見出し画像

簿記受験者数が65.1%減少!経理業界に迫る人材不足の危機

簿記資格を持っているか、挑戦したことがあるという方、多いかもしれません。ところが、近年その受験者数が大きく減少していることをご存知ですか?経理や会計に携わるための「入り口」として知られる簿記3級の受験者数が、この10年で65.1%も減少しているんです。どうしてこんなにも減ってしまったのでしょうか?

以下は、商工会議所の公表数字をグラフにしたものです。
見事な右肩下がりですね。

簿記3級の受験関連数字

なぜ簿記受験者数が減少しているのか?

一つは「経理=単なる帳簿管理」というイメージが影響しているのかもしれません。手作業で仕訳を行うなどの業務は、今の若い世代には魅力的に映らないのかもしれませんね。それに、経理業務自体も、今やAIやクラウドツールを駆使して行われる時代に突入しています。確かに「デジタルツールを使えば簡単にできる」と思われがちですが、実際にはツールを使いこなすためには、それなりのスキルが必要です。

AIとDXが進む中、経理の価値が見直される時代

2024年にJACFOが行った調査によると、AIを経理業務に活用している企業はわずか13%、残りの87%はまだAIを導入していないそうです。経理分野でのAI活用は、思ったよりもまだまだ進んでいないことがこの結果からわかります。

デジタル化が進む中、AIを取り入れる企業も増えていますが、実際にAIを活用しているのは全体の13%に過ぎません。多くの企業がデジタルツールを導入しようとしていますが、それを使いこなせる人材が足りないのです。そして、このスキル不足をどうカバーするかが、今後の経理業界にとって大きな課題になります。

これからの経理は、単なる「帳簿管理」ではなく、戦略的な役割を担う職種へと変わっていきます。AIが進化し、クラウドツールが普及していく中で、それを活用できる人材が必要不可欠です。簿記の受験者数の減少は、この変化に対応できる人材が今後さらに不足することを示唆しています。

アウトソーシングで生産性を上げる時代へ

一方で、経理業務をアウトソーシングする企業も増えています。アウトソーシングは、企業にとって労働生産性を上げる手段の一つです。特に中小企業では、経理の専門知識を持った人材を確保するのが難しい状況が続いており、アウトソーシングの需要は高まるばかりです。

キャスターでも、経理業務のアウトソーシングを通じて、多くのクライアント企業の支援を行っています。今後は、AIやクラウドツールを駆使しながら、さらに効率的に、かつ柔軟に業務を進める体制を強化していきます。これは経理部門だけでなく、企業全体の生産性向上にもつながる重要なステップです。

まとめ:経理業界の未来を考える

これからの経理業務は、AIと人間の力が融合することで、これまで以上に重要な役割を果たすようになるでしょう。しかし、そのためには、簿記や経理の基礎知識を持ち、デジタルツールを使いこなせる人材が必要です。受験者数の減少という現実は、今後の経理業界において大きな課題となるでしょうが、アウトソーシングやリスキリングを通じて、未来の経理業務を支えていくことができるのではないでしょうか。


▪️リモート経理支援に興味のある企業の方はこちら↓

▪️リモートワークに興味のある方はこちら↓


株式会社キャスターってとこで、リモートワーク取締役やってます。 延べ500人以上の採用〜育成に携わり、1,000件以上の案件に人をアサインし続けてきました。 今もサプライチェーン側の責任者やってます。