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自分のリファレンスを意識しよう!

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
弊社は人材業界を中心に人材紹介事業をしておりますが、最近、ベンチャー企業などを中心に選考においてリファレンスチェックを導入する企業がとても増えている印象です。そこで今回はこのリファレンスについて取り上げたいと思います。


リファレンスチェックとは?

まず最初にリファレンスチェックという言葉の定義からですが、直訳すると身元照会(Reference Check)という意味になります。採用の場面では、企業が応募者や内定予定者に対して、履歴書や面接では確認できないような内容を調べるために行われる一連のプロセスを意味しています。

具体的には、前職や前々職の上司や同僚などに聞くのが基本で、今までの職場での勤務態度がどうであったか、仕事への取り組みや実績がどんな様子だったかなどを確認するというのが一般的です。

このリファレンスチェックは従来は外資系企業で行われることが多かったのですが、最近では冒頭のようにベンチャー企業などでも導入する会社が増えてきています。

以前、「リファレンスチェック」についてはその目的や流れ、弊社のスタンスなどをまとめたnote記事がありますのでご参考になさってください。

リファレンスチェックに対する様々な対応

今回はリファレンスチェックそのものというよりは、それに対する様々な対応についてみていきたいと思います。具体的には、リファレンスチェックを求められた際の求職者の対応の違いについてです。

まず最初はリファレンスチェックにかなりの抵抗感を感じるタイプの求職者です。通常、リファレンスチェックは求職者ご本人より上司や同僚を指名してもらい、その方に対応していただく形となりますのでご本人にある程度、裁量権があるのが一般的です。

ところが、例えば前職の会社の上司や同僚とはもう何年も連絡をしていないので今更コンタクトしづらい、あるいはそのように協力してくれる人に心当たりがない、等とおっしゃり、リファレンスチェックは難しい(又はやりたくない)という方が一定数います。

もちろん、実際にそのような困難なケースはあるかと思いますが、一方で最初から拒否反応を示されると逆に選考中の企業からは「今までの会社では上司や同僚と何かあったんですか?」と不安視されてしまうリスクがある点には注意が必要です。

続いてはこれとは逆にリファレンスチェックに全く抵抗感なく応じていただけるタイプの求職者です。こちらは外資系企業の出身者が比較的多いのですが今までもリファレンスチェックを行った経験があり、慣れているというケースや日系企業出身者でも退職後も前職の上司や同僚等と良好な関係を築いているので問題なく応じて頂けるケースなどが該当します。

こちらのケースではむしろ自分の経歴を補完する形でリファレンスチェックを求職者が主体となって行っているという点がポイントです。

将来のリファレンスチェックに備えておく

以上、リファレンスチェックに対する対応の違いを見てきましたが、冒頭でも述べたように今後、企業が選考においてリファレンスチェックを導入するケースが増えていくことを考えれば当然、後者のような対応を目指したいものです。

そのためには普段から自分がリファレンスチェックをされた場合を想定して上司や同僚としっかりと関係性を築いておくことがとても大事になってくると思います。

いざという時に以前の上司や同僚にリファレンスチェックをお願いできるような関係性を築いておくことはもちろん、実際にリファレンスチェックにおいて自分のことをしっかりアピールしてもらうということは一朝一夕でできるものではありません。日々の業務に対する成果や取り組み姿勢などから少しずつ信頼を得ていく性質のものです。

だからこそ今は転職を考えていない人にとっても将来を見据えて長期的な視点で対応しておくべきことだと思います。

自分のリファレンスを意識しよう!

実は中途採用の場面ではリファレンスチェックという形式を取らなくても実際はかなりそれに近い形で選考が進められることがよくあります。

例えば人材の流動化が激しい人材紹介業界では、過去の上司や同僚が同業に転職しているケースがとても多く、選考を受けている企業に知り合いがいるということはよく起こります。その場合、ほとんどのケースにおいて企業側は事前にリファレンスチェックと同様の確認をしています。

そのため、選考において既に入社している人からいい評判を聞いているなどの確認ができればそれだけで面接で有利になったりするケースも実際にはあります。(もちろん、その逆のケースもあります)

以上のように考えるとやはり、普段から自分の評判については常に意識をしておくということが(将来)転職をする際にも生きてくると思います。

人材紹介の業界は、意外と狭いものです。その意味で評判は良くても悪くても直ぐに伝播します。転職は単なるスキルや経験のみが評価される訳ではありません。こうした目に見えない部分も疎かにしないことが転職で成功する秘訣の一つです。

転職・採用についての相談はお気軽に弊社までお問い合わせください。



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