両面型の二つのタイプ 企業起点か? 求職者起点か? 求職者起点編
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
前回のnote記事では人材紹介コンサルタントの中で両面型を取り上げ、中でも企業起点の両面型の特徴について見てきました。詳細は下記をご確認ください。
今回はもう一つの両面型のタイプである求職者起点について見ていきたいと思います。
求職者起点の両面型とは?
まず最初に求職者起点の両面型についてですが、これは企業起点の両面型が企業側にオーナーシップを持たせ、担当企業の求人の充足をミッションとする場合を指したのに対して、求職者側にオーナーシップを認め、求職者担当制をとっている場合が該当します。
具体的には、コンサルタントが面談した求職者については会社の取引先であればどこでも提案が可能である場合を指します。企業担当制と違って、求職者の志向に応じて、幅広い業界や企業を提案できるのが特徴です。
求職者起点の両面型のメリットは何か?
それではこのような求職者起点の両面型のメリット何なのでしょうか?それは先にも述べた通り、求職者に対して幅広く求人をご紹介できるということです。企業担当制ではないので会社が取引している企業であれば、求職者の希望や志向に合わせて様々な企業の求人を提案できるというのが大きなメリットです。
企業起点の両面型が一つの企業の求人に対して深く情報提供をしていくのに対して、求職者起点の両面型では幅広く案件を紹介していくことで求職者のニーズを満たしていくということが言えると思います。
求職者起点の両面型のデメリットは何か?
続いては求職者起点の両面型のデメリットについてですが、まず一つ目はあまりよく知らない企業や求人について提案をしていくことになる場合があるということです。
会社の規模にもよりますが、会社が保有している求人のどれでも提案可能と言っても中々全ての求人を把握しておくのは難しいですし、実際に企業の担当者などの顔が見えない中で提案を進めていくこともあり得ます。つまり、単なる仕事内容や年収などの表層的な条件マッチングになりかねないので注意が必要です。
二つ目は、企業側に明確に体制について説明をしておかないと企業から見て誰が担当なのかが分からず、混乱が生じかねないということが挙げられます。企業によっては複数の担当者がつくことがNGの場合もありますし、仮にOKであっても複数の担当者で情報共有が図れており、同一のレベルでコミュニケーションが取れているということが大前提となります。
これは企業起点の両面型が求職者に幅広い提案を行おうとした場合、それぞれの案件ごとに担当が別になるため、複数のコンサルタントが窓口になってしまうのと同じです。
転職する際に注意したいこと
以上、前回と今回の2回にわたって、両面型の人材紹介コンサルタントにおける「企業起点」と「求職者起点」の二つのパターンについて見てきました。同じ両面型の形態を取りながらもどちらに起点をおいているかでコンサルタントとしての動き方が大きく異なるということがご理解いただけたのではないでしょうか?
ここで重要なのは、企業起点と求職者起点のどちらがいいとか悪いということではなく、どのような考え方を軸に人材紹介コンサルタントをしていきたいのか、という点を明確にしておくということです。自身の強みや活かせる経験(例えば法人営業経験とか個人営業経験など)、あるいは志向性などと一致していないと転職後にギャップが生じてしまうことがあります。
また、実際には前回と今回で述べたように明確にどちらかに分かれていないケースもあります。例えば特定企業のみ企業起点を採用していたり、1年や半年などの期間を区切って企業や求職者にオーナーシップの権利を与えるなどのように各企業ごとに詳細のルールは異なるケースがありますので転職する際はよく確認をしておくことが必要です。
弊社、カタリストエージェントとして
弊社、カタリストエージェントは人材業界を中心に人材紹介事業をしておりますので多くの両面型の形態を採用している人材紹介会社とお取引がございます。ご面談ではご希望などを伺うことはもちろんですが、各企業ごとの違いや特徴などについても詳細にお伝えさせていただきますのでご志向に応じて求人をご検討いただけるのではないかと思います。
人材業界出身者の方であっても意外と他社のコンサルタントとしての細かい動き方や評価制度、それに伴う年収体系などは分からないことが多いです。是非、お気軽にご相談ください。
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