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ため息518:不可解で、目障りな存在

出退勤は定時、というより、出勤は遅めで退勤は早めの人で、あなどれない成果と評価を受ける人がどこの職場にもいます。

可能なら、こういう人に24時間密着してその手口を知りたいものです。この人は、定時5分過ぎに出社し、定時5分過ぎに退出していました。自分でビジネスレターを作成することはなく、英文も秘書に口述筆記させていました。秘書がすぐれていたわけでは決してないのですが、とにかく、短時間で、デスクワークをそつなくこなしていました。
個人の携帯電話で海外の取引先と連絡をとるなどという、自腹を切ってまで仕事をする人には思えませんし、ましてや、自宅で電話ファクス、メールなどする人でもなかったはずです。

早朝7時から深夜11時までオフィスにはりついて、早朝は欧米から着信したメールFAXへの返事、午前中は国内の顧客対応、夕方はヨーロッパ、夜は米国と、時差に合わせて各国の取引先とオンタイムで連絡をとって、どうにか現状維持している者にとっては、不可解で、目障りな存在でした。

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平史理 taira fumitoshi
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