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FXのEMA(指数平滑移動平均線)とは?見方・使い方やMT4/MT5の設定方法、トレード手法、おすすめの期間設定値

FXのEMA(指数平滑移動平均線)とはトレンドを把握するためのテクニカル指標です。
移動平均線といえばSMA(単純移動平均線)ですが、EMAはSMAよりもトレンドをいち早く察知できます。

トレンドをいち早く察知できる分、SMAよりも売買チャンスが多くトレードの幅が広がります。
そのため、忙しくて中々売買チャンスに巡り会えない方でも、EMAを使えばたくさんの売買チャンスに巡り会えるかもしれません。

この記事ではEMAの見方や計算式、MT4/MT5の設定方法、トレード手法をご紹介します。
EMAはシンプルでありながらトレンドを把握しやすいので、ぜひこの機会にEMAの使い方をマスターしましょう。


EMA(指数平滑移動平均線)とは?

EMA(指数平滑移動平均線)とは移動平均線の一種で、トレンドをいち早く察知するためのテクニカル指標です。

SMA(単純移動平均線)の「トレンドの発生に対する反応が遅い」という欠点を補うために開発されました。
基本的なテクニカル指標の1つで、今や多くの投資家が利用しています。

EMAとSMA(単純移動平均線)の違い

SMA(単純移動平均線)とは、一定期間の終値の平均値を線で結んだテクニカル指標です。
SMAは、期間の値動きを平等に扱うため、絶対的な相場のトレンドを把握するのに適しています。

一方、EMAでは直近の値動きに比重を置いて計算するため、トレンドの発生をいち早く察知するのに適しています。

EMAの計算方法

続いて、EMAの計算方法をご紹介します。
繰り返しになりますが、EMAは直近の値動きに比重をおくため、SMAと計算方法が異なります。

  • 1日目
    SMA(単純移動平均線)と同じで、対象期間における終値の平均

  • 2日目以降
    前日のEMA + 平滑化指数(※) ×(当日の終値 – 前日のEMA)
    (※)平滑化指数 = 2 ÷(期間 ÷ 1)

このように、1日目はSMAと同じ計算式ですが、2日目以降は、直近の値動きに比重を置いています。

SMAとEMAの計算例

それでは実際に計算しながら、SMAとEMAの違いを見ていきましょう。

EMAでは直近の値動きに比重をおいているため、6・7日目の価格急騰に対して、しっかり反応していることがわかります。
これが、SMAよりもトレンドをいち早く察知できる理由です。

EMAの見方・使い方

ここでは、EMAの見方と使い方をご紹介します。
まず、EMAを利用する上で知っておくべき見方・使い方は下記の3つです。

  1. ゴールデンクロス

  2. デッドクロス

  3. レジスタンスラインやサポートラインの代用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける動きです。

短期線が長期線よりも上向きであるということは、直近の値動きが上昇傾向にあると判断できるので、買いサインを表します。
移動平均線を使った最も一般的な分析方法です。

デッドクロス

デッドクロスとは、ゴールデンクロスとは反対に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜ける動きです。

短期線が長期線よりも下向きであるということは、直近の値動きが下降傾向にあると判断できるので、売りサインを表します。

レジスタンスラインやサポートラインの代用

EMAは、レジスタンスラインやサポートラインの代用としても使われます。

レジスタンスラインとは、上値抵抗線とも呼ばれ、これ以上上がらないだろうと思われている水準です。

上のチャートを見ると、下降トレンド時にEMAがレジスタンスラインとして機能していることがわかります。
トレンド継続中は、このラインを上に抜ける可能性が低いので、売りのサインです。

サポートラインとは、下値支持線とも呼ばれ、これ以上下がらないだろうと思われている水準です。

上のチャートを見ると、上昇トレンド時にEMAがサポートラインとして機能しています。
トレンド継続中は、このラインを下に抜ける可能性が低いので、買いのサインです。

FX初心者の方は、どこにレジスタンスラインやサポートラインを引けば良いかわからない場合もあるでしょう。
そんな時には、EMAをレジスタンスラインやサポートラインの代用として使うことをおすすめします。

EMAをMT4/MT5で表示・設定する方法

それでは実際に、MT4/MT5でEMAの表示・設定方法をご紹介します。
EMAは、MT4/MT5にデフォルトで搭載されているテクニカル指標なので、外部からダウンロードする必要はありません。

具体的な表示・設定方法の手順は下記の通りです。

  1. MT4/MT5を起動し挿入タブをクリック

  2. トレンド系のインジケーターから「Moving Average」を選択

  3. パラメータータブで移動平均の種別を変更

順を追って詳しく解説します。

MT4/MT5を起動し挿入タブをクリック

まずMT4/MT5を起動し、ツールバーから挿入タブをクリックします。

トレンド系のインジケーターから「Moving Average」を選択

次に「インジケーター」→「トレンド系」→「Moving Average」の順にクリックします。

パラメータータブで移動平均の種別を変更

移動平均線はSMA(単純移動平均線)がデフォルトになっているため、EMA(指数移動平均線)に変更しなければいけません。
パラメータータブの移動平均の種別を「Simple」から「Exponential」に変更します。

移動平均の種別を変更後、「OK」をクリックすれば、EMAの表示が完了です。


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EMAを用いたトレード手法

ここからは実際にEMAを用いたトレード手法をご紹介します。
今回紹介するトレード手法は2つです。

  1. グランビルの法則を利用した順張り手法

  2. EMAと移動平均乖離率を組み合わせた逆張り手法

EMAは順張り・逆張りどちらにも活用できる万能なテクニカル指標です。
それでは、それぞれの手法を詳しく見ていきましょう。

グランビルの法則を利用した順張り手法

まずは、グランビルの法則を利用した順張り手法です。
グランビルの法則とは、米国のジョセフ・E・グランビルが考案した、移動平均線と価格の位置関係から売買パターンを探す投資理論です。

SMAのトレード手法でもグランビルの法則はよく用いられますが、EMAの方が直近の値動きの影響を受けやすいので、より明確な売買判断ができます。
グランビルの法則では、買いパターンと売りパターンがそれぞれ4つずつありますが、今回はその中でも最も基本的なパターンを利用します。

移動平均線が下落、または横ばいで推移した後に、価格が上昇して移動平均線を上に抜けたときが買いサインです。

移動平均線が上昇、または横ばいで推移した後に、価格が下落して移動平均線を下に抜けたときが売りサインです。

EMAを複数利用したゴールデンクロス・デッドクロスに考え方は似ています。
たとえEMAが1本でも、価格と組み合わせることで、トレンド転換のタイミングを察知することができます。

EMAと移動平均乖離率を組み合わせた逆張り手法

続いて、EMAと移動平均乖離率を組み合わせた逆張り手法です。
移動平均乖離率とは、移動平均線から価格がどれくらい離れているのかを数値化した指標です。

「乖離しすぎた価格は必ず反発して移動平均線に収束する」という考えを利用して逆張りで使用されます。
短い期間で何度も取引をするので、トレンド相場よりもレンジ相場の方が適しています。

どれくらい乖離したのかは人によって考え方が異なるので、今回は買われすぎ・売られすぎを示すRSIと組み合わせます。

EMAから大きく乖離しているときに、RSIが30以下なら買い、RSIが70以上なら売りエントリーをします。

その後、価格がEMAにタッチしたら決済を行ってください。

上のチャートを見てもわかるように、1回あたりの利益はそこまで大きくないですが、トレンド相場よりも確実に利益を出すことができます。
売買チャンスも増えるので、移動平均乖離率を使って、コツコツ利益を出していきましょう。

EMA利用時の注意点

EMAは設定や見方がシンプルで、トレンドをいち早く察知できるため、FX初心者にもおすすめのテクニカル指標です。

しかし、EMAを利用する上での注意点が2つあります。

  1. SMAよりもだましが多い

  2. 長期目線の取引には向いていない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SMAよりもだましが多い

EMAは直近の値動きを重視しているため、SMAよりもだましが多いです。
SMAと比べて敏感に反応することで、誤った売買シグナルを示す場合があります。

裏を返せば、SMAでは反応しない小さな値動きでもトレードができるので、売買チャンスが多くなるというメリットもあります。
できるだけだましを回避するために、EMAを単体で使用せずに、複数のEMAを組み合わせたり、他のテクニカル指標と組み合わせたりするなどの工夫は必要です。

長期目線の取引には向いていない

EMAはトレンドをいち早く察知するのに長けているので、スキャルピングに使われることが多いです。
スキャルピングとは、数分以内で取引を完了させる短期取引を指します。

だましが多い分、EMAは長期目線の取引にはあまり向いていません。
長期目線の取引ならEMAではなく、SMAがおすすめです

一方で、トレンドをいち早く察知して、小さな利益を何回も取っていく手法にはEMAが最適です。

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