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転職潜在層が増えている?
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
弊社は人材紹介業界を中心にした転職エージェントですが、最近の弊社で面談する方を見てみると必ずしも転職を前提にした方だけではなく、「今はすぐに転職を考えていない方」と面談をする機会がとても増えてきています。
直近数ヶ月の弊社でのケースを振り返ってみても、概ね面談者の約3割の方がこのようないわゆる転職潜在層の方との面談となっています。
そこで今回はこの「転職潜在層が増えている?」という点についてみていきたいと思います。
TVCMの影響
まず最初に転職潜在層が増えている要因として考えられるのは転職サイトのTVCMの影響が大きいと思います。特に、ビズリーチやリクルートなどの大手企業は今や、毎日のようにTVCMを流しています。
そこでのメッセージとしては「まずは登録を」ということです。
特に、ビズリーチの「登録するだけで驚きのスカウトがくる!」というキャッチフレーズは有名で一度は耳にしたことがあるかと思います。
このようなTVCMを見たことで今すぐには転職を考えていない方でもまずは登録してみようという流れになり、その結果、転職潜在層が増えてきたということはほぼ間違いがないことだと思います。
ビジネス系SNSの台頭
続いては、ビジネス系SNSの台頭です。LinkedInやYOUTRUSTといったビジネス系SNSの台頭により、転職サイトへの登録とはまた別の形で企業と接点を持つことが可能となりました。
特に、LinkedInは全世界で10億人が利用しているビジネス系SNSですが、先日、日本でも利用ユーザー数が400万人を突破するなど今、急激に利用者が増えています。
これらのSNS は、ビズリーチのような転職サイトではありませんのでユーザーの方は必ずしも転職をすることを前提に利用している訳ではありません。ただ、実名登録かつ詳細な経歴などを掲載できるのでSNS上の繋がりを通してビジネスの関係が深まったり、ネットワークが広がっていく過程で結果的に転職に繋がっていくというケースが多いと思います。
つまりこれらのビジネス系SNSでは、転職を前提にしていない緩やかな繋がりを構築していく中でお互いが有益な情報に触れ、タイミングとニーズが合えば結果的に転職するという方向に動いていくということです。
このようなSNSの利用者は当然、転職の潜在層がメインとなります。
カジュアル面談の一般化
最後はカジュアル面談の一般化です。従来の転職活動においては応募する企業に対しては少なくとも条件的に折り合えば、転職することを前提に選考を受けていくのが普通でしたが、今や転職することが前提ではないカジュアル面談を実施する企業が増えてきています。
カジュアル面談は面接とは違って、選考要素を含まないのが前提で情報交換や求職者に対する魅力づけを行う時などに実施します。詳細は下記をご覧ください。
このようなカジュアル面談が一般化したことにより、求職者側も必ずしも転職を考えていない段階から情報収集ができるようになってきたことも転職潜在層が増えてきた要因と言えると思います。
優秀人材は直ぐには動かない?
以上、ここまで転職の潜在層が増えてきた要因についてみてきました。逆に言えばこれからの転職市場においては、今すぐに転職を考えている求職者だけではなく、転職潜在層も含めて人材にリーチしていくという考え方をすることが企業にとっても我々、人材紹介会社にとっても益々大事になってくると思います。
従来であれば、ヘッドハンティング会社などの限られた企業が行なっていた「リテーナーサーチ」に近い世界が通常の登録型の人材紹介の仕事にも広がってきているとも言えます。
(注)リテーナーサーチ:人材サーチの前に着手金をいただく方式。採用難易度が高いポジションや経営者や役員などのエグゼクティブの採用をする際に利用され、転職サイトにはいないような人材に対してサーチをしていくのが特徴。
先日、弊社の取引先のエグゼクティブサーチファームの社長と話した際に優秀な人材を採用するために1回や2回ではなく、継続的にコミュニケーションを取ることを意識されており、実際に1年以上に渡ってアプローチをし続けた結果、入社された社員がいるというお話を伺いました。
この社長は、まさに優秀人材は直ぐには動かないということを理解されており、だからこそ然るべきタイミングが来るまでアプローチを止めなかったのです。
弊社、カタリストエージェントとして
弊社、カタリストエージェントとしても「優秀人材は直ぐには動かない」という考え方のもと冒頭の例のように転職潜在層の方との面談も快くお受けしております。
弊社では、単なる転職のための求人のご紹介のみならず、キャリアの壁打ちやお互いの情報交換、場合によっては起業の相談などもお受けしております。(もちろん全て無料です)
そのような情報提供をさせていただくことで少しでもその方のお役に立てればと思っております。
人材紹介の仕事はつまるところ人と人とのつながりで生まれるビジネスだと思っています。この仕事を続けている以上、単なるビジネスライクな関係だけではなく、「ご縁」を大切に出来たらと考えております。
転職・採用のご相談はお気軽に弊社までお問い合わせください。
今すぐの転職相談ではなく、情報交換なども承っております。