古第三紀の神戸には,白亜紀初期型angiospermsがどれだけ残っていたか❶
渡邊 嵩大 (2021)
古第三紀型のタクサ=古期型新生代タクサ
中新世以降のタクサ=新期型新生代タクサ
というのは,専門家の間では言われてきた.
これの分岐となるのは,おそらく相浦タイプフロラであろう.
相浦タイプフロラは,中期~後期漸新世のフロラだとされている.要するに絶対年代値による定義で,時代がさかのぼったのである.これより古いのは,若松沢フロラと神戸フロラだといわれてきたが,これらは,さらに時代が始新世後期までさかのぼった.とするならば,若松沢と神戸,と,相浦タイプをつなぐのは,おそらく,大坊フロラあたりになるだろう.これらは,神戸フロラと相浦タイプをつなぐ構成をしているかもしれない.
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