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「恋する不確実性<アンサータンティ>」第3話

■第三話 本多は彩花に微笑みかけた。 本多「とりあえずうちおいで」 彩花に向かって手を差し伸べる本多。 見知らぬ男性からの声掛けに、どう答えるべきか迷う彩花。 彩花「……っ」 本多「うち、喫茶店なんだ。あったかいコーヒーでも飲めば、何かいい考えが浮かぶかもしれないよ」 柔らかな本多の雰囲気に、張りつめていた気持ちがほどけていく彩花。 本多の手に、自分の手を重ねていた。 //時間経過 ○喫茶店「perch」 本多は彩花を「perch」と書かれた、小鳥が止まった図柄

    • 「恋する不確実性<アンサータンティ>」第2話

      ■第二話 次郎太「このままいけば、世界は第三次大戦に突入する!!」 彩花「へ!? 何言って―――」 次郎太「『Vony』はわかるな? 『Air』を開発した、あの『Vony innovation』だ」 彩花、戸惑いつつ頷く。 彩花「わかるけど……。」 Airは、帰り道彩花らの横を通り抜けていった車だ。 いまや街中でAirを見ないことなどないというくらい、世の中に広く普及している。 次郎太「『Air』は世界初の浮遊自動車として世界に普及し、『Vony innovatio

      • 「恋する不確実性<アンサータンティ>」第1話

        ■あらすじ   花の女子大生、高城彩花は変わり者の研究者である祖父の手伝いで浪費した青春を取り戻そうと奮闘する日々を送っていた。 そんな中、久しぶりに祖父の工房を訪れたところ、祖父から「このままでは未来で第三次世界大戦が起きる」「死ぬ運命の『加治谷修一』を探せ」と言われ、タイムマシンで過去に送られる。 勝手の分からない昭和の街に放り出されて途方に暮れてしまう彩花。 そこへ、カフェのマスター・本多が声をかける。 本多の厚意によってカフェで働くことになった彩花だが、そこに訪れた

      • 「恋する不確実性<アンサータンティ>」第3話

      • 「恋する不確実性<アンサータンティ>」第2話

      • 「恋する不確実性<アンサータンティ>」第1話