コンサルファームにあるワンプール制とは?簡単に解説します!
ベイカレントコンサルティングが採用している「ワンプール制」について今回は解説します。
コンサルティングファームを選考するために判断材料としていただければ幸いです。
アクセンチュアやBIG4についても少し触れます。
ワンプール制とは
ワンプール制とは
ワンプール制とは、アナリストからパートナーまで全てのコンサルタントが同じ部門に所属する制度。
※引用:https://diamond.jp/articles/-/263689
全コンサルタントが同じ部門!ベイカレントが「ワンプール制」を採る理由
要するにコンサルタント全員が同じ部署に配属されるイメージです。
よくあるコンサルティングファームのインダストリー別組織がないのです。
イメージしやすいようアクセンチュアやBIG4の配属方法を触れてからワンプール制の配属方法を紹介します。
アクセンチュアやBIG4の配属は上記のように「ソリューション×インダストリー」で決まります。※組織によっては異なる
上記は業務コンサルタントとして金融インダストリーに配属された例になります。
一方、ワンプール制では、
ソリューションカット、インダストリーカットがなく全員が同組織(コンサルティング本部)に配属されます。
コンサルが1000人いれば1000人が同じ部署に所属していることになります。
次にワンプール制がイメージできたところで、メリット、デメリットを見ていきたいと思います。
ワンプール制のメリット・デメリット
ワンプールのメリットは2つありまして「様々な案件の経験ができる」点と「インダストリーやソリューションに左右されないポータブルスキルが身に付けられる」点になります。
「様々な案件の経験ができる」点は、最初のアサインは業務コンサルとしてアサインされ、次のアサインはITコンサルとしてアサインされるようなイメージです。運が良ければ戦略的案件にも・・・
「インダストリーやソリューションに左右されないポータブルスキルが身に付けられる」点は、特にインダストリー(業界)を跨いでも有効なPMOスキルなどのマネジメントスキルを身に付けることができます。
続いてデメリットです。
デメリットあ3点あります。
・専門性を高めることができない
・プロジェクトが変わればメンバー、上司が変わる
・机上にある案件から選択する必要がある
「専門性を高めることができない」点は、1つのインダストリーやソリューションに留まることができないため、専門性を高めることができない可能性が高いです。
「プロジェクトが変わればメンバー上司が変わる」点は、すべてのコンサルタントが同じ部署にいるので、その全員を組み合わせてアサインが決まります。そのため、同じメンバーや上司に当たることは少ないようです。
「机上にある案件から選択する必要がある」点は、営業が取得した案件の中からアサイン先が決まります。もし自分が戦略的案件を希望していたとしても、「PMO案件」しかなければPMO案件にアサインされます。
ベイカレントの口コミを見ると希望通りのアサインがされない点が多く指摘されていました。
チーム制ではないため、若手でも1人で案件参画することも多いようです。
メリットに書いたのは建前上のメリットです。
営業が案件を取得しているファームについては、経営上都合がいい制度にも思えます。
最後に「ワンプール制」のコンサルティングファームを紹介します。
ワンプール制のコンサルティングファーム
・ベイカレント・コンサルティング
ワンプール制といったらこの会社
ワンプール制の生みの親
ワンプール制のベンチャーコンサル
・ライズ・コンサルティング・グループ
・ビジョン・コンサルティング
・ノースサンド
・Dirbato
・Regrit Partners
・ストラテジーテックコンサルティング
おそらくまだあると思うし、これからも増えるかと思います。
まとめ
今回はワンプール制について解説しました。
コンサルティングファーム選ぶ上での判断材料にしていただければと思います。
参考書籍
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