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カウンセリングで対話を円滑に進める方法

カウンセリングでは、相談者がかかえている問題や
悩みを相談者とカウンセラーとで検討して、
悩みの根本原因を探していきます。
その中で、対話が円滑に進まないこともあります。

1.カウンセラー=質問する人という流れになってしまう

質問をしながら話をきいているうちに、
一問一答のように、カウンセラーは質問する人、
相談者は答える人になっていることがあります。

そして、カウンセラーも相談者も
一問一答をテンポよくすすめようと
してしまうことがあります。

この場合、悩みの根本原因を探る目的ではなく、
質問すること、答えることが目的に
なってしまいがちです。

質問と答えのみに集中すると、
言葉の裏側にある感情によりそうことなく、
顕在意識から発せられた表面的な内容だけにフォーカス
してしまいます。

言葉を味わうこともなく、
悩みの根本原因に気づきにくいのです。

別の質問を作るのではなく、
相談者の答えから次の会話の流れを作るようにすると、
一問一答の流れから抜け出せます。

2.会話が続かない

「今日はどのようなご相談ですか?」
そうきいても、
「特に話すことはありません」と言われることもあります。

カウンセリングを申し込んだけれど
いざ話そうとすると何を話したらいいのか
わからなくなってしまうのです。

このような場合に有効なのは事前アンケート。

アンケートに向き合っている時は、
比較的リラックスした状態で悩みのことを
書けます。

事前アンケートにお答えいただくことで、
どのようなことに悩んでいるのか整理できてきます。
カウンセラーとしても事前に悩みの概要を把握できます。

「特に話すことはありません」と言われて
会話が進まないということがなくなります。

また、カウンセリングをしていて、
会話がぶつ切り状態になることもあります。
これは、最初に質問を考えておいた場合に多いです。

あれとこれを聞こう、と質問ありきで進めてしまうため、
話の流れを無視して質問してしまうのです。

事前に用意しておいた質問を聞き終わったら、
会話が途切れてしまいます。

アンケートに基づいた質問をして、
答えがかえってきたら、
その言葉を受けた形で進めていく。

今きいたこの部分がわからないから
もっと教えてくださいという流れで
少しずつ悩みの全体像を明確にして、
その感情をきいていく。

このようにすると、会話が途切れずに
悩みの全体像をつかみ、
その裏にある価値観に気づく流れが作れます。

3.相談者が一方的にしゃべっている

カウンセリングを始めたら、
壊れた蛇口のように言葉があふれだし、
相談者が一方的に話していることもあります。

まずは、話を傾聴し、相談者の息継ぎのタイミングで、
要約や伝え返しをします。

一方的に話している時は、
悩んでいることの状況だったり、
悩みの対象になっている人の描写だったりします。

その言葉の裏にある感情を聞きながら、
話の方向を起きている現象だけではなく、
感情やその感情を作り出した価値観の方に
話の方向が向くようにしていきましょう。

相談者は、とにかく話さなければいけないから
話している場合もあります。
まずはしっかり聞いて、
少しずつ間をとっていくと、
カウンセラーと相談者とで、一緒に根本原因を
探していけることでしょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考文献(P153)


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