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自分のアート作品を売って生活していくということ。マーケティング手法への繋げ方。
私の妻は美大の卒業生です。油絵を専攻していました。
学生時代は、卒業制作で優秀作品に取り上げられるくらいには絵の実力が認められています。
卒業後も油絵の制作を続けています。
私が知っている範囲ですと、美大卒業後は制作を辞めてしまう人が多いように感じます。おそらくは、収入面が不安、制作スペースがない、制作して展示するための時間が確保できない。
こういった理由から継続できなくなった人が多い印象です。
忙しい人向けまとめ
今年の活動は、
個展3回、グループ展2回、画集制作、グッズ製作。
ホームページを開設して、InstagramとTwitterで情報発信。
この活動量でも画家として生計を立てるには収入が不足する。
シェル美の受賞後もこの作家さん活動してるな、って明らかに分かる人は17%しかいない。公募展で受賞しても売れない確率の方が高い。
大事なのは世間の注目を集めた時に自分の作品や世界観を伝えられるメディアを持っているか。
私が面識がない方限定で無料でホームページを作ってみようと思います。
興味ある方はメッセージ下さい。
この記事のコメントでも、ホームページでも、Instagramでも。
2020年のアート活動の総括
私の妻は、会社員として働きながら絵画の制作を続けています。今年は個展を3回、開催することができました。1回の個展では、作品を十数点ほど出品し、その内半数くらいが売れました。グループ展にも2回ほど出展しています。ギャラリー以外にも、カフェや美容室で作品を飾ってもらう機会にも恵まれました。
画集の制作も行っています。プロのカメラマンに撮影してもらい、プロのデザイナーが編集しています。
さらに幸いなことに、初めてグッズ製作をすることもできました。
コンペ、コンテスト、公募に応募はしていますが、グランプリや審査員賞は取れていません。
作品や作家活動を知ってもらうために、ホームページを開設しました。ホームページではプロフィール、制作活動を綴ったブログ、作品集、ネットショップを展開しています。
SNSで制作活動の発信もしています。SNSで広告を出稿して、作品を色んな方々に認知してもらおうという活動もしています。広告といったら、大金を使っているんじゃないか。と思う方がいるかもしれませんが、数千円で広告は出せます。
2020年の活動を総括するとこんな感じです。
では、アートだけで生活できるくらいに収入があったかと聞かれると、
答えはノーです。
しかし、ギャラリーへ支払う展示費用、制作費、画材、デザイン費、運搬費用。これらの支出を賄えるくらいには収入がありました。
マーケティングは今年から取り入れましたが、明らかに大きな前進がありました。効果を最も実感したのは、個展に来場する人数が増えたことです。
以前は、個展を開催して知り合いが来てくれる。開催するギャラリーのお客さんが来てくれる。このくらいでした。
今年は、SNSやホームページで活動を知って、訪問してくれる方が現れました。間口が広くなることは、今後も活動を続ける上で重要です。
この記事を読んでいる方の多くは、アートに興味を持っている方だと思います。美大予備校に通っていたり、美大生だったり、美大卒業生だったり、趣味で制作活動を行っていたり、あるいはプロとして活動している。
視点を少しずらしてみると、ギャラリーで働いている、ギャラリーを運営している、美術館で働いている、アート作品をコレクションしている方も読んでいるかもしれません。
上記で挙げた以外にも様々な関与レベルが想定されますが、
いずれにせよ、アートや美術といったものに興味、関心がある方だと思います。
今回の記事では、近い将来にアート活動で生計を立てようとしている画家がどのような活動をしているのか。その実情をお伝えできればと考えています。
公募展で受賞したら、アーティストとして生活できるようになるのか
この問いに対する答えはノーです。
公募展での受賞はアーティストとして売れ出すきっかけにはなります。
しかしながら、受賞したら売れるわけではありません。
実例としてシェル美術賞の受賞者の例を紹介します。シェル美術賞を例に挙げるのは何かしらの意図があるわけではなく、一番知名度が高いかなと思っただけです。
シェル美術賞では
グランプリ:1名
審査員賞:5名
学生特別賞:2名
オーディエンス賞:0~1名
が毎年選ばれます。
2017年~2020年の4年間に、合計34名の方が選出されています。
選出された34名の活動状況をネットで追跡調査しました。
その内、ネットで活動の情報がまともに出てくるのは6名しかいません。
それなりに活動していたら、本人がネットで情報を出さずとも、
勝手に誰かが記事を書きます。
公募展の受賞後に活躍しているのはたったの17%です。
逆に言うと、83%は受賞後、ほとんど波風が立っていないとも言えます。
あえてきつい言い方をすると、受賞時が活動のピーク。
シェル以外は詳しくは調べていませんが、上野の森も似たような状況でした。
活動状況については、
どこのギャラリーで展示したのか、
ホームページを所有しているか、
TwitterやInstagramのアカウント運用状況。
このあたりの情報をまとめた上で判断しています。
これらは全て公開されている情報ですが、プライバシーの観点から名前を出していいか判断に困ったので、作家名を個別に挙げるのは控えようと思います。
公募展の受賞は1つのきっかけに過ぎない
アート作品で生計を立てようとするなら、確実に長期的な活動を考える必要があります。受賞して一発逆転みたいなものはこの世には存在しないからです。
公募展の受賞後にも精力的に活動している人は、
TwitterやInstagramのフォロワー数が多い傾向にあります。
プロとして生計を立てるつもりがあるなら、フォロワーが少なくとも1000人は欲しいです。
制作活動をやっているけど、SNSを使っていない。
そんな人はInstagramから始めるといいと思います。
SNSのプロフィールには、作家名を入れて下さい。
受賞して世間に名が知れるようになると、一定数の人は受賞者の活動を検索します。Googleで検索する場合もありますし、SNSで検索することもあるでしょう。
その際にSNSのプロフィールに作家名を入れておくと、
Google検索時に上位表示される確率が上がります。
SNS内でアカウント検索やキーワード検索される場合も同様です。
ホームページで上位表示を狙うと結構な期間が必要になるので、最初に手を出すのはお勧めしません。
私の妻の場合、Google検索で1ページ目に表示されるまでページ開設から6か月かかりました。6か月は相当早い方です。SEO対策を計画立ててやりました。
作家として活動する場合、一番広まってほしいのは作家名です。
実際に最も人の目に触れる機会が多いのも作家名だと思います。
ここでの狙いは、
作家名で検索する
→作家のSNSアカウントが見つかる
→SNSの投稿を見る
→フォロワーになる
→プロフィールからホームページにアクセスする
この流れを作ることです。
この流れを作ることができれば、
あとはどうやって最初のきっかけを起こすか。
ここに注力すればいいだけです。
公募展での受賞にこだわる必要もありません。
フォロワー数が一定以上いれば、
個展を開いたときに、お客さんが来てくれるかどうか
心配する必要もなくなります。
ここで大事なのは、
アート作品が売れるかどうかではなく、
お客さんが来てくれるかどうかです。
ここでようやくマーケティングの出番です。
ここ最近は、週末にはギャラリーを巡って、作家の個展を見たり、
妻の展示に顔を出して、作家活動しているお客さんとこの記事に挙げているような話をしています。
SNSの運用方法や、
ホームページの制作方法について、
相談を受ける機会が増えてきました。
知り合いの作家のホームページは何個か作りましたが、
今後活動のためにデータ取りをしようと考えています。
具体的には、面識がない作家の方の
ホームページ作成、SNS運用方法アドバイスを始めたいと思っています。
しばらくはテストする期間にするので無料でやろうと思ってます。
興味ある方は以下でメッセージ下さい。
ここでアクションを起こすかどうかは、
あなた次第です。