複業note〜人事から見る複業の魅力とは〜
キャスターがどうして複業を認めているかについて、人事/PR 執行役員 勝見さんにインタビューしました。
企業の人事にとって、2017年に政府が打ち出した働き方改革のひとつ、”副業の推奨”という項目に着目している方は非常に多いのではないでしょうか。
会社として複業を認めるためにどのように社員を見ていけば良いのか?
また、評価や勤務管理は?
解禁したいけれどもその辺りの整備がうまくできていません...
という人事目線の方。
また、複業したいけれども自分の会社の制度はどうなっているんだっけ?と複業をしたい側の人。
どちらにもヒントになることがありました。
人事の心配事その1・本業が疎かになってしまうのではないか?
ーー疎かということは成果が上がっているかどうかの判断になると思います。では、その評価はどうしているのでしょうか?
勝見:当社では成果で評価しています。
そのためには(本業の)契約時間や役割に合わせ、適切な目標を設定することが基本となります。そして、達成したら評価をしますし、そうじゃないなら査定を下げることになります。
あくまで重要なのは仕事の成果となり、複業の有無は関係ないという考え方です。
人事の心配事その2・オーバーワークしないか?
勝見:人員計画の調整や目標設定、そして残業時間管理を行うことにより、結果として月の平均残業時間が約10時間と比較的少ない水準になっています。
また、キャスターでは、ほとんどのメンバーがフルリモートで仕事をしています。
通勤時間がなく、通勤までの準備時間や電車移動の時間を複業に当てている方が多いので、時間を効率的に使えており、オーバーワークの心配は少ないです。
人事の心配事その3・人材流出してしまうのではないか...
勝見:確かに、本業と複業を比較した時に、複業先の仕事が面白かったらそちらにいってしまうことは致し方ないですよね。
なので、キャスターの方が面白い、と思ってもらえるように、会社やマネジメント層が努力をしていかないといけない部分だと捉えています。
なぜキャスターは複業を認めているのか?
勝見:そもそもキャスターの創業時、他に本業を持っているメンバーが多く、キャスターが複業という状況だったので、当社を本業としている社員についても特に制限を設けることはなかった、といういきさつがあります。
複業だからこそ当社に参画してくれたメンバーもおり、優秀なメンバーを採用できるメリットを感じていたため、これまでに複業を禁止するということが議題に上がったことがありません。
地方への移住が本当にできる。
本業であれ複業であれ、リモートワークによって住む場所の選択肢が広がります。
キャスターでもフルリモート・地方に住みながら、東京の企業で複業をしたり、現地の企業に出社する形で仕事する人もいます。
私の周りでも、東京のど都心、最先端のIT企業で昼夜問わずプログラムを書いていたSEさんが、田舎で土いじりがしたいと、突然農家へ転身した人が何人かいます。
これは結構極端な例かもしれません。
ですが例えば、都心だと家庭菜園に満足にできないからちょっと地方に行きたい。
野菜の生産をしてみたい、育ててみたい、などのニーズはかなり高まってきていると実感しています。
でも実際のところ収入をどうするか、というところがネックではないのでしょうか。
そこで本業もしくは複業をフルリモートなどでこなし、実際には移住先で農業や家庭菜園などに取り組む、という可能性が現代社会では既にあるんですよね。
キャスターでも宮崎県椎葉村への移住を前提とした採用プロジェクトを発足しています。
このような転職つき移住は今はまだあまりない取組みですが、理想的な形で本業も複業も含む「ワーク」と「ライフ」をブレンドしやすい状況をキャスター発信でもっともっとしていけたらいいですね。
聞いた&書いた人 CASTER BIZ (Visit) IAI16
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