ファミコン ~幼少期の遊びを変えた革命機~
自分が小学校に入った頃、つまり1986年頃、我が家に革命が起きた
1つのゲーム機が投入されたのである

そう、ファミリーコンピューター
我が家に限らず、だいたいその頃を境に、子供社会において、革命が起きた
1985年~1986年を境に、子供の遊びを変えたと言っても過言でもない化け物が、市場に投入されたのである
それまでは公園でブランコに乗って靴をどこまで飛ばすか?とか、サッカーや野球もどきをしていたり、ドッジボールに興じていた子供たちの遊びが、ガラリと変わった
基本的にファミコンは2人用なので、6人7人集まってというのがなくなり、3人か4人程度の集まりに変わった(地域性はあると思いますが)
そして、今までは運動が出来る子がヒーローだったのが、ゲームソフトをたくさん持っている子や、やたらとゲームが上手い子がヒーローになっていった
そして、放課後になると、誰の家に集まってゲームをやるか?が学校での休み時間の話題になっていった
これはつまり「ある程度長々とゲームをしていても、嫌がらない親のいる子」の家に集まるのだ
そして、それぞれで遊ぶようになる
ファミコンを買ってもらえない子は、それらのグループで外で遊んでいたりしたが、それもまた、時の経過と共に少数になり、みんなが家で遊ぶようになった
ゲームの情報は、学校内でやりとりされるようになり、別のクラスの全く面識もない生徒の所に聞きに行くようになったり、なにやら怪しげなデマを信じるようになったり…
雑誌やマンガに書いてあったことをまるっと信じて、それに挑戦して、挑戦することで「これはもしかして、漫画の演出の上での話で、実際にはこんなことは起きないのだ…!」なんて、気が付かされたり
借りパク…なんて言葉が出てきたのも、この頃だと思う
要するに、借りたソフトを返さないのだ
一応、そうなっても困らないようにと、子供のファミコンソフトの貸し借りは、貸す際は相手からも借りる。いわゆる人質システム
で、もちろん、返せと言われたら返すが、知らぬ振りして数ヶ月すると、お互いに元のソフトを忘れて、そのゲームが自分の物…という認識になってゆく
まぁ、体の良い交換とでも言えばよいのか…
基本的に親がこの手の争いには介入しないので、泣き寝入りをしたり、そういうものとして割り切って、今度はそのソフトを人との貸し借りの素材にする。
他にも、どう考えても「つまらない」ソフトなのだが、それを必死に「これはおもしろいのだ」と自分に言い聞かせ、遊んでみたり…
なにしろソフトが1本5000円、子供の小遣いで買える額じゃなく、お誕生日とクリスマス、後はお年玉で買うしかないのだ
つまらない物を掴まされたら、次に買って貰う機会はかなり遠いのだ…
借りパクの素材に使ったりする事もあるが、それこそトラブルの原因
と言うか、あまりにつまらない物は、その素材にも使えない
次の日に「つまんねーから返すわ」となるのである
ファミリーコンピューター
とにかく、子供社会において、大きな革命だったのだ
遊びを変え、学校生活や、場合によっては人生を変えた人もいるであろうゲーム機
そして、それがそこから何十年と続く、「誰の家にでもある」家庭用ゲーム機の始まりだったのだ…
いいなと思ったら応援しよう!
