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海外FXの「追証なし」の意味とは?トレードへの活用法を解説
・海外FXって、追証がないって本当ですか?
・海外FXの追証がないのは、なぜですか?
・追証がなくて、ハイレバレッジだとどのようなメリットがあるのですか?
海外FXの特徴というのは「ハイレバレッジ」ばかりに注目が集まっていますが、実際問題は「ハイレバレッジ」以上に「追証がなくて、ハイレバレッジ」であることが重要なのです。
今回は「海外FXの追証なしの理由」と「追証なし」をどうFXトレードに活用するかについて解説します。
そもそも「追証」とは?
![](https://assets.st-note.com/img/1725241538312-Kr9G56LluJ.png?width=1200)
追証(おいしょう)は「追加証拠金」の略称です。
FX業者が設定した「必要証拠金(証拠金維持率)」を下回った場合に「追加で証拠金を入金しないとポジションを維持できません。」と追加の証拠金の入金を投資家に依頼する仕組みのことを言います。
証拠金維持率 = ( 純資産額 - 注文証拠金 ) / ポジション必要証拠金 × 100
![](https://assets.st-note.com/img/1725186328744-ePgSxe2l1Z.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1725186342847-oaX57iPQJv.png?width=1200)
例を挙げてわかりやすく説明していきますね。
例えば以下のような状況の取引口座があったとします。
追証の証拠金維持率:100%
純資産:80万円
注文証拠金:0円
ポジション証拠金:100万円
この場合の証拠金維持率は次のようになります。
追証の証拠金維持率 = 80万円 / 100万円 × 100 = 80%
この場合、追証レートである証拠金維持率100%を下回っているので、FX会社から「20%分(20万円)の証拠金を追加で入金してください。入金しないと強制ロスカットをします」というメールが届きます。
この場合、3つの選択肢があります。
20万円を入金して、証拠金維持率を100%にする
20万円を決済、ポジション証拠金を80万円にして、証拠金維持率を100%にする
何もしないで強制ロスカットされる
実はこの段階での「追証」であれば、投資家にとってはそれほど大きな問題ではありません。
損失が発生しているポジションの一部を決済すれば証拠金維持率は回復しますから、強制ロスカットを避けることも十分可能です。
本当に怖いのは、強制ロスカットができずにマイナス残高になる状況です。
「追証」が怖いのは、強制ロスカットができずにマイナス残高になる状況!
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強制ロスカットとは、投資家がFX業者の指定する証拠金維持率を割り込んだ場合に、強制的に保有しているポジションを決済することを言います。
証拠金維持率がロスカットラインである50%以下となった場合、全ての未約定注文が取消され、全ての未決済ポジションを自動的に決済(ロスカット)します。
つまり、証拠金維持率が50%を下回ったら、保有しているポジションは自動的に強制決済されてしまうのです。
「損失が膨らんでポジションが強制決済されるだけであれば、仕方ないのでは…?」
と思うかもしれませんが、実はここには罠があります。
重要な点は、証拠金維持率50%で必ずしも強制ロスカットが執行されるわけではないということです。
とくに大きなトピックスのない通常の為替市場であれば「50%以下を下回ったらポジションを決済する」というロスカットレベルの設定であれば、口座残高がマイナスになるシチュエーションはほとんどありません。
しかし、
リーマンショック
東日本大震災
スイスフランショック
などの大きな為替変動が発生する状況下では話が変わってきます。
いくらFX業者が強制ロスカットをしようとしても、FX会社の注文処理能力を超えるほどの為替の急変動が発生した場合、証拠金維持率がマイナスになっている(証拠金がマイナス残高になっている)可能性があるのです。
口座残高がマイナス(ロスカット未収金が発生) = 投資家はFX業者に借金をしている状況を意味します。
このマイナス分は「ロスカット未収金/帳尻不足金」と呼ばれるもので、「追証」として投資家が支払う義務が生じます。これは金融商品取引法で決められているので、金融庁の監督下の国内FX会社を使うのであれば絶対に避けられないリスクの一つです。
もう一度言いますが、日本の国内FX業者を利用している場合は、口座残高がマイナスになったときの「追証」は、投資家の「借金(債務)」になるのです。
「でも、証拠金維持率50%で強制ロスカットなら、そんなにマイナス残高になるケースってないんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
国内FXの追証発生額(ロスカット未収金)
![](https://assets.st-note.com/img/1725239525363-REZmhKDAvw.png)
毎年、これだけの投資家の借金が発生しているということを意味しています。
2011年の追証発生額:1,729,086,000円(約17億) ※東日本大震災発生
2015年の追証発生額:2,907,457,000円(約29億) ※スイスフランショック発生
2016年の追証発生額:459,180,000円(約4.5億) ※英国のEC離脱発生、トランプ大統領就任
特に、一時的に大きなヒゲが発生するフラッシュクラッシュは近年多発しており、相場イベントと違って予測ができない大きなリスクになっています。
■例えばスイスフランショックのときは…
【スイスフランショックとは】
2015年1月15日、SNB(スイス国立銀行)が対ユーロの下限として設定していた1ユーロ1.20スイスフランを撤廃したことをうけて、スイスフランが急騰した事件のこと
2015年1月15日 スイスフランショックでは、個人投資家だけで19億円を超えるロスカット未収金が発生しています。
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追証はFX業者に対する投資家の借金(債務)ですから、1日にして、個人投資家は1人当たり1,670,649円もの借金を背負うことになったということになります。
「追証」のリスクというのは、FX業者が急激な為替変動の発生時に強制ロスカットが追い付かず、投資家の口座残高がマイナス残高になってしまって、投資家が借金を背負うことなのです。
また「追証」による借金リスクというのはレバレッジによって変わります。
レバレッジが高いほど → 借金リスクも大きくなる
レバレッジが低いほど → 借金リスクは小さくなる
「レバレッジが高いほど、借金リスクが増えるのであれば、ハイレバレッジの海外FX業者の方が追証リスクが大きいのでは?」
実はそうではありません。
海外FX業者は、ほとんどの業者が「追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)」を導入しているので、追証による借金リスクはないのです。
海外FX業者は、ほとんどの業者が「追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)」を導入している
![](https://assets.st-note.com/img/1725241657755-3b38sWRyE5.png?width=1200)
海外FX業者のほとんどが、追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)を採用しています。
追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)とは?
投資家の口座残高がマイナス残高になっても、マイナス分はFX業者が負担してくれる(追証による借金がない)サービスのことを言います。
海外FX業者「XM」の場合
海外FX最大手のXMも、ゼロカットシステムを導入しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1725197447656-L3XvtSGw5d.png)
XMTradingでは、お客様のご資金を最優先します。
一方、全てのお客様を対象にマイナス残高リセットが適用されますので、口座残高以上の損失は発生致しません。
■スイスフランショック発生時のXMからのメール
重要なお知らせ: CHFに関する最新情報 大切なお客様、 スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃の決定したことよって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けての暴落の影響は受けていないことをお客様に保証致します。XMは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。 当社は、この度のEURCHF通貨ペアの異例な値動き等の混乱時には、特にお客様に対する当社の忠誠心の現れとして、こちらのマイナス残高の自動的な保護を継続していく所存です。 先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、それらのマイナス残高は既にリセットされています。
このように口座残高がマイナス残高になっても、海外FX業者がマイナス分を負担してくれるのです。
追証による借金リスクは…
国内FX業者:ある
海外FX業者:ない
という点が重要です。
そうすると次のような疑問が湧いてくる方もいると思います。
「なぜ、海外FX業者は“追証ゼロサービス”を提供できて、国内FX業者は“追証ゼロサービス”を提供できないのですか?」
実は海外FXと国内FXでは、注文処理の方式が全く違うことがその理由です。
国内FX業者が採用している注文処理方式:DD(OCN・店頭・相対)取引
海外FX業者が採用している注文処理方式:NDD(STP・ECN)取引
![](https://assets.st-note.com/img/1725197470694-g1LfB3NSy9.png)
国内FX業者は、投資家の注文を「呑む」形の相対取引を採用しているため、マイナス残高になったマイナスの追証分を顧客に請求しなければ、FX業者の損失になってしまうのです。
しかし、海外FX業者は、投資家の注文を100%自動的にインターバンク市場に流すNDD取引を採用しているため「呑み取引」の国内FX業者よりはマイナス残高になりにくいのです。
その分、マイナス残高が発生しても、大きなFX業者の損失にはならないのでサービスとして提供できるということになります。
もし海外FX業者が「ハイレバレッジトレードができる」というメリットだけだったら、それはレバレッジが大きい分、それだけ追証による借金リスクが増大してしまうことを意味します。
しかし…
ハイレバレッジトレードができる
追証による口座のマイナス残高はFX業者の負担で投資家の借金にはならない
という特徴を持っているからこそ、国内FX業者より安心して、なおかつハイレバレッジのトレードが実現できるのです。
FXトレードに限らず、投資で勝つためには「損失を限定すること」が重要です。
損切ラインを設定してFXトレードをする投資家が多いのも「損失を限定したい」からです。
にもかかわらず、国内FX業者を利用している場合には「預託した証拠金以上に損をする(借金が発生する)」リスクを抱えてしまうことになります。
「預託した証拠金以上に損をしない」上に「ハイレバレッジトレードが可能」なことが海外FX業者に人気が集まっている理由なのです。
海外FX会社は「追証なし」を導入するもう一つの理由
これは完全に裏側の話になりますが、顧客にメリットのある「追証なし」を海外FX会社が導入するもう一つの理由があります。
実は、国内に拠点を置いていない海外FX会社は、日本の法律に基づいた手続きを取ることができないため「そもそも利用者から法的にロスカット未収金を回収する手段を持たない」のです。
乱暴な言い方をすると…
「ロスカット未収金が発生してもどうせ回収できないなら、それをサービスにしてしまえ!」
という思惑が海外FX会社にはあるのです。
「追証なし」のトレード活用法
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次に「追証なし」という海外FX最大の武器をどのようにトレードに活かすかを解説します。
①大きな為替変動が見込める時を狙う
指標発表時
世界的な経済ニュースが予定されているとき
月曜日朝の取引開始時
FXトレードでは「このタイミングで為替レートが急変動する可能性が高いが、どちらに動くかはわからない」という状況は少なくありません。
このときに…
証拠金を負けて良い額まで下げておく
どちらに動いても、ポジションを持てるように指値注文を入れておく
という対応をすれば、きれいな為替変動で一方向に動いた場合、ハイレバレッジをかけている分、大きな儲けが期待できます。
指値注文が発動したのちに逆方向に動いてしまった場合、強制ロスカットされるが、それ以上の損失は発生しないことになります。
成功した場合:ハイレバレッジトレードのメリットが最大限に享受される
失敗した場合:損失が証拠金の範囲内に限定される
ですから、ローリスク・ハイリターンのトレードができるのです。
ギャンブルトレードという言い方もされますが、損失が限定されるため、全くギャンブルではなく、確率論での投資になります。
②「両建て」で稼ぐ
「追証なし」を利用すると2社の海外FX業者を利用した両建て戦略も有効になります。
【海外FX業者A社】
追証なし
ハイレバレッジ
【海外FX業者B社】
追証なし
ハイレバレッジ
上記の2社でトレードをするとします。
投資資金は20万円に設定します。
海外FX業者A社:「米ドル/円」のロングポジション:10万円分(10万通貨:レバレッジ100倍)
海外FX業者B社:「米ドル/円」のショートポジション:10万円分(10万通貨:レバレッジ100倍)
上記のポジションを持った状態で、月曜日の「窓開け」を待ちます。
1ドル100.00円 → 101.50円(+150pips)になった場合、
海外FX業者A社:残高10万円 → +15万円分の利益 → 残高25万円
海外FX業者B社:残高10万円 → -15万円分の損失 → 残高-5万円
海外FX業者B社のマイナス残高5万円分は、海外FX業者が負担してくれるので
投資資金:20万円 → 25万円(+5万円)
最終的に5万円の利益が発生したことになります。
海外FX業者をまたいだ両建てを活用する場合も、「追証なし」が重要なポイントになるのです。
③リスクの高い通貨ペアを狙う
「トルコリラ」や「南アフリカランド」など、スワップポイントが高いエマージング通貨でトレードをする場合にも「追証なし」の仕組みが重要になります。
エマージング通貨は、スワップポイントが高い(金利が高い)ということは、それだけ経済的に不安定な状況にあるということを意味しています。
政治的な問題が起これば一夜にして為替レートが急変動するリスクを内在しているのです。
エマージング通貨でトレードをする場合も、追証を回避する海外FX業者が望ましいのです。
追証なし×ハイレバレッジのオススメFX会社は?
![](https://assets.st-note.com/img/1725240950582-SC5uJnbwMT.png?width=1200)
筆者が実際に利用しているオススメの海外FX会社は「BigBoss」と「XM」です。
どちらもゼロカットシステムを導入していますし、競合他社と比べてレバレッジが高く、運営年数も長いため信頼性が高い点が特徴です。
①BigBoss(ビッグボス)
レバレッジ:最大2,222倍
ボーナス:最大200万円
ゼロカット:あり
≫BigBossの公式サイトへ
②XM(エックスエム)
レバレッジ:最大1,000倍
ボーナス:最大136万円
ゼロカット:あり
≫XMの公式サイトへ
ボーナスが充実していて、小さな資金から大きく稼ぐのに最適なFX会社です。ぜひチェックしてみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1725241017902-AFkiD7HkjB.png)
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まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1725241735839-agknqDCfn6.png?width=1200)
追証とは、FX業者が設定した「必要証拠金(証拠金維持率)」を下回った場合に「追加で証拠金を入金しないとポジションを維持できません。」と追加の証拠金の入金を投資家に依頼する仕組みのことです。
しかし、怖いのは「追証」全体のことではなく、FX業者が強制ロスカットをしようとしても、それ以上に為替レートの変動が急で、決済できたときには証拠金維持率がマイナスになっている(証拠金がマイナス残高になっている)状態です。
口座がマイナス残高になる = 投資家が借金を負う
ということを意味しているからです。
追証によるマイナス残高の借金リスクは、レバレッジが高ければ高いほど大きくなってしまいますが、海外FX業者は「追証なし」「追証ゼロシステム」「追証ゼロカットシステム」を採用しています。
海外FX業者を利用すれば、万が一、強制ロスカットができずに口座残高がマイナス残高になっても、マイナス分は海外FX業者が負担してくれるのです。
「損失が証拠金の範囲内に限定できる」
「ハイレバレッジでトレードできる」
という2つのメリットが両立されているからこそ、海外FXの方が稼げる可能性が高くなるのです。
ハイレバレッジトレードは「ハイリスクハイリターン」のイメージがありますが、海外FX業者であれば損失が証拠金の範囲内に限定されるので「ローリスクハイリターン」の投資になるのです。
「追証がない」ことを活用したトレード手法も、いろいろな手法があるので、興味がある方はチャレンジしてみましょう。