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ハイビスカスを鹿沼土ほぼ100%で育てる!
ハイビスカスを鹿沼土ほぼ100%で育てました.すると,定説とは異なり,意外なことに,かなりうまくいっている点があったので,これをまとめたいと思います.いわば備忘録を込めてです.
2024年6月,一度に6個の花が咲いた’イエローユカリン’
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ハイビスカスのイエローユカリン(オールドタイプ?)の4年目の越冬鉢植えの株が今年の6月14日に6個の豪華な花を咲かせていました.
また,うちで育てたハイビスカスは,葉つきもよく,成長のスピードも速いです.
この育てたコツは,主に2つあり,
1つは,ほぼ鹿沼土100%で育てていることです.
また,大量に水をやることです.
なぜ,ハイビスカスに鹿沼土!??
ハイビスカスには,用土が,赤玉土と鹿沼土と,腐葉土を,それぞれ,5:3:2とかの比率とかで書いていますが,
僕の思う,熱帯園芸には,2種類あって,主に,腐葉土系で育つもの,そして,鹿沼系で育つもの,として分けて考えています.
そもそも赤玉土を使わない,理由とは?
そもそも,僕は,赤玉土を用土として,使いません.
なぜならば,赤玉土は,水を多く与えると,固結して,粘土状になって
水はけが悪くなり,根っこが腐りやすくなる原因となります.
要するに,これは,鹿沼土に比べ,赤玉土が排水性が悪いことが原因といえると思います.
ハイビスカスに鹿沼土が合う理由を考えてみる.
排水性(通水性)
まず,排水性について,これは,赤玉土は鹿沼土よりも,先に書いた通り,悪い.
水を多く与えるとダマになるといった印象だ.
しかし,一方では,根を伸ばしやすいといった印象もあるかもしれないが,
根が腐ってしまう危険性もある.
ミネラル分
ミネラル分については,おそらく,鹿沼土は砂質であるのに対し,赤玉土は泥質だと思われる.いわゆる「ミネラル分」は,鹿沼土のほうが多く入っている印象である.また,「養分=有機的な養分」は,赤玉土のほうが多く入っている印象である.
しかし,ハイビスカスが欲しいのは,ミネラル分であると思われるので,ここでは,通水性とミネラル分を重要視した.
鹿沼土そのものが肥料になっている点
また,これは意外なことに,鹿沼土そのものがハイビスカスにとって,根を張る土台としてだけでなく,養分になっているという点である.
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市販のハイビスカスの用土をよく見ると・・・
市販のハイビスカスの用土をよく見ると,腐葉土がかなり入った黒色用土がメインです.これはほぼどこもこうなっている印象です.
また,その上に,ガーデンボールのような,直径1cmぐらいの白い小さい球の石灰肥料がたくさん与えられています.
これがミネラル分の供給元と考えられます.
着想「用土をすべて肥料的にしてみては?」☛鹿沼土100へ.
先ほどの,腐葉土入りの黒色用土とは,おそらく,市販のいわゆる「花と野菜の土」と思われます.花と野菜の土は,一般的用土で,腐葉土からもたらされる有機養分を多く含むと思われます.
しかし,ハイビスカスが好むのは,沖縄や奄美大島のような,腐葉土が早く排出されるような熱帯的な用土なので,
どちらかというと,有機養分よりも,無機養分を多く含むほうが,育ちやすいと考えられます.
そういった,上記のような理由をもとに,希望的観測を込めて,鹿沼土にしたところ,ほぼ,肥料なしで,葉つきがよくなり,成長が早まり,幹もしっかりとして,おまけに花もよくつぼみがつくようになり,
鹿沼土に恩恵を得ているところです.
注意点:鹿沼土に用土をしたら,水をかなり,多くやる必要があります!
鹿沼土にしたら,酸性のためかわかりませんが,葉や茎が焼けることがありますので,水を多くやり,pHを調整する必要がありそうです.
要するに,水が少ないと,ミネラル分もあまり溶け出てこないし,そのぶん,濃度が濃くなって,余計酸性度が高まると考えられるからです.
もしよければ,ハイビスカスを,鹿沼土で育ててみてください.
意外に立派な株になってくれるかもしれません!