大人へ絵本memo ~大人同士、これでよろしく~

とってもインパクトのある竹内通雅さまの画です。


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『あいたくなっちまったよ』
きむらゆういち(作)
竹内通雅(画)
2017年 ポプラ社

情けないお父さんが余裕を装っている姿が出てきます。それを見たネコはぐっときてねずみに同士を感じます。ネコの格好良さを際立たせている濃すぎるくらいのラインと、情けないお父さんの手の震えが伝わってくるライン。

見つめてしまいます。


この絵本を、もしもいきなり読み聞かせをするなら

感想は聞かない方が良い

(どんな絵本でも感想は聞かない方が良いのですが)

ただだまって、お父さんの顔を眺めて

また絵本に視線を落とすかもしれない。


そんなときに子どもは

ねずみか

ねこか

パパはどっちだ?と考えているかも。


いえいえ

そんな

実際の暮らしと重ね合わせるなんてナンセンスなことは・・・

大人しかしない?


おとうさんになったらきっと

ネコのように振る舞うのかな

けれど心の中は

ねずみのお父さんのような想いでいっぱい?


不安や恐れがありながら

子育てしていると思ったときに

読んだらほっこり

気負った力が抜けるかも。


ネコだって強いだけじゃない。

同じだから

ねずみの気持ちがわかったんだよね。

父になるってそういうことか・・・


深読みしすぎて😭



読んでみましょう




なんと




見ることが出来るそうです!出版社さまありがとうございます!
さあ、子どもになって↓👀

しかも作者のきむらゆういちさんが自ら朗読されています。こんな風に読んで頂けるのってすごいこと(感激!)




読み終わり・・・

パパは強い人に助けられてきたねずみだよって打ち明けようか

それとも

仲良くなったパパ友に見せて

こんな関係でよろしくって言いましょうか。




追伸
↑↑上の動画がどうしてすごいかっていうと、
①大概の絵本は全部を読んで見ることは出来ません。
②しかも作者が読んでくれるなんて!

~~谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」~~
ご本人が朗読している動画をみたことがあります。それ以来の驚きでした。

音楽は、テレビやラジオで聴いてみてステキだと思うから買います。
(今は更に解放されて難しい面もあるかと思いますが)

でも

絵本は中を見られない。

立ち読みさせてくれる本屋さんもたくさんありますけれど、もっと前は一冊ずつにラップみたいな透明の物に包まれていたこともあったな。大切な売り物だからそうしたい本屋さんの気持ち、わかります。

だけれど私は読まないで絵本を買ったことがないです。冒険して買おうと思えるほど安い買い物じゃないのです。(;_:)

絵本。それは家で子どもと一緒に成長を見守ってくれる存在。或いは大人の美術品として、ずっとそばに置いておきたくなるもの。一回読めば良いような本ではなくて繰り返し読みたいのが良い絵本です。だから出版社様は積極的に内容を公表して、選びやすくして頂けたら嬉しいなあ。

ロングセラーはもちろんですが、新しく出版される良本を家庭に送り届けるためにも、たくさんのお話を買う前に読ませていただきたい。

どうしたら出来るのだろう。

誰でも読んで良いわけではなくて、出版元だけが公式ページで発表するような仕組みに出来ないのでしょうか。子どもに見せる目的ではなくて、大人が選書に使い、良いなと思ったら実物を買うような、大人向けの動画ページで良いと思います。

あっ!
それかいっそのこと朗読大会開いてくれちゃう?この絵本は動画で読んで良いです!って言ってくれたら喜んで朗読しちゃうな(*^_^*)

そうすれば本屋さんの本が傷むことも減るでしょうね。



・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・
「きむらゆういちさん」は『あらしのよるに』の作家さん。 
たくさん出されている本の中で読み聞かせるなら例えばこちら。

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『どうする どうする あなのなか』 
きむら ゆういち (著) 高畠 純 (イラスト)
2008年 福音館

こちらもやっぱり食べたいネコと食べられたくないネズミが出てくるお話です(笑)穴に落ちてしまってみんなで脱出方法を考えているうちに・・・



画を描いている竹内通雅さんも面白い絵本がたくさんあります。迫力のあるタッチの時が好きです。おすすめは

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『月夜のでんしんばしら 』
宮沢 賢治 (著) 竹内 通雅 (画)
2009年 ミキハウス

ドッテテドッテテ、ドッテテドのセリフが有名な宮沢賢治の作品です。

1921年頃に書かれた電信柱を軍隊になぞらえて行進させているらしい風景。良くわからない時代の気味の悪さを、絵画を通して詠む。すると宮沢賢治の文章がちゃんと受け取れるので、絵本はなんてすてきと思います。



同じく1900年代前半に書かれただろう小川未明の作品にも電信柱が出てくるので面白いと思って並べます。

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『電信柱と妙な男』 
小川 未明 (著) 石井 聖岳 (イラスト)
2004年 架空社


夜道を歩く人は少なかっただろうから、その頃の子どもが読めば電信柱が歩くこともあるのだろうかと信じてしまいそうでもある。それは当時としては怪談と同じような風景に違いない。

今の時代なら?子どもが真っ向から「ありえない~」と打ち消しそうなので、怪談にはならないかな。電信柱が元いた場所に戻れなくなり、朝には立ち尽くす姿はシュールで、文体の面白さを大人として味わいました。


長文ご覧いただきましてありがとうございます。

いつもたくさんの記事を楽しませて頂いています。
みなさん本当にすごいなあ~っ!と、脳みそが喜んでいます(*^_^*)





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