や外出している時などは、誰でもチャートの前から離れるでしょう。
このように成行注文には、取引機会が限られてしまうという欠点があります。
「この価格で買いたい・売りたい」と思ったら、価格が希望のラインに来るまで、ひたすら待ち続けなくてはならないのです。
それを回避するには、今、目の前の価格で決めるしかありません。
約定の条件を決められないのは成行注文のデメリットであり、取引時間をあまり取れない人にとっては、扱いにくい方法になってしまいます。
約定した価格が想定外のことがある(スリッページ)
成行注文で注文を出す時は、目の前のチャートの価格を見ていますが、実際に約定された価格がそれとはズレることがあり、これをスリッページと言います。
これは発注の操作をしてから、その指示が通信回線を通してFX業者のサーバーに到達して処理がされるまで、時間差があることが原因です。
■スリッページとは?
注文を出した時に見ていた画面は、実際には約定の処理がされる直前の画面に過ぎません。
僅かな時間差でも、その画面の数字から価格が変動してしまうことはよくあります。
特に機関投資家などが多額の資金を投入すると、相場が一瞬で変動してしまうのです。
この画面と実際の価格とのズレを「スリッページ(slippage)」や「注文がすべる」と言います。
例えば1ドルが100円になった瞬間に注文ボタンを押したのに、実際には100円1銭で約定していたら、1銭のスリッページが発生したということです。
成行注文の特徴は「価格は市場の状況に合わせて指定しない」ことですが、それは同時に、想定外の価格で約定されてしまう可能性もはらみます。
原理上、スリッページを完全にゼロにすることはできませんが、いくつかの回避策はあるのでここで紹介しておきましょう。
■スリッページを防ぐには
特に値動きの大きな荒れた相場では発生しやすくなるので、注意しなくてはなりません。
例えば米雇用統計など重要な経済指標の発表時や、大きな事件・災害などが発生すると値動きが激しくなりがちなので、スリッページが発生するリスクが高まります。
大きなイベントの発生時は、取引を控えた方が確実です。
また市場に参加者が少ない場合も、売買が活発に行われないため、スリッページが起きやすくなります。
FXの売買には取引相手が必要ですが、現在の価格に近い注文が少ないと、その価格帯での取引が成立しません。
その結果、画面で見ていた価格と差のある注文であってもマッチングされるため、スリッページが起きてしまうのです。
日本時間の午前5時〜8時の早朝などは市場参加者が少なくなるので、注意した方が良いでしょう。
■マーケット注文を活用しよう
不利を受けてしまうスリッページの回避策として、スリッページが起きた際の幅をどの程度まで許容するかを設定できる「マーケット注文」という方法があります。
例えば許容値を10銭に設定し、1ドル100円で買いの注文を出した場合を考えてみましょう。
実際の約定が100円20銭になりそうな場合、設定値の10銭を超える不利が出るので、その注文は成立しません。
一方、逆方向に振れて99円80銭になった場合も設定値は超えますが、その際の扱いは業者によって違いがあります。
トレーダーにしてみれば想定よりも有利になるため、そのまま注文を成立させる業者もありますが、設定通りに運用する業者の場合は注文は成立しません。
設定数値が小さいほどスリッページは起きませんが、小さ過ぎると約定しにくくなるのが問題です。
目安としては5pips以上が目安ですが、何が何でも約定させたい場合は「0」にしておきましょう。
MT4/MT5では、メニューバーの「ツール」から、「オプション」を選択します。
「取引」タブにある「価格誤差のデフォルト」の「デフォルトを指定」にチェックを入れ、スリッページの許容幅を設定してください。
ポイントは、1pipsが10ポイントに相当します。
例えば、スリッページ許容幅を10pipsで指定したい場合は、100ポイントで入力します。
MT4/MT5における成行注文のやり方
では実際に成行注文のやり方を見ていきましょう。
ここでは代表的な取引プラットフォームであるMT4/MT5を例に説明します。
なお、筆者がオススメしているFX会社「BigBoss」と「XM」はどちらもMT4/MT5を採用しています!
①BigBoss(ビッグボス)
レバレッジ:最大2,222倍
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②XM(エックスエム)
レバレッジ:最大1,000倍
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注文はエントリーするための新規注文と、ポジションを解消するための決済注文の2つがありますが、基本的な使い方は変わりません。
新規注文を行う
MT4/MT5では「オーダーの発注」画面から新規の注文を行います。
画面の出し方には下記の5つの方法があるので、自分のやりやすいものを選びましょう。
メニューバーの「新規注文」アイコンから呼び出す
「ツール」の「新規注文」から呼び出す
注文したい通貨ペアを右クリックして呼び出す
注文したい通貨ペアをダブルクリックして呼び出す
チャート上で右クリックして呼び出す
チャート上でショートカットキー(F9)を押して呼び出す
これらにより呼び出された「オーダーの発注」画面で下記を確認します。
通貨ペア:
取引する通貨ペアになっているかを確認します。チャート上や通貨ペアから発注画面を呼び出した場合、その通貨ペアがすでに表示されているはずです。数量:
売買する数量(ロット数)を指定します。その通貨のロット単位が10万通貨で、1万通貨を取引したい場合は「0.1」です。決済逆指値(S/L)決済指値(T/P):
指値・逆指値注文で使う欄なので、成行注文では使用しません。コメント:
メモを登録できます。入力内した内容は取引履歴に表示されます。注文種別:
「成行注文」(MT5では「カウントダウン注文」)を選択します。新規取引:
「成行売り」か「成行買い」をクリックすると注文が実行されます。
ワンクリックトレードもおすすめ
MT4/MT5には、先ほどの「オーダーの発注」画面を出すことなく、即座に注文ができる「ワンクリックトレード」という機能も用意されています。
ワンクリックトレードはその名の通り、ワンクリックするだけで注文ができる便利な機能です。
ワンクリックトレードを利用するには、メニューバーの「ツール」から、「オプション」を選択します。
「取引」タブにある「ワンクリック取引」にチェックを入れてください。
その上でチャート上で右クリックし、「ワンクリックトレード」を選択します。
すると小さな発注ボタンが現れます。
後は「BUY」か「SELL」のボタンを押すだけです。
チャートの値動きを見ながら、好きなタイミングで注文できます。
MT5では、チャートのプロパティで「クイックトレーディング」にチェックを入れるとチャート上にアイコンが表示され、クリックすると同じ形状の発注ボタンが現れます。
決済注文を行う
決済については、いくつかの方法があります。
画面の下側にある「ターミナル」の「取引」タブを選択します。
ターミナルが表示されていない場合は、メニューバーのアイコンをクリックするか、メニューの「表示」から「ターミナル」を選択してください。
もしくは、ctrl+Tのショートカットキーでも表示されます。
「取引」タブが確認できたら、その中から決済させるポジションを選び、一番右側にある「×」をクリックしてください。
もしくはポジションの上で右クリックしてメニューを開き、「決済注文」をクリックしましょう。
チャート上にポジションの約定価格が表示されていたら、その上で右クリックし、メニューから「閉じる」を選択しても注文が通ります。
成行注文をするときの注意点
最後に、成行注文に関する注意点や疑問をまとめました。
感情的な取引をしがちになる
成行注文ができないことがある
成行注文だけ勝つのは簡単ではない
感情的な取引をしがちになる
予約注文であれば事前に考え抜いて登録するでしょう。
登録した後で思い直して取りやめたり、発注条件を変えたりすることもできます。
しかしその場で約定されてしまう成行取引では、一度発注してしまったらもう撤回できません。
その場の感情で突発的な注文をしてしまう可能性がある点も、成行注文のデメリットです。
ボタンを押すだけの簡単さが、ここでは裏目に出てしまいます。
いくらすぐに注文できる所がメリットでも、その前に冷静な頭で相場を分析し、複数の根拠を持って発注をするようにしてください。
成行注文ができないことがある
成行注文をしようと思っても、発注ボタンがグレーになっていて押せなかったり、「無効な値のため発注できません」などのアラートが出てしまうことがあります。
その原因としては、下記のようなことが考えられます。
最低取引通貨数に達していない
各FX業者ごとに取引するために必要な最低の通貨数が決められています。
実際に発注する場合はロット数での入力となり、例えば1ロットが1万通貨で最低取引通貨数が1,000通貨ならば、最小ロットは0.1ということです。
そこで0.01などを指定しても取引はできません。取引できる以上の数量を指定している
上記の逆で、各口座では最大の取引量も決まっています。
例えば最大の発注量が30ロットの場合、それより大きな数字での発注はできません。証拠金が不足している
FXはレバレッジを掛けて大きなポジションを持てますが、どこまでサイズを大きくできるかは、証拠金の金額とレバレッジ倍率で決まります。
例えば1万円の証拠金でレバレッジが25倍の場合、取引できる最大量は25万円です。
それを超える額の通貨量を売買することはできません。
成行注文を使う時は、このようなケースに注意してください。
成行注文だけ勝つのは簡単ではない
即応性の高い成行注文ですが、チャートを見ていないと発注できないため、決して万能ではありません。
またどうしてもチャートばかりが気になって空いている時間を使ってしまうため、その前に必要な相場分析や過去の取引の反省などがおろそかになってしまう危険もあります。
それでは本末転倒です。
さらにチャートから離れている間、保有しているポジションを放置してしまうのも問題です。
知らない間に含み損が膨れたり、最悪ロスカットに遭ってしまうことも考えられます。
こうした問題があるため、取引においては予約注文も同時に使いこなせるようになりましょう。
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