
ため息520:良い匂いのする会社は、金の匂いもするはずです
2010-05-11 04:14:20
テーマ:ビジネスシーン
初めての訪問先に踏み込んだとき、何となく良い匂いがすることがあります。一説には、無意識下の情報が処理される過程で、感覚中枢を刺激するためだといわれます。
良い匂いのする会社は、金の匂いもするはずです。
2020以後外出時はマスク着用なので匂いに触れる機会がへっていますが。
1)銀座のオフィス
昔、某プロ野球チームのオーナーが替わる際に、球団のマスコットからユニフォームまで一切のデザインを受注した制作会社に、発注者側として原稿を届けたことがあります。
銀座にオフィスがあり、その受付には、ワンレンボディコン嬢が2人いて、迷宮に踏み込んだような不安を感じました。まだ、80年代のバブルが始まっていない頃でしたので、ベンツや豪華なオフィスは建築家や一流デザイナーなどのステータスシンボルのひとつでした。見てはいけないもの、踏み込んではいけない世界のような、別世界のメッセージを門外漢に発しているようでした。そして、受付を通るとき、甘い香りと良い匂いがしました。
2)香港のオフィス
梅雨時の香港は、格差社会を実感します。最近聞かない不快指数100%に近い市街地で、オフィスの中は快適です。トイレは鍵がかかっていて、利用するためには入居しているそれぞれのオフィスの受付で鍵を借りなければいけないビルがあります。いままでサプライヤーの1社という目立たない会社が、サプライ先の会社を買収すると発表し、M&Aにともなう精査が始まりました。いままで取引業者だった会社が親会社になったような存在感がでてきました。初めて、このサプライヤーの香港本社オフィスを訪問したとき、社長室のじゅうたんに驚かされました。ゴルフ場のラフを歩いているような感じで、靴がじゅうたんに埋もれるような気がしました。しかし、この事務所は匂いがしませんでした。金の匂いも香水の香りも感じませんでした。違和感だけを覚えました。
3)中国シンセンのオフィス
台湾人の経営幹部が中国大陸の広大な敷地に、現地の労働者を雇用して工場を建設し、その敷地のなかに台湾人が砦を築いて暮らしている様な工場がありました。工場を見学した後、この砦で、お茶をごちそうになると、ほっとします。安全と快適さの匂いがします。
4)くわえタバコのオフィス
タバコの匂いがするオフィスは、最近めっきり数が減りました。テーブルにタバコの灰が散らかっている会議室に通される機会は少なくなりました。それでもまだ、灰皿のおいてある応接室は時々見ることがあります。社内が禁煙でも、取引先のお客様が喫煙するかもしれないとの配慮だと想像します。喫煙する社員だけで応接室を使うことがあると思います。喫煙者を採用しないと宣言した某同族企業の本社応接室が、存在しないはずの喫煙社員のたまり場になっていました。こういう会社は、良い匂いがしません。
いいなと思ったら応援しよう!
