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地方の底力はオーナー企業シップと金融機関にある。

日頃いろんなところで人とお会いして、広島ってスゴいなって感じることの一つは、経済界における人材力。

中でもオーナー系企業、特に未上場のその二代目、三代目オーナー経営者の人材クラスタは特筆すべきものがあるんじゃないかと感じます。

グローバルな視野を有する人も多いですし、故にテックにも敏感であるケースが多いし、それに加えて受け継いだ事業基盤や資産があり、また意思決定権を一手に有していること。

そのことって実はスゴく重要なことだと思ってまして、レガシー大企業とは違って稟議根回し不要(極論ではあるけど事実)。
つまりグローバルで勝っている企業の経営者が当たり前に持っている素養なんだと思います。

あと、特に今の世代の皆さんはある意味で“型”を決めないから、変化し続けられている。

だからこそ新規軸を打ち出したり、グローバルニッチトップであったり周辺分野を攻めて地方のミニコングロマリット化を実現している経営者はけっこう存在します。

そんな皆さんと向き合っていると、メディアが毎日書き立てる暗い話とは違って、広島のみならず日本はまだまだ捨てたもんじゃないなと感じます。

勢いがあるのは、もてはやされる東京のベンチャーやスタートアップだけではなくて、地元にも可能性は溢れていて、足りないとすればファイナンスの選択肢だけかもしれない。

とは言いながら地場の金融機関の役割もとても重要。
低金利なこともあって近年では“投資”が当たり前の風潮もありますが、こつこつと汗水垂らした血と汗と涙の結晶である預金が安全にプールされ、明日の安定につながっている銀行や信用金庫の預金がどれだけ社会に貢献しているか。

だからこそ、地場金融機関の“融資力”にも期待したいところ。

日本のローカル経済界はぜんぜん終わってないし、マスコミも、そんな皆さんの活気がなくなるとその影響をモロに受けるハズなのに、逆の流れを自らが生み出しているようにしか思えない昨今。

考えてみれば、この半世紀の間に、例えば、極度の貧困や、戦争の犠牲者、小児死亡率、飢饉、児童労働、そして飛行機墜落事故も、軒並み急激に減少しているのにもかかわらず、日本中の人々が「日本は悪くなっている」って思うようになってる。

これってなぜかといえば、その一因ってマスコミの放つニュース。どんな思惑なのかはわからないけれど、雰囲気をつくられてしまっている。
もちろん政治も行政も変わっていかなくてはならない。

広島にはGOOD NEWSも沢山あります。

人の不幸は蜜の味なのは理解しつつも、もうそろそろ、人の不安感や不信感を煽った報道から脱却して、社会の雰囲気を明るくしていく使命感に溢れた人材がメディアからも表れてほしい(いらっしゃるんだとは思います)。

マスコミがどんだけオールドメディアと言われようとも、YouTubeをはじめとしたSNSが公器とはならないし、それはWeb3.0になっても変わらない(と思う)。

こんな時だからこそ、広島が一丸となって、これからの日本を代表する活気を生み出していってほしいし、広島の経済界の皆さんや金融機関、地元のメディアに牽引していってほしいと願っていますし、政治や行政はそこをしっかりフォローしていく必要があると思うのです。

広島、地政学的にも人材クラスタとしても素晴らしい街です。

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