人材紹介会社に転職する理由は何か? 業界経験者編
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
前回のnoteでは、人材業界未経験の方がどういう理由で人材紹介会社へ転職をするのか、という点をまとめました。詳細は下記をご覧ください。
今回は「人材紹介会社に転職する理由」の第2弾として業界経験者編をお届けします。人材紹介の経験のある方が同業に転職する理由について見ていきたいと思います。(年収を上げたいというケースは当然とも言える理由なのでここでは取り上げません)
働き方を変えたい
まず最初は「働き方を変えたい」という理由です。
この働き方については以前は、リモートワークの普及に伴い、出社ベースからリモートワークができる企業へというのが一般的には多いケースでした。特に、小さなお子様がいる方にとってはリモートワークができる企業というのはとても魅力的だと言えます。
ただ、最近はこの逆のケースも増えてきている印象があります。つまり、自由な働き方を求めてリモートワークメインの企業へ転職したものの、ほとんど同僚の社員や上司とのコミュニケーションがなく、ほぼ個人事業主みたいな状態になっている点を改善するためにある程度出社できる企業に転職をするというケースです。
いずれにしても人材紹介経験者が同業他社へ転職する理由としてこのような働き方を変えたいという理由はとても多いです。
領域を広げたい
続いては「領域を広げたい」という理由です。これには二つあります。一つ目は、よりハイキャリアやエグゼクティブの領域を目指しての転職です。例えば、今までは20代や30代という若手人材を担当していた、あるいは年収で400万円から600万円の範囲の求職者を担当していたという方が年収600万円以上とか部長以上のポジションなどのよりハイクラスあるいは役員以上のようなエグゼクティブクラスを担当できる企業へ転職をするという場合が該当します。
二つ目は、より広範囲に渡って領域を担当していくというケースです。これは今まである程度大きな企業や組織に所属していた方に多いのですが、担当する企業や職種がかなり細分化されており、求職者に対しても限られた範囲での提案しかできなくなっているような状況にある方がもっと広範囲に渡って企業や職種を担当でき、求職者への提案の幅を広げられる会社を目指して転職する場合が該当します。
(もちろん大手企業にとっても会社や組織の方針としては求職者に対して漏れなく幅広い提案をしていくことを掲げていますが、部門を超えて(=担当業界を超えて)企業の提案をしていくことは特に両面型の体制をとっている企業では余程納得感のある仕組みや評価制度がないと実際は機能していないことが多いと思われます)
逆に言えば大手企業からベンチャー・スタートアップへの転職を考えている多くのケースでこの理由が当てはまります。
役割を変えたい
最後は自分の「役割を変えたい」という理由です。人材紹介コンサルタントの仕事はプレイヤーとして働いていく道とマネジメントへ進んでいく道と大きく二つに分かれます。もちろん、これは役割の違いであるのでそこに上下がある訳ではありません。(実際、多くの企業では例えばプリンシパルクラスのコンサルタントとマネジメントを同程度の給与に設定をしていることが多く、またプレイヤーの方が年収が高いというケースも珍しくありません)
そのような中で今までプレイヤーだった人がマネジメントを目指しての転職、またはその逆にマネジメントを担っていた人が新たな職場ではプレイヤーとして働いていきたいというようなケースが実は結構あります。このような役割の変更はもちろん転職をしなくても実現が可能なケースもありますが、それが様々な理由で現職では難しい(又はやりづらい)というような部分があり、転職の動機になることも多いです。
大事なのは成果の再現性
以上、人材紹介経験者の方が人材紹介会社へ転職する理由について見てきました。これらはどれも同業への転職を考える際に一つの動機づけになる要素かと思います。
しかし、同業へ転職する際に一番考えなければいけないことは「成果の再現性」です。具体的に言えば、新たな職場において現職と同等以上の成果が出せる自信と根拠があるか、ということです。
例えば転職したら今まで使っていたスカウトサイトのスコアがリセットされたり、当たり前のように求職者の流入(=HPからの転職相談の申し込み)があった環境からそれが全くなくなるというような状況の変化が起こります。あるいはアシスタントなどに細かい仕事を頼んでいた人が全てを自分1人でやらなくてはならず、このような事務的な仕事に思いの外、時間が取られるというような事態に陥るなんてこともよくあるケースです。
実はこのような点は意外と盲点になっている人が多いので、今までの環境を当たり前と考えないことがとても重要です。転職すれば当然ですが、同じ仕事をするにしても違う環境や風土で行っていきます。
大事なことはこの一見当たり前のことを踏まえた上で今までと同じように成果を出せるのか?という部分を冷静に自己分析をしておくことです。
加えて、そのようなスキルを発揮できるだけの十分なアセット(=求人や求職者のネットワークなど)が転職先にあるのかどうか、という点は十分に確認の上、転職を決断していくことが今後は益々重要になってくると思います。
是非、同業への転職を考えている人材紹介経験者の方はこの点を参考にしていただければと思います。弊社では、面談にてその点をより詳細にお伝えさせて頂いております。
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