金言478:いずれにしろ、終わってみないとわかりません
環八沿いの大型店でのことです。
レジにいた年長のお嬢さんに限定商品の発売日を尋ねたところ、わからないと笑顔
応えてくれました。
2ヶ月後。外出先の近くに店があったので立ち寄りました。
店長らしい従業員に覇気を感じませんでした。ヒートテックやマイクロフリースが当り絶好調のときは、ファーストフード店の従業員のように元気に動きまわっていたスタッフをどの店でも見ることができました。さすが、儲かっている会社は違うと感じました。
このところ何かが変わってきたようです。有能で自信を持っている従業員は、会社の将来性が不透明になると次を考え始めます。不況だから辞めたら行くところがないと考えません。厳しい経営環境では、先行き不透明な会社に自分の将来を託すことは大きなリスクとなります。いきのいい従業員は会社を見限ります。もちろん、現状は一過性と考え必ず反発すると期待してじっと我慢する手口も有りです。
結果が良ければすべて良いと考えるか、それとも現在と近未来の満足度を最優先するかの違いです。最後まで我慢して不完全燃焼で終わってしまうリスクを嫌うと、短期決算(昔リクルート社は毎日決算を自慢していました)というルールで意思決定をしていくことになります。
テレビ番組で、年金を繰上げ受給と繰下げ受給のどちらが得かの計算をしていました。70歳受給者は受給開始後12年以上生存しないと繰上げ受給者の受給総額を超えられないそうです。70歳未満で人生が終わるかもしれないリスクを無視して82歳以上まで生存できると期待して繰下げ受給を選択しますか。それともリスク優先で、70歳まで確実に掛け金を取り戻そうと考えますか。
いずれにしろ結果は、終わってみないとわかりませんね。
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